魚の居場所を探し、ルアーを操りターゲットに近付くゲーム制の高いバス釣りは、老若男女幅広い人気を博しています。
集いしアングラーが思い思いの釣り方で魚と対峙しているその場所には、潤い溢れる癒しの空間が広がっています。
シンプルな様で奥が深いこの釣りで安定した釣果を上げるには、ポイントの見極めがとても重要です。
数多の中から、ここではウィードエリアに焦点を当て、なぜ魚がここに集うのか、またその攻略方法を紹介していきます。
ちなみに、ウィードとは藻のことを指し、釣り用語で藻が多い場所のことをウィードエリア呼びます。
バス釣りでウィードエリアが釣れる理由
酸素供給源としての役割
ウィードは、水中に存在する二酸化炭素を吸収し、光合成を行うことで、生物の呼吸に必要な酸素を産出します。
地球上に存在する酸素の大半は、水中の藻類、光合成微生物により産出されているとされており、我々人間も彼らの恩恵を大いに受けています。
魚も呼吸により酸素を利用しながら生きていますが、高水温になると溶存酸素量が減り、酸欠状態になり活性が低下しいずれ死に至ります。
このため、水温が高い時期は冷たい水、水流、酸素がある場所に魚が集まりやすいとされています。
隠れ家、餌場としての役割
ウィードには、その構造上、多くの生き物が身を隠すことができます。
他者の干渉を受け辛いこの場所を、多くの生物が住処とし、また子孫を紡ぐ愛の巣として利用しています。
食物連鎖の上位に位置するバスも、同様にこの場所を好んで暮らしていることが知られています。
藻が群生しているエリアをウィードベッドと呼び、酸素が豊富で身を隠せるこの場所には、魚や甲殻類が多く集まり、絶好の釣り場となっています。
ウィードエリアの攻略方法
バスのストック量が多いこの場所ですが、群生しているウィードにラインやフックが絡まりやすく、思い通りに魚へアプローチすることが難しいポイントとして知られています。
反面、警戒心が緩んでいる魚が多く、近くにルアーを届けることが出来れば口を使わせ易いポイントとも言えます。
どのように魚へアクセスすると良いか、お勧めの方法を紹介いたします。
ウィードの上を狙う
ウィードと水面の間に十分な空間がある場合には、スピナーベイトやバイブレーションなど、直線的にリトリーブできるタイプのルアーが有効です。
これらルアーは、フォール時間を調整することで、ウィードに引っ掛からないギリギリの深さを探ることが出来ます。
ウィード上に広がるこの空間は、魚にルアーをアピールできる格好の場となります。
スピナーベイトは、その形状上ウィードに絡まるリスクが低いため、葉上ギリギリの場所を攻めることができます。
時に藻が引っかかることもありますが、外すためのジャークに魚が反応することもあります。
バイブレーションは、ウィード上をリトリーブすることで身を潜めるバスを誘い出す使い方が一般的ですが、ここにフォールを加えることで魚へのアピール力が更に増します。
直線的に広範囲を探ることの出来るこれらルアーは、手返し良く扱えることから、魚の反応を確かめるため、レーダーの様なイメージで使うことが可能です。
他方、ウィードが水面まで生えている場所では、バスベイトやフロッグなど、トラブル少なくウィードに潜むバスへアピールできるルアーが有効です。
ウィードベッドの隙間を狙う
隙間をタイトに狙うため、ラバージグやテキサスリグなど、根掛かりし辛いルアーを選択することで効率的に魚へアプローチできます。
直線的にルアーを沈めていくことで、ストラクチャーに潜む魚をピンポイントで狙う釣り方になります。
フォール中、触れたウィードから外れた時、ボトムでのアクション中など、常にバイトの可能性があり、気が抜けない釣りとなります。
ウィードベッドの周りを狙う
直線的にリトリーブできるスピナーベイトやバイブレーションの他、ミノーやクランクベイトなど幅広いルアーが使用できます。
もちろん、ノーシンカーワームやダウンショットリグなど、ソフトルアーも有効です。
ハードルアーで手返し良く探り、口を使わない場合はソフトルアーに切替えるなど、戦略的に攻めることで好釣果が期待できます。
ウィード攻略お勧めルアー3選
シマノスピナーベイト:バンタム スウェジー
ヘッド底部に高比重なタングステンを採用し、かつフッキングと泳ぎ性能を両立できるアームを採用することで、タフでありながら操作性の良い仕上がりになっています。
障害物接触後の立ち上がりは極めて良好で、ウィードトップを攻める釣りでは重宝します。
多少高価ですが、メーカーのこだわりを感じる納得の製品です。
3)
O.S.Pラバージグ:JIG ZERO THREE “HUNTS”
セミフットボール型のヘッドを採用しており、ストラクチャーへの引っ掛かりを最小化し、かつ安定した重心でメリハリある動きを実現した製品です。
フッキングミスを減らすため、ブラシガードの本数を重量毎に最小本数とし、横長に配置することであらゆる角度からの根掛かりを防いでくれます。
操作性、フッキング性共にも申し分ないこの製品は、ウィードエリアの攻略に大いに貢献してくれること、間違いありません。
ダイワT.D.バイブレーション
数十年前に上市され改良を重ね今に至る、王道中の王道なバイブレーションです。
飛距離やラトル音、水泳安定性などどこをとっても平均点以上の優秀な製品です。
スローリトリーブ、フォール時いずれも安定したアクションで魚にアピールしてくれます。
コスパも優秀で、初心者からベテランまで使い勝手の良いルアーとなっています。
まとめ
魚のストック量が多いウィードエリアは、どのフィールドであれ外すことのできない一級ポイントです。
ルアーの選択と攻め方の幅を増やすことで魚に出会えるチャンスが着実に高まりますので、トライ&エラー で自分だけのパターンを探してみてください。
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