サーフや渓流など、水に入って釣りをするときに必須になるのがウェーダーです。
使う環境によって適したものが変わり、様々な釣りを楽しむ方はいくつか用意する必要もあります。
複数用意することを考えると、やはり安いものの方が買い集めやすくなるでしょう。
しかし激安品には注意点もあり、安くても使えるコスパのいいウェーダーを選ばねければなりません。
そこで今回は、ウェーダーの選び方と、コスパ最強おすすめモデルをご紹介します。
ウェーダーとは
ウェーダーはズボンのように着用し、水の中に入って作業をするためのウェアで、「胴付き長靴」などとも呼ばれます。
水に入ってウェーディングする釣りはもちろん、畑作業や除雪作業、漁業者など幅広く使われるアイテムです。
釣りにおいては、川に入って移動しながら釣る渓流釣り、波が押し寄せるサーフでのカレイ釣りやサケ釣り、沼地での雷魚釣りによく使われます。
ウェーダーの素材も様々で、伸縮性や防寒性が変わり、ソールの種類も底の状態に合わせて選べるよう、タイプが豊富です。
このため、様々な釣りを楽しむ方はそれぞれ釣り場に合わせて選ぶ必要があり、場合によっては安全にもかかわるので注意が必要です。
安いウェーダーを使うメリット・デメリット
ウェーダーには消耗品の側面もあるため、頻繁に交換することを考えれば、価格が安いに越したことはありません。
しかしもちろん安ければ安いなりに品質が落ちることもあり、使用シーンを考えれば安いだけでは使えないこともあります。
ウェーダーの場合、価格の違いで主にどのような点に違いが出るか、メリットとデメリットを把握して選ぶようにしましょう。
メリット
ウェーダーは防水設計になっていて、水を中に通さない作りになっていますが、穴が開いたり縫製が破けて浸水することも珍しくありません。
小さな穴なら修理も可能ですが、買い替えも比較的頻繁に行うアイテムなので、安いもののほうが金銭的な負担が小さくなります。
また、釣り場に応じて適した素材やソールが変わるため、いくつかウェーダーを用意したいという場合もあるでしょう。
具体的には、苔の生した岩の上を歩く渓流の場合はフェルトソールが適していますが、砂の上をあるくサーフはラジアルソールが適しています。
ソールの素材は安全にもつながるため、複数用意して使い分けるのが望ましいですが、複数買うなら安いものの方が費用負担は小さくなります。
デメリット
価格が安いウェーダーの場合、使われている素材も安い傾向にあります。
例えば近年人気のゴアテックス素材や、穴あきに強く冬場も使えるネオプレン素材もある程度値が張ります。
激安ウェーダーによく使われる合成ゴム素材も、防水性は高いですが、気温の変化が釣り人に伝わりやすく、穴が開きやすいデメリットもあります。
修理も踏まえて長く使うということを考えれば、やはりある程度品質の高いものがいいでしょう。
また、あまりに安いものは加工技術がそもそも伴っていないものもあり、場合によっては開封して使い出しで水漏れがあるということも少なくありません。
急ぎで使いたい場合や予備がない場合は、返品交換する余裕をもって購入したり、安くても国内メーカーを選ぶなど、注意して購入すると安心です。
ウェーダーの選び方
では、実際にウェーダーを選ぶ場合、どのような違いがあり、どこに注目すればいいのかポイントを解説します。
一つでどんなポイントにも対応するものではないので、自分がどのようなシーンで使用するか、照らし合わせながら選んでくださいね。
形状の種類
ウェーダーの形状は大きく分けて3つあり、それぞれ使えるシーンが少し違います。
水深や着用時期に合わせて選ぶようにしましょう。
チェストハイウェーダー
胸元まである丈の長いウェーダーで、水深のある場所や、波が押し寄せる場所に適しています。
ただし暑い時期は熱がこもりやすいので、夏場の釣りに使用する場合は注意が必要です。
サーフでのカレイ釣りや鮭釣り、湖でのトラウトフィッシングなどにおすすめです。
ウエストハイウェーダー
ベルト付近まで防水できるタイプで、チェストハイに比べると浅い場所までしか対応せず、波が押し寄せてしぶきがかかるような場合には適しません。
しかし上半身で温度調整しやすいので、夏場などには使用しやすいタイプです。
波打ち際までのサーフや湖、沼地などでの雷魚釣りなどに適しています。
ヒップウェーダー
股下まで防水できるタイプで、長靴を延長しているような構造なので2本に分割されているウェーダーです。
ウエストハイに比べると水深の浅い場所でしか使えませんが、着脱が楽で動きやすく、通気性も確保しやすいメリットがあります。
深場まで踏み入らない場合のサーフや湖、源流など比較的浅い場所でよく使われているタイプです。
素材
胴付き部分に使われる素材の違いによって、快適性が変わります。
最近は酷暑も多く、熱中症のリスクにも繋がるので、釣りをするシーズンに合わせて用意するようにしましょう。
ナイロン生地
化学繊維に防水加工を施した素材で、比較的安価なものが多いです。
撥水性が高く水洗いしやすいため、泥水などがしみこみやすい環境でも使いやすい素材なので、沼地などでの釣りにおすすめです。
ただし、保温効果がない上に、冬場は保温素材と組み合わせると湿気が気になるため、重ね着や体温調節に気を使います。
ネオプレーン生地
クッション性がある厚手な生地で保温性に優れており、冬場に好まれる素材です。
反面夏場は熱がこもりやすく、内部に湿気も溜まりやすいので、暑い時期にはおすすめしません。
また、表面は水を吸うので、泥水や海水で使った後はしっかり洗う必要があります。
防水透湿生地
いわゆるゴアテックスなどの特殊素材で、外からの水は防ぎ、内部からの湿気は放出する特性を持つ素材です。
暑い時期の釣りにおいては、吸水速乾系のインナーと合わせると長時間の釣りでも快適です。
ただし値段がやや高めで、ネオプレーンなどに比べると穴あきに弱いため、ヤブ漕ぎするポイントなどでは注意が必要です。
ソール(靴底)
水に入ることを考えれば、滑りやすい水場で安全に移動できるソール選びは必須です。
場所によっては大けがにも繋がりかねないので、必ず適したものを選びましょう。
フェルトソール
厚手のフェルト生地を張り付けたタイプで、ぬるっと滑りやすいコケの生した場所などに適しています。
やや寿命が短い傾向にあり、交換は可能ですが、貼り直すのがやや難しいタイプでもあります。
フェルトスパイクソール
フェルト素材にスパイクを組み合わせたタイプで、コケにはフェルトが食いつき、岩やコンクリートにはスパイクが引っかかることで滑るのを防ぎます。
フェルト、スパイクともに寿命が短めなので、性能を発揮するためにはフェルトソールと同じく定期的に貼り替えが必要です。
ラジアルソール
いわゆる長靴の底と同じく、ゴムに凹凸を施したソールです。
フェルト系に比べて汚れを落としやすいので、比較的足場の良いエリアでは使いやすいタイプです。
ストッキングタイプ
ウェーダー自体にソールがなく、ストッキングの上にシューズを履くタイプです。
状況に合わせたシューズを選択できるので歩きやすく、川登りする渓流やゴロタ場で釣りをするときに人気です。
価格
最近はノンブランド品も広く流通するようになり、価格が著しく低いウェーダーも見かけるようになりました。
ただしあまりに安いものの場合、どこかでコストカットしているので、品質に問題がある場合も踏まえて購入する必要もあります。
国産品で低価格なものも多いので、単純に値段だけでは判断できませんが、おおよそ1万円以下であれば比較的安いものと考えていいでしょう。
万が一に備えて安いものを買ったら、使う前に浸水してこないか、ソールの剥がれなど、あらかじめチェックしておくと安心です。
コスパ最強の安いウェーダーおすすめ10選
上記したポイントを踏まえ、コスパが魅力のおすすめウェーダーを厳選してご紹介します。
ただ安いだけでなく、しっかり使えるものを厳選したので、ぜひチェックしてみてくださいね。
RISEWAYウェーダーブーツ ラジアル(UWE-001)
ラジアルソールを採用した、短めのヒップウェーダーです。
通常ヒップウェーダーは股関節当たりまで覆いますが、このモデルは太ももまでなので、比較的浅瀬で使うためのウェーダーです。
気温の高い時期の釣りや、沼地で使いたい場合など、本格的なウェーディングまで必要ない場合にも、用意しておくと重宝するでしょう。
OGKヒップフェルトウェダー中割(OG306L)
フェルトソールタイプのシンプルなヒップウェーダーです。
ブーツの先が足袋のような中割タイプになっているので、凹凸のある地面の感触もつかみやすく、歩きやすいので渓流のゴロタ場にもおすすめです。
通常の靴下では中割に引っかかるので、合わせて中割タイプや五本指タイプのソックスも用意しておくのといいでしょう。
X’SELLチェストハイウェダー 70D(OH-850)
丈の長いチェストハイウェーダーで、ソールはラジアルタイプです。
生地はナイロンで、ポケットなど機能は最低限ですが、その分価格は安く、メーカー品のチェストハイウェーダーとしてはかなり低価格な商品です。
サイズのラインナップは充実していて、SSから4Lまで7サイズ展開なのもうれしいポイントです。
阪神素地ヒップウェーダー 塩ビ底(WW-73)
塩ビ製のラジアルソールを採用したヒップウェーダーです。
日本製なので日本人向けにシルエットが合っていて、ダボ付きがないため着用感が良く、流れのあるエリアでも動きやすい設計になっています。
サイズはシューズに合わせて、24~29cmまで8サイズ展開なので、細かく選択してフィット感を生かした使い方ができますね。
GORIXチェストハイウェーダー ラジアル(GF-WADER)
ラジアルソールタイプで、ナイロン素材のヒップウェーダーです。
二重強化縫製で接合部が補強されており、アクティブに動く釣りでもほつれによる浸水のリスクを低減しています。
また、股下など動くときに邪魔になる場所は広く設計されているので動きやすさも確保されているので、アクティブに動くアングラーにもおすすめです。
BASAROエアレガート チェストハイウェーダー フェルト
フェルトソールを採用した、着脱しやすいチェストハイウェーダーです。
軽量な生地を使用し、キックオフ設計なので着脱しやすく、股下などは広めの設計になっていて、機能的にもよく考えられています。
ベルトループが大きめに設計されているので、ウエストタイプのライフジャケットなども使えるため、水辺での安全も確保できます。
TAKAMIYAREALMETHOD チェストハイウェーダー ラジアルソール
ラジアルソールタイプで、撥水ポリエステル生地のチェストハイウェーダーです。
Dカンが装備されているので、プライヤーなど小物も取り付けやすく、濡らしたくないスマホなどは内側のチャック付きポケットに収納できます。
裏地はメッシュ素材なので、暑い時期など汗がこもったときも通気性を確保でき、肌が濡れていてもスムーズに脱げる設計になっています。
プロックステフロンポリエステルウェダー(PX331)
ショートブーツでラジアルソールタイプのハイチェストウェーダーです。
ランガンスタイルで良く動く方は、丈の長いブーツでは動きにくいこともあるので、ショートブーツタイプが移動しやすくなります。
テフロン撥水加工を施しているため、水だけでなく汚れも寄せ付けず、泥水や海水などで使用した後の掃除も楽々です。
RISEWAYチェストハイウェーダー(UWE-003)
フェルトソールを採用したチェストハイウェーダーです。
ポケットが多く、ウェーディング時に悩みがちな小物の収納も考えられた設計になっています。
胴付き部分がやや大きめの設計になっているので、ぴったりとした着用感が苦手な方や、冬場に重ね着して使用したい方にもおすすめです。
ケースもセットなので、使用後のウェーダーの持ち帰りにも便利ですね。
DRESSチェストハイウェーダー AIRBORNE フェルトスパイク
フェルトスパイクソールを採用した中では安価なハイチェストウェーダーです。
前面にある大型のファスナー付きポケットが便利で、大きめのルアーケースなども収納でき、ザックなどをいちいちおろさずに作業できます。
DRESSらしくロゴプリントなどのデザインも考えられていて、ルックスも重視したい方にもおすすめです。
まとめ
ウェーダーは防水機能だけでなく、防寒性や動きやすさなど、性能に違いもあるアイテムです。
場合によっては安全にも関係するので、安さだけでなく、それぞれの商品の特性を理解したうえで選び、快適で安全に釣りを楽しみましょう。
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