PEラインの使用はバス釣りにも広く浸透し、スピニングリール、ベイトリールの両方に使われる機会が増えました。
軽くてしなやかでパワーがあり、そして感度がよいことでも知られているPEライン。
ナイロン、フロロ、PEと3つからラインを選択してタックルセッティングをするようになった今、適材適所で使い分けが有効なPEラインの太さや強さ、選び方のポイントについて今回は紹介していきます。
バス釣りのベイトリール向けPEラインの特徴
バス用PEラインはその強さが特徴です。
同じ太さのナイロン、フロロと比較にならないライン強度があり、4、5号はもちろん、8号100lbの強さまでラインナップされているものもあります。
このおかげで、これまで太いラインのベイトタックルでも攻めることが難しかった、水棲植物に覆われたポイント、レイダウンやブッシュといったヘビーカバーも一級ポイントにすることができます。
フロッグ、ラバージグはもちろん、PEの強さを生かすとプラグをカバーで臆せず使うこともできます。
仮にプラグが枝に引っかかったとしても、細い枝なら折って回収、太い場合はフックを伸ばしてルアーを回収することもできたります。
他のラインにはない強さで、今までできなかった釣り方ができるのがPEラインの特徴です。
バス釣りのベイトリールにPEラインを使うメリット
太さと強度
1号の太さで20lbの強度があり、細くても強い点がPEラインを使うメリットの1つです。
ベイトリールでよくつかうナイロンやフロロ16lb、3号ラインで55lbの強さがあります。
これだけラインに強さがあるとハスのような水面を覆われたフィールドでもフッキングしたバスをベジテーションごと引き抜くことも、沈んだ枝に引っかかったバスを枝ごと折って寄せることもできます。
他のラインには真似できないパワーゲームができることは大きな強みです。
感度
PEラインはラインテンションがかかった状態の感度は抜群。
バイブレーションのような巻物にバスが喰いつくようなバイトも、ラバージグのフォール中のひったくるようなバイトも手元に伝えてくれます。
ラインを太くすると固くなり感度は悪くなってしまうものですが、PEラインは他のラインよりもしなやかでアタリはもちろん、ルアーの水中でのアクション、岩など障害物とのコンタクトもよくわかります。
ラインの伸縮がない、水に浮くという点でトップウォータールアーとの相性も抜群です。
飛距離
ライン自体が軽いことが特徴なPEライン。
軽いということは、キャスティング時の影響が小さく、飛距離を妨げる要素が少ないということになります。
その結果がもたらされるのが他のラインに対しての飛距離。
ラインはPE、ナイロン、フロロの順に重くなりますが、水との比重で考えるとPEはフロロの半分程度で水よりも軽いラインです。
糸クセもつきにくく、遠投で100m以上を狙うこともできる頼もしいラインです。
バス釣りのベイトリールにPEラインを使うデメリット
バックラッシュ
バックラッシュに関しては他のラインに比べ、最も注意が必要です。
他のラインと違って、一度激しくバックラッシュしてしまうと直すことがほぼ不可能。
ラインにクセがつきにくく、軽いという点がここでは仇になります。
バックラッシュしないようにするため、ブレーキをPE用にしっかりしっかり設定しておきましょう。
摩耗・擦れ
岩やストラクチャーなどの硬いものにスレた際、他のラインよりも切れやすいのがPE。
細い糸をより合わせて作っているラインのため、どうしても摩耗には弱いところがあります。
今では表面のコーティング処理など品質が向上しており、スレにも強くなっっているので、オープンウォーターだけでなくカバー向けに使えるPEがたくさん販売されています。
下巻き、リーダー
他のラインよりも表面が滑りやすいのがPEラインの特徴。
ベイトリールで使うには巻き付ける際の下巻き、そしてルアーと繋ぐ際のリーダーが必要です。
金属に結束した際に滑ってしまうので、スナップを使って釣りをするのであればリーダーを使ってください。
これが面倒だと感じる人も多いところ。
自分が使うルアーの種類によってPEラインをセッティングすることが活用する際のコツです。
オカッパリ、ロッド1本で釣りをするのであれば、向かないルアーもあることを把握しておきましょう。
バス釣りのベイトリールに適したPEラインの選び方
太さ・強さで選ぶ
カバー狙いであるなら3号以上を選ぶのが基本。
障害物を乗り越えてバスを寄せることができる強さです。
さらに水棲植物が繁茂していたり、ブッシュなどカバーが濃いフィールドではさらに太く4号、5号を使ってください。
4号は60lb、5号は80lbの強さがあるので約30kgの引っ張り強度です。
ロッドの扱い方にさえ気をつければ軽々ビッグバスをブチ抜くことができます。
またライギョがいるフィールドであれば、バス用にラインナップされているなかで最も強い8号を選ぶことで、もしもの外道に備えることも考えましょう。
何本撚りかで選ぶ
PEラインの強みを生かした釣りをするためにはフィールドの状況に合わせて選びましょう。
PEラインは4本撚りから12本撚りまでが販売されており、同じ特徴を持ちながら性質が少し違います。
障害物がほどんどないような場所であれば、しなやかでなめらかな12本撚り。
多少擦ったり、引っかかったりということがあるのであれば、1本1本が太めの4本撚りの方が安心。
そしてその中間の位置にあたるのが8本撚りです。
細いラインの方がガイドに絡みつくなど、トラブルになることもあるのでPEの初心者は4本撚りのラインから使っていくと扱いやすいです。
カラーやコーティング
PEは他のラインと違って長さがわかるように色がついているものや、表面にコーティングがされておりハリがあるもの、コーティングがないのでよりしなやかなものなど様々な種類があります。
長さがわかるように色がついていることでバス釣りでは飛距離を把握するのに便利。
PEの表面のコーティングがあるとスレに強く長持ちし、ガイドに絡むのを予防できるため、ベイトのカバー狙いならコーティングありが基本。
反対にコートがないものは、ルアーを繊細に動かしたい釣りに向いています。
カラーとコーティングは好みになってくるので、自分の用途に合わせて選択できるのが嬉しいですね。
バス釣りのベイトリール用PEラインおすすめ10選
まとめ
PEラインはバス釣りの幅を広げてくれるだけでなく、広がった戦略によって今まで釣ることができなかった魚に出会う機会を作ってくれます。
こんな釣り方、こんな釣れ方もあるんだなと新たな気づき繋がるはず。
ベイトのPEラインを使った釣りで、今まで出会えなかったバスを強く引き寄せ、ビッグバスを釣り上げてください。
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