数多くのタックルを使用するバス釣りの中でも、フィネスな展開から中量ルアーや軽量ルアーを使用した釣りまで、幅広く対応することが出来るMLクラスのスピニングロッドは、プロはもちろん、初心者も使用頻度が高い1本です。
フィールドでの使用頻度が比較的多いロッドであるため、常に最高のポテンシャルを発揮することが出来る1本はアングラーにとって強い味方になってくれます。
今回は、そんなMLクラスのスピニングロッドに関して、おすすめのモデルを用途とライン選びを含めてご紹介します。
ML(ミディアムライト)のスピニングバスロッドの特徴
MLのロッドは文字通りL(ライト)とM(ミディアム)の中間的なパワーを持っているロッドです。
各メーカーから出されているロッドのモデルにもよりますが、約5~15g程度のルアーを扱うことが出来るロッドとなっており、少し重ためのワーミングや、中量、軽量なプラグを中心にフィールドを攻略することが出来る特徴を持っています。
LクラスやMクラスの両方の特性を持ち合わせているロッドであるため、非常に使い勝手が高く、ボートアングラーでの使用はもちろん、おかっぱりアングラーもゲームを組み立てる基軸とすることが出来るロッドとなっています。
使用することが出来るルアー範囲が広いので、バス釣り初心者が初めに手にするスピニングロッドとしてもおすすめです。
MLクラスのスピニングバスロッドを使うメリット・デメリット
メリット
バーサタイル性が高い
MLクラスのロッドに対する最大の特徴となるのが、バーサタイル性の高さにあります。
釣り場でプラグを中心としたアプローチを行う場合も、繊細なワーミングを行う場合でも、MLクラスのロッドでアプローチすることが可能であり、1本であらゆる釣りに使用することが可能となります。
特に手持ちのタックするを最小限にまとめることが必要である、おかっぱりの釣りではMLクラスのロッドは非常に重宝するロッドとなります。
バスとのファイトで有利に立てる
ライトやウルトラライトのロッドを使用してフィネスな釣りを展開した時には、バスがバイトした時に強引なファイトを行うことができず、障害物に走るバスを止めることが非常に困難となります。
MLクラスのロッドであれば、ロッド自体にパワーをもっていますのでバスの急激な突進をロッドパワーで抑え込むことが可能となり、フックアップしたバスをランディング出来る確率が高まります。
バスはストラクチャーに身を潜める習性を持っているので、フックセット後にバスをカバーから引き離すことが出来るパワーを持っているのは、非常に有利となります。
カバー周りでも使用できる
MLクラスのロッドは、フィネスなアプローチもできるロッドですが、ロッドパワーがあるので、カバー周りでも使用することが出来る一本でもあります。
ヘビークラスのロッドが必要となるヘビーカバーの使用では、MLクラスのロッドはパワー不足となってしますが、薄いカバーであれば、パワーフィネス用のロッドに代わる一本として使用することが出来るようになります。
使用するルアーとラインのセッティングを行うことで軽量なパワーフィッシングを行うことが可能となります。
デメリット
他のロッドでも代用しやすい
MLクラスのスピニングロッドは使い勝手が非常に高いロッドですが、LクラスやMクラスのロッドを使うことで、ある程度カバーすることが出来てしまう場合があります。
特にフィネスな展開を行う場合はLやULクラスのロッドを使用することで、より繊細なアプローチを行うことが出来ますし、パワーが必要となる場合はMクラス以上のロッドを使用することが望ましいと言えます。
あくまでもあらゆる釣りに対して、バーサタイルに使用することが多いロッドとなるため、専用に作りあげられているロッドの方が高いパフォーマンスを発揮することが可能となります。
MLクラスのスピニングバスロッドおすすめ10選
シマノゾディアス(268ML)
シマノの中核モデルとして初心者やベテランアングラーから高い支持を得ているモデルがゾディアスです。
268MLは最も汎用性に優れているとされている6フィート6インチのレングスを僅かに延長したセミロングロッドとなっており、MLクラスのパワーと併せて軽量ルアーを中心にバーサタイル性に長けているロッドとなっています。
シマノのブランク技術であるハイパワーXとカーボンモノコックグリップが採用されているので、強くて軽量に仕上げられています。
初めのスピニングロッドとしてもおすすめ出来る1本となっています。
シマノゾディアス(266ML-G)
シマノのゾディアスにラインナップされているMLパワーを持っているグラスコンポジットのスピニングロッドです。
スピニングロッドに対してグラスコンポジットされている数少ないロッドとなり、小型ルアーへのショートバイトを絡めとることが出来る特性を持っているロッドとなっています。
6フィート6インチの設定となっているので、ルアーを鋭くキャストすることが出来、ピンポイントへのアプローチも得意としているロッドです。
中型や小型ルアーを中心にフィールド攻略を行いたいアングラーにおすすめです。
シマノエクスプライド(2610ML)
2022年にフルモデルチェンジを行ったエクスプライドにラインナップされている一本です。
フルモデルチェンジを行ったことで、カーボンモノコックグリップが採用されることで更に軽量且つ、高感度なロッドとして作り上げられています。
2610MLは6フィート10インチのロングレングスを持っている一本となっている他、非常に繊細なティップを持っている一本となっています。
レングスを活かしたロングロングディスタンスでフィネスアプローチを行うことが出来るようになっていますので、プレッシャーが高いフィールドでは特におすすめの一本です。
シマノポイズンアドレナ(267ML)
シマノとジャッカルのコラボレーションロッドであるポイズンアドレナにラインナップされているロッドで、中量、軽量ルアーのトリッキーなアクションを演出するのに適しているロッドです。
ポイズンアドレナはグリップ周りが全てカーボンで作り上げるフルカーボンモノコックグリップが採用されているので、軽量で振動伝達性が非常に高い特徴を持っています。
小型、中型のミノー等を中心にロッド操作でテクニカルなアプローチに長けているモデルです。
ダイワスティーズ(STEEZ S68ML-SV・ST)
ダイワのバス用ロッドシリーズ最高峰に位置するスティーズにラインナップされているモデルです。
6フィート8インチのレングスにソリッドティップが採用されているモデルで、MLパワーを持ちながら、繊細なアプローチが出来るように設計されている1本となっています。
ソリッドティップが非常にハードに作り上げられている他、SVFコンパイルXを纏ったブランクにより適度な張りと高感度を持ちながら、一般的なMLクラスのロッドよりも更に高いレベルのフィネスアプローチを実現しています。
MLロッドを使用したフィネスアプローチを極めたいアングラーにおすすめのモデルです。
ダイワハートランド(6102MLFS-19)
スティーズと同様にダイワのフラッグシップモデルに位置するハートランドシリーズの一本です。
6102MLFS-19はダイワのブランク技術であるHVFナノプラス 素材、X45、3DXをを身にまとっているロッドとなっており、タフでありながら、非常に軽量でシャープな使い心地を得ることができるようになっています。
既に使用しているアングラーからは高感度を活かしたスピーディーなフックセットが出来る点や、シャープなキャストを実現できる点が高く評価されています。
特におかっぱりアングラーからは絶大な信頼を得ているモデルとなっています。
ダイワブラックレーベル(LG 6101MLFS)
ダイワのブラックレーベルLGは中弾性のカーボンによって作り上げられたロッドシリーズとなっており、粘りと扱いやすい曲がりが特徴となっています。
LG 6101MLFSは小型、中型のハードベイトを中心にロングキャストを行うことが出来るモデルとして作り上げられています。
6フィート10インチを活かしたロングディスタンスはもちろん、フレキシブルなティップが搭載されているので、ショートバイトを絡めとることも可能となります。
ビッグレイクでハードプラグによるサーチを行う時には、非常に使い勝手のよいモデルとなります。
ダイワブレイゾン(S61ML-ST)
ダイワの中核モデルに位置するブレイゾンにラインナップされているS61ML-STは、6フィート1インチのショートレングスにソリッドティップを併せ持っている一本となっています。
ショートレングスを活かした精度の高いアキュラシーキャストを行い、ソリッドティップで繊細なアプローチを行うことが出来るので、バスが潜んで居そうなピンポイントを丁寧にサーチすることが出来るようになっています。
ボートフィッシングはもちろん、小規模なフィールドのおっぱりでも活躍することが出来るロッドとなっています。
ノリーズロードランナー ストラクチャーNXS(STN6100MLS)
粘りが強く、パワフルなブランクスでプロやベテランアングラーを中心に高い人気を得ているロッドであるロードランナーシリーズの1本です。
STN6100MLSはパワーバーサタイルスピニングロッドとして作り上げられたロッドであり、6フィート10インチでレギュラーテーパーが採用されているモデルです。
アメリカでの使用を前提に作り上げられた一本でもあり、スピニングロッドのパワーフィッシングや、PEラインと組み合わせたロングディスタンスでのフィネスアプローチが出来るように作り上げられています。
アブガルシアファンタジスタ ニュー ディーズ(NDS-66ML)
アブガルシアから出されているNDS-66MLは、バーサタイルスピニングロッドとしてラインナップされているモデルです。
最も汎用性のある6フィート6インチのブランクには、アブガルシア独自のTAF 製法によって作り上げられているので、トルクフルでありながら、シャープに作られている一本です。
バーサタイルスピニングとしてはもちろん、高いキャスト精度が必要となるオーバーハング下のスキッピングや、提灯フィッシングも行いやすいロッドとなっています。
MLクラスのスピニングバスロッドのライン選び(素材・太さ等)
PEライン
近年のバスフィッシングで使用する使用するアングラーが多くなってきているラインがラインです。
PEラインは他のモノフィラライン(ナイロン/フロロ)と異なり、ポリエチレンの繊維を編み込んで作り上げられているラインとなっているので、ラインの太さに対して高い直線強度を出すことが出来るラインとなっています。
このため、PEラインは使用した時に圧倒的なキャスト距離を出すことが出来るラインとなっています。
MLクラスのスピニングロッドに合わせるラインは0.8号や1号ラインを基準として、フィールドとタックルバランスを加味して決定することがおすすめです。
PEラインは飛距離が出しやすい反面、根ズレに弱く、伸びが無い特徴を持っています。
根ズレによるラインダメージの懸念が低いオープンエリアを中心とした釣りでおすすめしたいラインです。
フロロカーボンライン
フロロカーボンラインは最もバス釣りで使用されるラインとなっており、根ズレに強く、水中に沈む特性を持っているラインです。
MLクラスのスピニングロッドでおすすめとなるlb数は、4lb~8lbクラスのラインです。
根ズレに強い特性を持っているので、ハードボトムでのワーミングや、中型や小型のプラグで積極的に障害物へアプローチへ行う釣りにもおすすめです。
ライン自体の伸びが少ないので、特に感度重視でバイトを明確に感じてアングラー側からフックセットが必要となる釣りには特におすすめのラインです。
ナイロンライン
ナイロンラインはPEラインやフロロカーボンラインよりもライン自体に伸びのある特徴を持っており、水へ浮く特性を持っているラインです。
MLクラスに使用するおすすめlb数はフロロカーボンラインと同様の4lb~8lbクラスです。
ラインが適度に伸びる特性を持っているので巻物ルアーと非常に相性が良いラインとされており、ショートバイトを弾くことなく絡めとることが出来るラインとなっています。
水に浮く特性を持っているので、トップウォータープラグとの相性が良く、ルアーにしっかりと水を掴みながらアクションさせることが可能となります。
まとめ
MLクラスのスピニングロッドはバーサタイルに使用することが出来るロッドでもあり、どの釣り場でも使える便利なロッドです。
今回ご紹介したロッドは全て高い性能を持っているロッドとなるので、是非参考にしていただき、信頼することが出来る最高のMLロッドを見つけだしてみてくださいね。
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