数年前までは、パックロッドは折れやすいと言われてきました。
しかし、現在では各メーカーの企業努力により、パックロッドでもビッグベイトロッドとして扱うことができます。
本記事では、ビッグベイトをパックロッドで投げるメリットやデメリット、ビッグベイト向けパックロッドの選び方について紹介しています。
後半には、ビッグベイト向けパックロッドおすすめ12選も紹介させて頂きました。
ビッグベイトがキャストできるパワフルなパックロッドをお探しのアングラーに、最適な一本が見つかれば嬉しい限りです。
ビッグベイトをパックロッドで使うメリット
新規開拓がしやすい
ビッグベイトの持ち味はなんといっても魚を寄せる集魚力にあります。
バスが着きそうなストラクチャーに投げれば、バスは習性により姿を現すことが多いです。
また、パックロッドなら、車のみならず電車や船、自転車、バイク、飛行機など様々な移動手段を使用できます。
例えば、街中の一級河川のポイントでは駐車スペースが少なく、車が停めれないことがしばしばあります。
そう言う時にパックロッドを持って自転車やバイクでポイントに行くことも可能です。
電車を使えば、遠方の地であっても疲労を軽減することができます。
したがって、ビッグベイト×パックロッドは、気になった場所をサクっと開拓したい時には持ってこいのタックルセッティングと言えます。
修理費が安い
ワンピースロッドや2ピースロッドの破損だと修理費がかなり高くつくことがあります。
時には2.3万円など、別のロッドが買えてしまう位の修理費がかかってしまうこともあります。
その理由として、ワンピースロッドだと丸々一本新品と交換したり、2ピースロッドだと壊れたロッドピースの部分を交換することになる為です。
取り替えるブランクスやロッドパーツも増えてしまう為、修理費が高額になってしまうのです。
特にビッグベイトは自重がある為、ロッドが折れるリスクが低くはないでしょう。
しかし、パックロッド(振り出し式以外)では破損したピースのみを取り寄せて交換すれば治すことができます。
繋ぎ目が多いことによって、取り替える部分が少なくなり修理費用を抑えることが可能です。
これは、繋ぎ目の多いパックロッドならではのメリットです。
怪魚遠征に向いている
ビッグベイト向けパックロッドは強度が高い且つコンパクトな為、怪魚など大型魚の遠征釣行におすすめです。
日本だと滋賀県の琵琶湖大鯰、高知県のアカメなどが挙げられます。
そして、パックロッドなら車のみならずフェリーや電車、さらには飛行機での移動もしやすいです。
機内持ち込みサイズに収まる仕舞寸法で強度の高いパックロッドもあります。
つまり、日本のみならずバラマンディやマーレコッドなどを含む世界の怪魚釣行にも向いていると言えます。
しかし、怪魚はトルクフルで引きが強い為、タックルセッティングは正確に行なうのが必須です。
ビッグベイトをパックロッドで使うデメリット
折れるリスクがある
パックロッドは繋ぎ目が多い為、ワンピースロッドと比較すると折れるリスクは低いとはいえないです。
さらに、重量のあるビッグベイトをキャストするので、それなりにロッドにも大きな負荷がかかります。
ですが、そのロッドの対応ルアーウェイト内の範囲で扱えば基本的には折れることはないと思います。
さらに、上記にも挙げたようにパックロッドは修理コストが安いです。
折れるリスクというデメリットに対して、パックロッドが持つ他のメリットでリカバーできます。
感度が低い
ワンピースロッドやそのジャンル専用のロッドと比較すると、パックロッドは感度が劣ることがあるかもしれません。
パックロッドは折れるリスクがあるので、メーカーにとって強度を増やすことは必須となります。
ですので、ブランクスを厚く巻いて強度を増幅させているパックロッドが多いです。
結果的に、強度は増幅した反面、ロッド自体の感度が犠牲になってしまうのです。
さらに、パックロッドはワンピースロッドに比べると繋ぎ目が多いので感度が悪いという声もあります。
確かに、ビッグベイトで感度は大切だと思います。
感度が悪ければ、フックを刺さりの良いものに換装する、フックサイズを上げる、フェザーフックにしてショートバイトに備えるなどがおすすめです。
ビッグベイト向けパックロッドの選び方
仕舞寸法
パックロッドによって様々な仕舞寸法があります。
仕舞寸法が〜50cmのパックロッドは、通学・通勤の際など気軽に釣りをする場合に便利です。
その理由として、通勤・通学によく使われる30Lのリュックやバックパックで上記寸法のパックロッドがほぼ収納できるからです。
仕舞寸法が〜60cmのパックロッドは、国際線の機内持ち込みサイズ(60cm以下)に収まるので、海外遠征にも使用可能です。
自分のやりたい釣りによってパックロッドの最適な仕舞寸法は変わってきます。
自身の釣りのスタイルと照らし合わせて適切な仕舞寸法のパックロッドを選びましょう。
長さ
ビッグベイトを扱う上で飛距離は大切なポイントとなります。
ショートレングスのパックロッドでも使えなくはないですが、操作性と飛距離がかなり落ちます。
したがって、ご自身のロッドを握った時の感覚で、丁度良い〜長めの範囲内でロッドを選ぶのがおすすめです。
個人的に、ビッグベイト向けのパックロッドにおすすめの長さは6.5ft〜8ft程度です。
普段使用しているロッドの長さ等、ご自身の感覚と照らし合わせてベストな長さのロッドを見つけましょう。
対応ルアーウェイト
ビッグベイトは大体3oz位までの重さが一般的です。
例を挙げると、ジョイクロ178=約2oz、クラッシュ9=約3oz、スライドスイマー175=約3ozとなります。
5ozや6oz対応となると、1〜1.5oz台の一般的なプラグやビッグベイトが扱いづらいです。
投げれなくは無いですが、飛距離が出ない、ロッド自体が重く感じる、操作性が悪いなどのデメリットが想定されます。
したがって、対応ウェイトが〜4oz程度だと汎用性が高く、1oz前後のルアーも扱える為おすすめです。
値段
ビッグベイト向けパックロッドは、安いものから高いものまで1万円台〜7万円台とピンキリです。
値段が1〜3万円台のパックロッドは、とりあえずビッグベイトをパックロッドで扱ってみたい方におすすめです。
値段が4〜7万円のパックロッドは、デザイン性が良かったり10oz台のビッグベイトも投げることが可能なロッドもあります。
しかし、高ければ高いほど自分に合うと言うわけではありません。
どんなフィールドのどんな魚を狙うか、どこで釣りをするのか等、自分の用途に合ったロッドを選ぶことをおすすめします。
もちろん、お財布と相談することも必須です。
メーカー
各メーカーから、様々なビッグベイト向けパックロッドが発売されています。
有名どころだとシマノやダイワ、アブガルシアなどがおすすめです。
メガバス、デプス、メジャークラフト、レジットデザインなどはバスをメインターゲットとしたパックロッドが多いです。
怪魚系メーカーではフィッシュマン、ツララ、フエルコなどをおすすめします。
怪魚系メーカーは、バスはもちろんバラマンディやピラルクなど世界中の怪魚がメインターゲットです。
その為、ビッグベイトもキャストできるパワフルなパックロッドを多くラインナップしています。
ビッグベイト向けパックロッドおすすめ12選
デプスヒュージカスタム H2N-77R
デプスからリリースされている、日本三大怪魚をオカッパリで狙うことをコンセプトにした長尺パックロッドです。
継数は4本で仕舞寸法は約63cm、アクションはXXHと、コンパクト且つ超トルクフルなスペックとなります。
公式サイトにこのロッドの対応ルアーウェイトの表記はありませんが、XXHはMAX300g(約10oz)と言われています。
さらに、7ft7inchなので、オカッパリから6oz台のスライドスイマー250や8oz台のクラッシュゴーストも余裕で遠投が可能です。
ビッグベイトで琵琶湖大鯰・アカメ・イトウのレコードサイズを釣りたいアングラーにおすすめの一本となります。
まとめ
ワンピースロッドと比較してモバイルロッドの利点は、携行性があり移動手段を選ばないことです。
ビッグベイトを軽快に扱うパワーも十分備え、また世界中の怪魚を狙うことも可能です。
素晴らしい魅力の詰まったロマン溢れるロッドでので、是非この機会にぜひ手に取ってみて下さい。
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