ナマズは様々なルアーで釣れますが、フロッグを使ったトップゲームは格別です。
ナマジングでは、既製品を改造した自家製チューンフロッグも定番で、改造することを楽しみにするナマズ釣り愛好家も多いです。
そこで今回は、ナマズ釣り用のフロッグの選び方やチューニング方法と、おすすめフロッグを厳選してご紹介します。
釣れるナマズ釣り用フロッグの選び方
フロッグはバスフィッシング、雷魚釣りなど、淡水域でのルアーゲームによく使われるルアーです。
まずは数あるフロッグの中から、どのようなものがナマズ向きなのか考えてみましょう。
音でアピールするもの
ナマズは視力が弱い変りに、音への反応がいいので、音でアピールできるフロッグが効果的でしょう。
ポッパーのように水を噛んで音を発するものや、ブレードの付いたものがおすすめです。
特にナイトゲームの場合は音をめがけてバイトしてくるので、金属音がするルアーがおすすめです。
スローアクションでしっかり動くもの
ナマズは視力が弱いため、捕食がかなり下手な魚です。
このため、ルアーの動きが速いと、ほぼ確実に見当違いな場所にバイトしてくるため、スローアクションが中心になります。
ある程度はロッドアクションでもサポートできますが、ルアー自体もスローアクションでアピールできるものが適しているでしょう。
改造(チューニング)のしやすさ
ナマズ釣り専用設計のフロッグは少ないため、ナマズ狙いのアングラーの多くはチューニングして、ナマズ用のフロッグを自作しています。
チューニングには分解が必須ですが、一部のフロッグは接着され、分解しにくいものがあるので、ナマズ用なら分解しやすいものが適しているでしょう。
安すぎるフロッグは分解しにくい場合があるので、注意が必要です。
どんな改造やチューン(チューニング)がおすすめ?
ナマズ用のフロッグチューンでは、主に3つのポイントがあります。
それぞれのポイントでどのようなチューニングが有効か解説します。
もちろんすべてのフロッグに施さないといけないわけではないので、それぞれの商品の特性に合わせてチューニングしましょう。
金属音でアピール力アップ
金属音は水中で響きやすく、聴力が優れているナマズへのアピールに適しています。
リアにアイを追加して、ブレードやアシストフックを付け、金属音を発生させるチューンが一般的でしょう。
筆者は小さな鈴を2つ付けたところ、ナマズからの反応が格段にアップしました。
ウエイトを上げて着水音と泳ぎでアピール
カエルが好物なナマズにとって、陸から落ちてくる獲物に模すことは最高のマッチザベイトとなります。
また、ウエイトを稼げば沈み気味になり、水を噛んで泳ぐときの波動や音も大きくなります。
こういったアピールを有効にするために、フックのシャンク部分に鉛などを巻くチューンが一般的です。
フック位置の調整でフッキング率向上
実はフッキングを考えると、フロッグとナマズは相性がよくありません。
下から食いあがってくることの多いナマズに対して、上向きでボディに隠れるフック構造では、口に掛かりにくいからです。
このデメリットを補うために、フックを後ろに伸ばしたり、アシストフックにトリプルフックを追加するなどのチューンが効果的です。
ナマズ釣りフロッグおすすめ12選
上記したようなポイントを元に、ナマズ向きのおすすめフロッグを厳選してご紹介します。
それぞれの商品のポイントや、チューニングするポイントも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
EVERGREENポッパーフロッグ
ナマズ用フロッグとして、申し分のない性能を持つモデルです。
ポッパー系なのでアピール力も十分で、しっかり水を噛んでくれる強いアピール力は、ポッパーの名に恥じない設計でしょう。
サイズもナマズに対して丁度良く、はじかれにくくアピール力も十分あるでしょう。
アシストフックを付ける程度でも十分使えますが、分解がしやすいのでチューニングベースとしてもおすすめの一品です。
MegabassPONY FROG
バイトが下手なナマズに対して、小さめのフロッグを使いたい方におすすめのモデルです。
全長56mmと数あるフロッグの中でも小型で、バイトが下手なナマズに対しても有効です。
ボディが小さいことは、改造の自由度にもつながるでしょう。
ボディがやや硬めなので、お腹側にアシストフックを追加し、金属音がするブレードを取り付けるとさらに効果的なルアーになります。
SMITH LTDグロッサ マグナム マットピンクトノサマ #17
いわゆる雷魚系のフロッグですが、ナマズにもおすすめのモデルです。
グロッサを大型化したモデルで、それに伴いアピール力もアップしています。
フックとボディの間に隙間があるためフッキングしやすいですし、アシストフックを装備をすればよりフッキング率がアップします。
とくにマットピンクは、夜でも視認しやすいのでおすすめです。
RodiocraftC-POP #MX01
ポッパー系フロッグの決定版とも呼び声の高い人気モデルです。
前面がカップ形状になっていて、よく水を噛むので、音によるアピールが重要になるナマズ釣りにもマッチします。
ボディのアピール力は十分なので、必要に応じて金属音を発するチューンや、フック位置の調整をすれば、主力級ルアーになるでしょう。
一回り小さいC-POP Jrも合わせて用意すれば、様々なシチュエーションに対応できます。
Daiwaスティーズ チキータ Old Glory
ナマズ釣りではマッチザベイトよりも、天候や水の濁りを考え、ナマズが視認できる色が有効とされています。
つまりスティーズチェキータのOld Gloryのような派手なルアーも、十分選択肢に入るというわけです。
コンパクトでバイトの下手なナマズにも有効ですし、心躍るカラーで釣行を楽しくしてくれるおすすめルアーと言えるでしょう。
Rapalaストーム SXソフト ブルフロッグ 7cm 20g (SXF3)
筆者が主力の一つとして愛用していた、おすすめのフロッグです。
箱出しで十分なウエイトがあるので着水音が良く、泳がせるときも派手目にアピールしてくれます。
また、ボディがソフトで、ナマズが偵察に来たときや、ファーストバイトで外した後も見切られにくいのも魅力の一つです。
フックを後方に伸ばして、それに合わせてラバーレッグもカットするといいでしょう。
SMITH LTDストライクフロッグ
箱出しで使いたい方や、チューニングに自信がない方にもおすすめのルアーです。
フロッグをナマズに使うときにフック位置がネックですが、ストライクフロッグは下向きについていて、ナマズにも効果的です。
全長が短めなのも、バイトの下手なナマズには有効でしょう。
ボディが非中空タイプなので、水抜きなどの必要もなく、手返しも良好です。
EVERGREENシャワーブローズ ソフトシェル
特にデイナマなどで、アピール力を強めにしたい場合におすすめのフロッグです。
ハの時に広がったビルは非常によく水を噛み、小気味良く泳ぎながら、大きな波動を生みナマズの注目を集めます。
ボディもソフトでナマズもバイトしやすく、カスタムベースとしてもおすすめでしょう。
フックの追加などで十分使用できるレベルになるので、ルアーカスタム初心者の方にもおすすめの商品です。
SHIMANOバンタム Bt(OQ-364S)
攻撃的なデザインに反して、柔らかくやさしい使い心地のフロッグです。
ボディの素材自体はしっかりしていますが、スリットが入っているので潰れやすく、柔軟さと耐久性を保っています。
着水音も派手過ぎず、付いているナマズを逃がしにくいので、デイナマにも適しているでしょう。
筆者は着水姿勢が気に入っていたので、ボディの下にトリプルフックを増設し、落ちパク用にチューンしていました。
Berkleyパワーポップミニ
ポッパーなのかフロッグなのか不思議な形をしていますが、筆者一押しの商品です。
ボディの中にリグを隠すワームのような設計のルアーですが、この設計が改造するときに非常に役に立ちます。
中にフロッグアイを仕込んでフックを出すもよし、オフセットリグにアイを追加してアシストフックを出すもよし、自由自在な改造が可能です。
価格も安いので、いくつか用意してオリジナルのナマズ用パワーポップを作ってみましょう。
KEITECHノイジーフラッパー 3.5inch(NF35-469)
ワームのような素材で作られた珍しいフロッグですが、ナマズに対して絶大な効果を発揮します。
自然なアクションでナマズが警戒しにくく、安定してバイトに持ち込めます。
またスロートリーブでのアクションが良いので、ナマズのバイトを待てることも、フッキング率を上げるポイントです。
ワームの同様にリグを付けて使うため、改造こそしにくいものの、改造なしでも非常に効果的なおすすめ商品です。
Daiwaキッケルカーリー
エストラマー素材で作られた、非中空タイプのフロッグです。
本体はフローティングしやすい素材、レッグは柔軟でよく動く素材と使い分けされており、非常に扱いやすい印象です。
ただし、レッグは歯のあるナマズ用としてはやや強度不足なので、カットしてブレードなどでアピールしても良いでしょう。
パワーポップ同様に改造しやすい設計なので、ナマズ釣りにハマって、オリジナルのルアーを使いたいときに、素材としてぜひ用意したい一品です。
まとめ
ナマズにフロッグを使うのは、合理的な反面、バイトが下手なナマズにはデメリットもあり、改造も重要です。
また、昨今のナマジング人気でスレているフィールドも多く、ルアーチョイスの重要性が上がっています。
今回紹介したポイントを参考に、適切なフロッグを選び、チューニングも考えながら、ナマズ釣りを楽しみましょう。
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