近年のロッドは性能が飛躍的に向上しており、一般的に使用されいる1ピースロッドと同等の性能を持つようなパックロッドも数多くリリースされるようになってきています。
パックロッドには1ピースロッドにはないメリットが多くあり、パックロッドを使用して本格的にナマズ釣りや他の魚種の釣りを楽しむアングラーも非常に多くなっています。
今回はそんなナマズ用のパックロッドを厳選しておすすめします。
ナマズ釣りでパックロッドを使うメリット・デメリット
メリット
持ち運びしやすい
パックロッドを使用する時の最大とも言えるメリットが、ロッド自体の持ち運びのし易さが飛躍的に向上する点にあります。
コンパクトな状態で収納することが出来るようになるので、車の移動はもちろん、自転車や、公共交通機関を使用した移動も行い易くなります。
コンパクトに収納することで、あらゆるフィールドに持ち込みやすくなり常に愛用するロッドを使用することが出来るようになります。
飛行機での遠征がし易くなる
遠征を行う時に必要となる飛行機の利用では、分割した時のロッドが60cm以下であれば、機内へロッドを持ち込むことが出来るようになっています。
機内へ持ち込まない場合、ロッドを入れたケースへの衝撃などによってケース内でロッドが破損してしまう可能性が高まります。
機内への持ち込みが出来れば、遠征のエリアに到着して荷ほどきした時にロッドが破損してしまっているワーストケースのリスクを最小限に留めることが出来るようになります。
収納場所を取らない
コンパクトに収納することが出来るロッドであれば、釣りを行わない時にも場所を取ることはありません。
釣り具の収納場所や収納の仕方は、多くの釣り人にとって大きな課題でもあり、長いレングスのロッド程、収納する場所を考えなくてはなりません。
長いレングスのロッド程、収納することが出来る場所は限定されてしまいやすいですが、コンパクトに収納することが出来るモバイルロッドであれば、収納場所に困る必要がありません。
釣りを身近に感じる事が出来る
収納場所に困らないパックロッドを導入すると、今まで以上に釣りを身近に感じることが出来るようになります。
パックロッドを愛用しているアングラーの一部には、常にパックロッドと最小限のタックルを車に積載しており、空いた時間で釣りを楽しむことが出来るようにしているアングラーも大勢います。
パックロッドを使用することで、今まで以上に気軽に釣りを楽しむことが出来ることは間違いないでしょう。
デメリット
準備に時間が掛かる
非常に便利なパックロッドですが、デメリットの一つとして、釣り場に到着してから釣りを開始するまでの時間が掛かってしまうデメリットを持っています。
パックロッドはロッドのブランクが分割されているので、釣り場に到着してからロッドを繋ぎ合わせて使用できる状態にする必要があります。
魚の活性が高くなっているマズメ時などの貴重な時間帯では、可能な限り手早く準備を行いたいと考えるものなので、ロッドを繋ぎ合わせなる等の下準備に掛かる手間を煩わしく感じてしまうかもしれません。
繋ぎ目で破損する可能性がある
パックロッドの性能が非常に高くなった現代でも、やはりパックロッドを使用する時に気を付けるポイントは存在します。
準備の時にロッドの繋ぎを適切に行えていない場合は、ナマズとファイトを行った時にロッドへ適切な負荷が掛からず、ロッドの破損に繋がってしまう可能性があります。
パックロッドを使用するアングラーの中で発生しやすいトラブルなので、しっかりと使用前にロッドの状態を確認しておくことが必要となります。
繋ぎ目がズレる可能性がある
繋ぎ目部分のブランクがズレてしまい、ガイドが真っ直ぐでない状態となってしまうのは、パックロッドを使用するアングラーの間ではよく発生する事象です。
準備の段階で繋ぎ目部分をしっかりと固定するように意識していても、徐々にブランクがずれてしまうことがありますので、釣りの最中に気を配り、ズレている様であれば、その都度修正を行う必要があります。
1ピースロッドでは気にする必要が無いポイントですが、釣行中に気に掛ける部分が多くなってしまうのはパックロッドのデメリットの一つと言えるでしょう。
繋ぎ目に砂等が入る可能性がある
パックロッドの特徴であるブランクの繋ぎ目部分は、非常に緻密な設計によって作り上げられていますが、自然環境下で使用する為、繋ぎ目部分に砂や小石などが入ってしまう可能性があります。
繋ぎ目部分に異物が入ってしまうとロッド破損に繋がりやすい他、パックロッドとしての脱着が出来なくなってしまう可能性もあります。
異物が入っていない場合でも熱によって膨張した状態では、繋ぎ目部分が固着してしまう可能性もあり、取り扱いや保管方法に気を使う部分も存在します。
ナマズ用パックロッドの選び方
レングスで選ぶ
ナマズ用のパックロッドを選ぶ時に、ある程度使用するシチュエーションを想定しておくと、適切なロッド選びを行うことが出来るようになります。
ナマズ用ロッドでは6フィートから7フィートクラスが一般的に使用されるレングスとなっています。
ショートロッドは取り回しに優れており、正確なショートキャストをテンポよく撃つ釣りに適しています。
ナマズが潜んでいる小規模の水路等を攻略する時には、ショートロッドのメリットを最大限に活かして釣りを行うことが可能となります。
ロングレングスはロングキャストを行うことが出来ることが出来、足場が高いエリアであっても水面に近い状態でルアーを操作し、更に足下まで丁寧に攻略することが可能となります。
水路よりも大型のフィールドでロングキャストを必要とする場合は、ロングロッドのメリットを最大限に活かすことが可能です。
最もバランスよく作り上げられているレングスは6フィート6インチと言われていますので、6フィート6インチを基準として使用するフィールドに適したモデルを選択することがおすすめです。
パワーで選ぶ
導入するロッドを選ぶ時にレングスと合わせて確認しておくべきポイントとなるのが、ロッドが持っているパワーです。
ナマズは重量があり、トルクフルなファイトを行う魚として知られている他、障害物等に身を潜める習性を持っている魚なので、ファイト中にパワー負けしないロッドを選ぶ必要があります。
ナマズ釣りではミディアムライト~ミディアムヘビークラスが一般的に使用されており、使用するルアー重量や攻略するカバーの濃さに応じて最適となるパワーが異なります。
使用するルアーやフィールドに存在するカバーの濃さを考慮して中間的なミディアムパワーを基準として最適なパワーを持っているモデルを選択することがおすすめです。
素材で選ぶ
ナマズ釣りで使用されるロッドの素材は、一般的に2種類となっています。
1つ目はカーボン素材にて作り上げられたロッドです。
カーボンで作り上げられたロッドは、感度が良くて軽量、そしてロッドを曲げた時の反発力が強い傾向があります。
カーボンロッドは、あらゆるルアーに使用することが出来るバーサタイル性を兼ね揃えているモデルが多く存在します。
2つ目は、グラス素材にて作り上げられているロッドです。
グラス素材はカーボンロッドと比較して感度が劣り、更に重量が重たくなる特徴を持っていますが、ロッドを曲げた時の反発力が非常に弱い特徴を持っています。
反発力が小さい為、巻物ルアーを使用した時の針掛かりがよく、更にルアーが本来持っているアクションを最大限に活かすことが可能となっています。
使用するルアーやアクション等によって最適なモデルは異なりますので、想定するルアーを考慮して最適な素材を選び出すことが欠かせません。
ナマズ用パックロッドおすすめ10選
シマノワールドシャウラ ドリームツアーエディション(1652R-5)
ナマズを初めとして、あらゆる魚種に対応することが出来るフリースタイルスタイルのロッドです。
このロッドは村田基プロの監修によって作り上げられているモデルであり、シマノの先端ブランク技術であるスパイラルエックスコアとスパイラルエックスと組み合わせて作り上げられている、最高峰バーサタイルロッドとなっています。
1652R-5はナマズをターゲットとした場合に最適な一本として知られており、ミディアムパワーの6フィート6インチは5分割して持ち運びできるので、機内にも持ち込み、あらゆるフィールドで使用することが出来るモデルとなっています。
シマノワールドシャウラ ドリームツアーエディション(1703R-5)
大型のナマズやカバーエリアの釣りまで視野に入れて、1652R-5よりも更にパワーとロングレングスを必要と感じるアングラーにおすすめなモデルです。
1703R-5はMHクラス以上のパワーを秘めている7フィートロッドであり、28gを超える重量のあるルアーを難なく使用する他、カバーから強引にナマズを引き離すことが出来るパワーを秘めているモデルです。
1652R-5よりもロングレングス化がされていますが、同じ仕舞寸法が採用されており、ハイパワーバーサタイルロッドとして多くのアングラーが信頼しているロッドとなっています。
シマノスコーピオン(1652R-5)
シマノのフリースタイルロッドの中核としてラインナップされているのが、スコーピオンシリーズです。
フリースタイルの最高峰ロッドであるワールドシャウラと同様に、大型のガイド設定と、超高弾性/中弾性/低弾性のカーボンが組み合わさて作り上げられているロッドであり、キャストがし易く、適用出来るルアー重量範囲が非常に広い特徴を持っています。
スコーピオンは旧ワールドシャウラを基礎して作り出されているモデルなので、間違いの無い性能を発揮することが出来るようになっています。
ダイワエアエッジ モバイル(6104MB)
大手釣り具メーカーであるダイワからリリースされているパックロッドです。
ダイワのブランク技術である低レジンでロッドを作り上げるHVFや、ブランクをクロス状に締上げるX45が採用されているので、シャープでありながら筋肉質な特性を持っているロッドとなっています。
6フィート10インチのミディアムパワーを持っているロッドなので、ロングディスタンスでのアプローチにも対応できるモデルとなっています。
ダイワのロッド技術を堪能することが出来るので、多くのアングラーにおすすめ出来るモデルです。
ダイワエアエッジ モバイル(664M/MLB)
ダイワにエアエッジモバイルにラインナップされている664M/MLBは、通常のバーサタイルロッドよりもバイト時に食い込みが良い特徴を持っているロッドです。
ロッドのバット部分はミディアムパワーとなっていますが、ティップ部分はミディアムライトパワーという特殊なパワーセッティングが施されています。
ファーストテーパーデザインとなっているので、ジグ等も繊細に操作できるフィネスバーサタイルと呼べるロッドとなっています。
ピンポイントで口を使わせることに重視したい方にはおすすめなモデルです。
ダイワブレイゾン モバイル(666TMB)
ダイワからリリースされている振り出し式のパックロッドが、ブレイゾンモバイルです。
最も携帯性に優れていると言われている振り出し式となっており、666TMBで収納時には仕舞寸法は45㎝と非常にコンパクトに纏め挙げることが出来るようになっています。
振り出しロッドは1ピースやマルチピースロッドと比べて性能が劣る傾向がありますが、このロッドは振り出し式でありながらダイワのHVFが採用されている高機能モデルとなっています。
ロッドを可能な限りコンパクトに持ち運びたい方や、気軽にナマズ釣りを楽しみたい方におすすめなモデルです。
テイルウォークナマゾンモバイル(C594MH)
テイルウォークがナマズ用のロッドとして作りだしたのが、ナマゾンモバイルです。
C594MHは6フィートを下回る5フィート9インチのレングスロッドであり、取り扱いし易いレギュラーテーパーが採用されていることから、特にトップウォータープラグを愛用するアングラーから高い支持を受けているモデルとなっています。
キレの良い連続したドッグウォークアクションが出しやすい他、MHパワーでカバーからも強引にナマズを引き離すことが出来るようになっています。
テイルウォークナマゾンモバイル(C694H)
ナマゾンモバイルにラインナップされているもう一つのモデルとなるが、C694Hです。
7フィートに迫るレングスにHクラスのパワーを持っているロッドとなっているので、カバーエリアの攻略はもちろん、ビッグベイトを使用したビッグワン狙いにも使用することが出来るモデルとなっています。
ナマズはもちろん、シーバスや雷魚等の大型魚に対しても有効なモデルでありパワーバーサタイルとして、多くの場面で出番が多い一本となるはずです。
アブガルシアクロスフィールド(XRFC-704M-MB)
老舗フィッシングメーカーとして知られているアブガルシアからリリースされており、ロッド1本でフィールドを攻略することが出来るアイテムとして作り出されているモデルです。
4本継ぎで作り上げられているロッドであり、カーボン含有量が84%と低めに作り上げられていることで、巻物ルアーに対してのノリの良さをUpさせると共に、使用することが出来るルアー重量範囲が3.5-24gと非常い幅広い特徴を持っています。
巻物ルアーを中心として幅広いルアーでフィールドを攻略したいアングラーには特におすすめなモデルです。
アブガルシアワールドモンスター(WMC-563M)
世界で釣りを行いたいと考えているアングラーから高い評価を受けているロッドシリーズです。
WMC-563Mは5フィート台となるショートレングスロッドとしてラインナップされており、グラスをベースとして作り上げられているモデルです。
グラスベースのロッドとなっているので、ショートロッドでありながら非常にトルクを出すことが出来、大型のナマズとのファイトも安心して行うことが出来るようになっています。
ショートレングスのグラスロッドとして、巻物ルアーを中心に手返しを重視したいアングラーにおすすめです。
まとめ
パックロッドは導入することで、今まで以上に釣りに行きやすくなる他、釣りを身近に感じることが出来るようになるアイテムです。
近年ではナマズ釣りはもちろん、様々な魚種の釣りを海外で楽しむアングラーが増えていますので、是非、今回ご紹介した内容を参考にパックロッドを導入してみてくださいね。
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