チニングで釣れる時間帯は夜と答えるチニンガーは多いのではないでしょうか。
夕まずめの時間帯から夜中の3時ぐらいまではチヌの警戒心が非常に薄れ、アピール度の高いワームを使うことで簡単に口を使ってくれるのです。
昼は難易度が高いチニングですが、ナイトゲームではワームを使えば初心者でも釣れる釣りに変わるのです。
今回は、夜の釣りで実績の高いワームをご紹介しますので、是非そのワームを使って効率的にチニングを楽しみましょう。
夜釣りに適したチニングワームの特徴
夜釣りに適したチニングワームは釣り場にいる甲殻類を模したワームを使うことをおすすめします。
夜のチヌはシャローエリアに接岸しているケースが多く、足元に生息している甲殻類を捕食しているので、どこにでもいるカニ系、フナムシ系のワームには警戒心なく喰ってきます。
甲殻類系でもクロー系、カニ系、フナムシ系など数多く発売されているので、時と場合によって付け替えて戦うとチヌに見切られることなく釣りを楽しむことができます。
リブやハサミがナチュラルな波動を生み出し、チヌのスイッチを入れてくれるのでナイトチニングでは必須アイテムとなります。
夜釣りでチニングワームにこだわるメリット
難易度低下
チヌは非常に警戒心が強い魚であり、デイゲームでは難易度が高く遠投して警戒心を刺激しないように釣ります。
逆に夕まずめ以降は警戒心が解かれてシャローエリアまで接岸するので難易度は下がります。
波動や匂いに誘われて思わず口を使う時間なのでチニングを始めたい方はまず夜釣りから始めてみましょう。
ナチュラルな誘い
ワームはハサミやテールが動いて波動を生み出してアピールするもの、泡を出してアピールするものなど、人為的なアクションでは出せないナチュラルなアピールをチヌにし続けます。
ナイトゲームは激しいアクションよりも、ナチュラルなアピールが効きます。
警戒心が低くなったチヌには丁度良い波動となり、チヌも思わず口を使うのです。
ワームの種類
ワームには様々な種類があり、クロー系だけでも相当な数が発売されています。
様々なシーンに対応でき、チヌに見切られたら違うワームで攻めることができるので、アングラーは攻め手を欠かすことがありません。
甲殻類だけに限らず、小魚系でも対応できるのでワームの強味を活かすことで効率の良いチニングができます。
コストパフォーマンス
ワームは生餌やハードルアーに比べるとコストパフォーマンスに優れています。
生餌は長期保存できませんし、基本的に使い切りです。
またハードルアーは根がかりなどのロストで追うダメージは大きいのがネックです。
低コストで使いまわしが効き、低コストだからこそシチュエーションに合わせて買い揃えることができるのです。
夜釣りに適したチニングワームの選び方
形状
クロー系
ザリガニやエビの形をしたワームとなっており、主にバスフィッシングや根魚での釣りによく使われます。
チニングでもよく使われており、サイズも大小様々です。
特徴は爪や腹部のリブがナチュラルな波動を生み出すので非常にアピール力が強いものになっています。
潮流があれば爪が勝手に動くのでチヌの目には生き物のように映っているでしょう。
ワームの重量もあるのでボトムで大活躍するワームとなっています。
カニ系
見た目はそのまんまカニです。
こちらも様々なメーカーから出ており、脱皮したてのカニのように柔らかく、一口サイズで食べやすくなっています。
ワーム自体のアクションは小さめですが、ベイトとしてカニが歩いているのを見つけたら使ってみると、フォール中に喰ってきてアングラー側がびっくりするのでご注意ください。
大きなハリだと操作がしづらいのでフックサイズを落とすことをおすすめします。
フナムシ系
日本全国どの釣り場でも見かけるフナムシですが、こちらもチヌのベイトです。
フナムシは昆虫ではなく甲殻類であり、エラ呼吸をしている生き物です。
こちらはカニ系ワームと同じ使い方になりますが、カサゴなどの根魚の大好物でもあるのでチヌより先にカサゴなどが喰ってくる場合があります。
チヌの泳いだ波紋を見つけてから投入しましょう。
虫系
生餌で言えばイソメでチヌが釣れることから、ミミズのような形状の虫系ワームもチニングでは使えます。
中には扁平型の虫ワームもありますので、チヌの雑食性の可能性を感じてみてください。
虫系ワームのアクションは余り激しくしないことにあり、チニングにおいては軽いリグでフォールを意識することが重要となります。
アピール力は弱めなので、クロー系で反応がない場合に試してみましょう。
小魚系
魚の形をしたシャッド系やピンテール系が有効です。
瀕死の小魚を意識したワインドが有効で、ワインド中は喰ってきませんが、その後の間であるフォールで喰いついてきます。
着底後すぐにアクションするのではなく、間を取ってからアクションし直してください。
ベイトとして小魚が釣り場に入っているのを見かけたら、チャンスかもしれません。
チヌはアジングで使うようなワームにも反応する驚異の雑食性を持つ魚なので、ベイトを見つけることでチャンスが広がります。
大きさ
1インチ台
チニングの中では小さめのワームとなり、渋い時やベイトサイズが小さい時に使うと効果的です。
カニ系やフナムシ系や虫ワームが代表的なものとなり、チヌがシャローエリアで牡蠣殻や岩場に顔をこすりつけているときはチャンスです。
ライトゲームロッドで2g程度のジグヘッドに付けるとアクションしやすくなります。
また6番ぐらい小さめのフック、大きくても3番フックが丁度良いサイズなので、1インチ台のワームを使う時はフックサイズにも気を遣いましょう。
2インチ台
ナイトチニングで一番使いやすいサイズとなっており、メーカーから発売されているワームの種類も多いので、カラーラインナップが揃えやすいサイズです。
ワームの自重もありボトムバンプがしやすい大きさとなっていますし、アピール力が強くなるのでチヌに気づいてもらえる確立が上がります。
特にクロー系ワームは爪や髭がバタバタと動いたり、爪からバブルが出たり、と様々な工夫がされているモデルが発売されている大きさなので迷ってしまうかもしれません。
ワームの浮力性なども確認してからそのワームに合ったアクションをしてください。
3インチ台
関西で大人気の「淀川スタイル」の定番サイズとなっており、ハイアピールモデルが多く発売されています。
遠投性やボトムコンタクトに優れており、大型のベイトを捕食しているチヌを効率よく探したいチニンガーにおすすめです。
1番フックとの相性が良く、ゲーム序盤で喰い気の高い個体を探し出す時にも用いられます。
反応がなければ、フックサイズやワームサイズを落として状況を観察しましょう。
バスフィッシングからの転用もできるので、ギミックが多いワームを探してチニングに合うものを探すのも面白いかもしれません。
アクション
ワームを選ぶ上でそのワームがどういう動きをするのかを想像しながら選びましょう。
水中での動画などがあれば別ですが、ワームの多くは情報が乏しいので想像しながら補完するしかありません。
その際に爪の形状や厚み、リブがあるのかないのか、髭や触角などの線状のギミックなど自分がよくするアクションを考えながら購入してください。
ナイトチニングの場合はアングラー側が激しいアクションをすることでチヌがそれを嫌って警戒心を高めるので、ワーム独自のナチュラルなアクションが勝負の分かれ目となるのです。
カラーリング
オールラウンド
どんな状況下でも使いやすいカラーリングが、緑系か赤系のワームで、グリーンパンプキンやエビミソレッドなどの表記がされています。
最初の1投目の様子見ワームとしても有効となり、程よくアピール力が強い存在感のあるカラーリングです。
初心者アングラーが最初に買っておいてほしいカラーリングでもあります。
昼夜問わず使うことができ、緑系、赤系、黒系は鉄板カラーで、ナイトチニング専門ならこれにパール系を持っておくとチニングが成立します。
濁潮時
雨の後や風の強い日は潮に濁りが出て水中もよく見えない場合があります。
またナイトチニングの場合はライトを照らすとチヌの警戒心は各段に上がるので控えたいところですが、状況が見えないと状況が把握できません。
常夜灯などの下で確認して頂き、なるべくチヌを刺激しないようにしましょう。
濁りのある状況下では、黒系、茶色系、緑系、赤系、パール系のカラーリングが強く、ハイアピールカラーとして存在感があります。
チヌ側からも見えにくい状況となるので見つけてもらえるカラーリングを選びましょう。
澄潮時
澄んでいる状況下では、クリア系やチャート系、ナチュラルなカラーを選ぶと良いとされています。
澄んでいる海のカラーは水の中は青から緑に近いカラーをしているので、クリアやナチュラルは水と同化しやすくなっています。
夜はそんなに変わらないのではないか、と思うアングラーもいらっしゃると思いますが、海とワームのカラーが同化することにより、ワームの形がはっきりと浮かび上がり見つけてもらいやすくなるのです。
その日その日によって海のカラーは変わるので、しっかりと見定めることでチヌに近づきます。
夜釣り用チニングワームおすすめ12選
まとめ
夜の時間帯はチヌの警戒心が解け、釣りやすい時間帯です。
効率よくその時の状況に合わせて使うことができるワームを使うと更に釣りやすくなります。
お気に入りのワームでチヌとの熱い一夜をお楽しみください。
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