スナップとは、ルアー交換を素早く簡素化することのできるアイテムです。
そして、シーバスを狙う際にスナップを付ける派と付けない派の議論は昔からされてきました。
あると便利、ない方がルアーの動きがいい、などの激論が繰り広げられ続けています。
そんなスナップですが、今回は付けない派のアングラーも納得のスナップを紹介します。
スナップはサイズや形状、強度によってルアーの動きが変わるので参考にしてみてください。
合わせて結び方も紹介するので、初心者アングラーさんは必見です。
シーバス釣りでスナップを使うメリット
ルアー交換がスピーディー
スナップがあることで、誰もが等しく恩恵を受けることができるメリットが、ルアー交換が楽なことです。
逆にスナップがないとルアー交換の度に、ラインとルアーの結び直しを毎回やることになり手間がかかります。
結ぶことに慣れているとスピーディーに交換できるから大丈夫、と言っても誰もができるわけではありません。
初心者でも簡単にルアー交換をすることができるのはスナップの魅力的です。
ルアーの性能が向上
スナップを付けることでルアーの可動域が広がり、本来持っているポテンシャルを引き出すことができます。
直結だとラインが繋がっているので動きが制限されてしまいます。
また最近のルアーはスナップを付けることを前提に設計されているものが多いので、スナップを付けない選択ではルアー本来の動きを再現することが難しくなっています。
リーダー交換が少ない
ルアーを直結した場合、交換の度にリーダーが短くなっていきます。
シーバスが何処にいるかを探るために、その日の状況に合わせルアーローテーションを行います。
ルアー交換の回数が多ければその分リーダーが短くなっていき、リーダー交換も必要になってくるわけです。
スナップがあれば、リーダーを切ることなく交換が可能なので時間短縮に繋がります。
キャスト回数を増やすことでシーバスと会える可能性は広がっていくので、時短グッズはありがたい味方となってくれます。
シーバス釣りでスナップを使うデメリット
壊れる
ファイト中のシーバスは複雑な動きをします。
その複雑な動きの度にスナップに負荷がかかり、破損する可能性があります。
フック部分が折れ曲がったり、伸びたりするとバラシの原因に繋がります。
アングラーはシーバスのサイズを選ぶことができません。
予想以上に大きなシーバスがかかるとスナップが耐えられなくなります。
しかし、使用するスナップの強度やファイトの仕方で解決できますので後ほど解説します。
使用ルアーに注意
ルアーの形状
スナップの強度を上げ、ランカーシーバスにも対応できるようにしておくと使用するルアーが制限されます。
スナップが大き過ぎてルアーのアイに取り付けできない事態が発生します。
特にメタルバイブのアイは小さいので付けづらくなるので要注意です。
またポッパーを使用する際も注意が必要です。
ポッパーのアイは奥に入り込んでいるので、そもそもスナップが付けづらいものとなっています。
使用ルアーによってはイライラの原因になるかもしれません。
マッチング
ルアーサイズとスナップサイズがマッチしていないとルアーのトリプルフックがスナップに引っかかりルアーの動きを台無しにする場合があります。
帰ってくる度に確認するのは手間がかかります。
シーバスは敏感な魚なので、違和感を感じると見向きもしません。
サイズのマッチングは非常に重要になってきます。
うっかりに注意
スナップのフックの締め忘れは誰もが経験したことのある「うっかり」ではないでしょうか。
閉めたと思ったら閉まっておらず、シーバスを掛けた時に一発でノックアウトされてしまった経験には呆然とさせられます。
しかも、ルアーもロストすることになりますので、二重でショックです。
必ず交換時、キャスト前に確認を行うようにしましょう。
シーバスに最適なスナップの選び方
形状
クイックスナップ
手軽で簡単にスナップの開閉ができるスナップの形状です。
ワンタッチで開閉できるのでルアー交換に手間取ることがありません。
夜釣りで手元が明るくない状態でも苦労することなくルアー交換ができます。
しかし、強度はクロスロックスナップに比べると弱いため、狙いの魚体は中型のシーバス止まりにした方がいいかもしれません。
細い軸で作られているので少しの力でフックを開けられるということは、逆に強い力がかかった場合にフックが開いてしまうのです。
クロスロックスナップ
開閉部のフックがU字になっており、ロック状態の時はメインの軸を抱きかかえるように設計されています。
開閉時はU字のフックを指で摘まみ、力をかけながら外すので少しコツがいります。
太軸で作られており非常に強度が強いので、大型シーバスを狙うにはもってこいの形状をしています。
しかし小型のルアーを使う場合、フックのU字がなかなかアイに入らないためスパっとルアー交換ができません。
使用するルアーを選ぶスナップとなっています。
底の幅
スナップの底の形状の幅は、シーバスルアーを使う際に重要となってきます。
底がU字になっているワイドタイプのスナップをおすすめします。
U字が大きいカーブを描いているもの程、ルアーのアクションが大きくなるので最大限の力を発揮してくれるのです。
底が尖っているV字タイプは、底が狭いためルアーの可動域が狭くなり、ペンシル系のルアーやウォブリングをするルアーには向いていません。
巻くだけでアクションをしてくれるルアーの動きを最大限発揮できるようにU字の大きいワイドタイプのスナップが付けておくと対応ルアーが多くなります。
サイズ
00号
メバリングやアジングでも使用されるサイズのスナップです。
一般的なシーバスルアーには小さいので普段から多用するサイズではありません。
小型のメタルバイブを使う場合、ルアーを吊るす状態になるので使いやすいサイズです。
ルアーのアイが小さいものには有効です。
またバチ抜けパターンの際にルアーを積極的に動かすのではなく、漂わす演出をする際には使いやすいサイズとなっています。
強度はあまりないので注意が必要です。
0号~1号
シーバサーの皆様が一番使うサイズです。
中型のシーバス以上の大きさに対応できるので幅広く使えるサイズとなっています。
使用ルアーを選ばないサイズなのでルアーローテーションする時に便利です。
使用制限も少なくどのルアーも正常にアクションしてくれるサイズですので、何を買っていいかわからない場合はまずこのサイズを選ぶことをおすすめします。
2号~3号
ビッグベイトやビッグミノーのような大きなサイズのルアーを操る時用のスナップサイズです。
ランカーシーバスを狙う際には必要となってくる大きさです。
かなり強力に作られているので大きな負荷がかかっても問題ないように設計されています。
強度が強いということは軸も太くなるので、使用するルアーのアイに入らない可能性もあります。
強度
強度はスナップのサイズが大きくなるごとに強くなります。
強度とは破断値と表記される場合もあり、壊れるまでの負荷値のことを指します。
「lb」と表記されており、数字が大きくなればなる程耐えられる値が大きくなるのです。
各メーカーや形状の違いで強度が若干変わるので購入する際に選ぶポイントの一つとなります。
シーバスを狙う場合の推奨強度は、30lb以上となっています。
ランカーシーバスなどのモンスター級を狙う場合は、大きな負荷に耐えられる強度が必要です。
狙いたいサイズとラインの強さ、ルアーの大きさに合わせたスナップを用意しなければいけません。
スナップだけ強くてもラインが弱ければ切れてしまうので適切な強度で戦いましょう。
スイベル付きスナップ
スイベルとは糸のよれをとるアイテムで糸が回転しないようにするものです。
餌釣りの時によく使うアイテムですが、ルアーシーバスの場合は使うケースはあまりありません。
理由としては、スイベルの分重くなりルアーを付けた時の比重が前よりに傾きます。
特にフローティングミノーを使用した場合、ルアーの頭が沈んでしまい違和感をシーバスに与えることとなります。
不自然な動きはシーバスに見切られてしまいます。
ルアーシーバスの場合はスイベル無しのスナップを使うことをおすすめします。
シーバスに最適なスナップおすすめ10選
シーバス釣りに最適なスナップの結び方
クリンチノット
数あるノットの中で一番手軽な定番の結び方です。
ラインをスナップに通し、巻きつけるだけの一度覚えれば簡単に結べるノットのやり方です。
初心者のアングラーが簡単に素早く結べるノットで色々な釣りに使えるので覚えておきたい結び方です。
ただ簡単に結べる分、結束力が弱いので大型のシーバス釣りには向きません。
重量のあるビッグベイトを背負うには結束力が足りないので、陸っぱりから狙う中型サイズ以下のシーバスの時に使いましょう。
【DAIWA 初心者釣り入門 】やってみよう!クリンチノット~サルカンなどの接続具やルアーへの結び方~ – YouTube
ダブルクリンチノット
クリンチノットを少しだけ結束力を高めた結び方です。
クリンチノットを組む時に作る輪を二重にすることで結束力を高めています。
やはり簡単に素早く結べる結び方なので少し大きめのルアーも背負うことができます。
しかし、結束を高めたと言ってもまだまだ弱いのでビッグベイトのルアーの時は別の結び方をしてください。
どの大きさが来るか分からないバチパターンの時は非常に使いやすい結び方となっています。
クリンチノットを結ぶ際は必ずリーダーを組みましょう。
滑りやすいPEとの相性は良くない結び方なので、フロロカーボンラインやナイロンラインのリーダーにスナップを付けるのに有効です。
【村田基】ダブルクリンチノットの強度を簡単に上げる方法。同じ結び方でもこれをやるだけで簡単に強度が上がります。【村田基切り抜き/ダブルクリンチノット】 – YouTube
ユニノット
クリンチノット同様に簡単で手軽に結ぶことができるやり方です。
スナップに限らずどんなアイテムでも使えるノットなのでこちらも覚えておきたいノットとなります。
巨匠村田基さんはスプールの糸巻きをする際の結束をこのやり方でやるそうです。
締めこむことで結束力が高くなり、大きなルアーでも問題なく使えるところが利点です。
しかし、締めこみが甘いと結束力が弱くなり60%まで落ちてしまいますので注意が必要です。
締める際には唾などでラインを濡らし、一気に締めるのではなくゆっくり締めていきましょう。
【釣り糸】ユニノットの結び方を解説します【誰でも簡単に】 – YouTube
ダブルユニノット
ユニノットの進化系の結び方です。
最初にスナップに通すラインを二重にし、折り返していくことで結束力が非常に高く安定します。
ユニノットと結び方は一緒ですが、二重にすることで複雑になりまうので難易度が上がります。
特に釣り場で結ぶ際には、夜で手元が見えづらい中での作業となりますので素早くとはいきません。
しかも風があったら余計に混乱してくるでしょう。
そうならないために、感覚を掴むまで練習する必要があります。
部屋など風がない所で、最初は太い糸を使って練習しましょう。
超定番の強力ノット!初心者でも簡単に結べる「ダブルクリンチノット」をご紹介!! – YouTube
パロマーノット
シーバスアイテムを多く製作しているBlueBlue社のプロアングラーである高橋優介さんが使用している結び方です。
簡単でスピーディーに結ぶことができ、95%以上という驚異の結束力の結び方なのです。
欠点としてはラインが裏返しになってしまうと結束力が極端に落ちてしまうところです。
途中で輪にスナップをくぐらすのですが、そこで裏返しになりやすいので注意が必要です。
裏返えっていると結び目に膨らみができてしまい、結束力が落ちてしまうのです。
ただ、きちんと結ぶと大型シーバスでも負けることがないので覚えておくと便利です。
パロマーノットの結び方!【釣り糸】【強度を落とさないコツ】 – YouTube
ハングマンズノット
こちらも簡単に結ぶことができるノットとなっています。
複雑な手順がいらないこと、結束力が高いことなどの利点があげられます。
ラインを何度も折り返すことになるので、細いラインを使用する場合に効果を発揮します。
逆に号数の太いラインで使用すると締め切ることができなくなり、結束力が落ちてしまいます。
中型以上のシーバスを狙う際にはリーダーも太くなりますので、別の結び方の方に軍配が上がります。
陸っぱりで中型以下のシーバスと遊ぶ分には問題ない結び方となり、スピーディーに結べることから初心者アングラーは覚えておくといい結び方となっています。
ハングマンズノット~ルアーの結び方!爆速簡単!釣り初心者必見(Hangman's Knot) – YouTube
漁師結び
別の名を「完全結び」とされている結び方です。
強度が非常に強い結び方となっているので、ランカーシーバス狙いのアングラーも常用されています。
仕上げにハーフピッチで数回結んでおくとより一層結束力があがり、抜ける心配がなくなります。
しかし、慣れていないと綺麗に結ぶことができずにラインが撚れてしまう場合があります。
丁寧に結ばないとラインが抜けてしまう事態になるのでお気をつけください。
【最強ノット】完全結び・漁師結びは絶対に抜けない – YouTube
まとめ
スナップは自分の持っているルアーの性能を限界まで引き出し、シーバスの目に餌として認識させるアシストをしてくれるアイテムです。
たかがスナップ、されどスナップの世界は奥が深いので自分のスタイルに合ったスナップを見つけましょう。
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