バス釣りには、専門的な釣り用語がたくさん存在します。
知らない釣り用語をなくすことは、上達への第一歩です。
今回の記事で「ブレイクとは?」をテーマに深堀します。ブレイクライン探し方を理解してビッグバスを狙いましょう。
【釣り用語】ブレイクとは?
まずは意味からいきましょう。ブレイクとは水中に起こる変化点のことです。
例えば、岩場と砂地の地質変化点であったり、ストラクチャーが沈んでいる場所と、何もない場所の境目であったり、とにかく変化点の境目をブレイクといいます。
一般的にバス釣りでは、水深の変化を表すときに使用されます。浅瀬と深場の境目をブレイクと覚えれば、まず問題ありません。また起伏の激しい岩場の、急激な水深変化もブレイクです。
ブレイクラインとは?
ブレイクが「変化点」、ラインが「線」ですので、読んで字のごとく変化点が線に連なっているエリア一帯のことを言います。
長距離で続く砂浜の浅瀬と深場の境目や、大きく張り出した岬の起伏部が代表例です。また、護岸沿いの急激に深くなる駆け上がり一帯も全てブレイクラインと呼ぶことができます。
このブレイクラインとブラックバスは密接に関係し合っており、ブレイクでの魚の動きを理解することが釣果を大きく左右するポイントになります。
ブレイク(ブレイクライン)の特徴
プロやベテランが偏光サングラスをして釣りをする理由は、目の保護だけではありません。水中を観察し水深の変化を見逃さないためです。そのことから、ブレイクラインで釣りをする重要性が感じられます。
なぜそこまでブレイクラインが重要か。
その答えは、ブラックバスが深場と浅瀬を行き来する習性にあります。水温が下がり寒い日や、暑すぎて動けない日は、水温の安定している深場へ落ちます。適正水温になればブレイクを移動し浅瀬で捕食します。
大きな湖や川でも、また野池でも、ブラックバスは移動するとき、適当に泳ぐことはなく必ずブレイクラインに沿って移動します。
タイミングを待てば、ブレイクには必ず魚が着いていることが最大の特徴です。
ブレイクラインの探し方
目視
まずは一番簡単な目視での探索です。
おかっぱりの場合、足元にブレイクラインがあれば目で見て確認することが可能です。浅瀬は底が見えますが、ブレイクラインを境に水中が暗くなり底が見えなくなります。足元であってもその変化にブラックバスは着きます。
ボート釣行の場合、沖でも水質がクリアであれば確認可能です。太陽の加減で、浅い部分と深い部分で色がはっきりと違いますのですぐに分かります。岬の場合は、陸地形の延長上に水中でも変化がありますので、よくイメージしてルアーを投げればブレイクラインを攻めれます。
また、減水時にフォールドへ通うと普段見れない地形が露わになります。写真を撮って記憶しておくと増水時、手に取るように地形を把握できます。
航空地図
これは意外とやってる人が少ないのでおすすめです。実はスマホの地図アプリを使って、航空写真モードで表示すると地形変化を見ることができます。
小さな野池は難しいですが、空から撮影した湖や浅い河川、リザーバーなど大きなフィールドであれば、はっきりと浅瀬と深場の境目を確認できます。
ブレイクラインとキャストできるポイントの位置関係を家にいながらリサーチが可能で、初場所へ行く前に絶対にやるべきです。
どこにも情報が載っていない、自分だけのポイントが見つかるかもしれません。
注意点は地図データが常に最新ではないので、釣り場では答え合わせ作業を忘れることなくお願いします。
カウントダウン
目視や地図で見つけたブレイクラインに対し、ルアーやオモリをキャストして沈む時間をカウントし、水深を確認をしていきます。全く前情報がない場合でもカウントダウンでリサーチしていくこともできます。
まずは足元から。コツはしっかりと沈み、着底を確認できる重さのルアーやシンカーを使うことです。重すぎると沈むのが早く参考になりません。重すぎず軽すぎず。
おかっぱりの浅瀬では、筆者は軽めのワームシンカーを使います。
タックルに合わせて10g前後のシンカーをキャスト。約5m刻みで距離を伸ばしていきます。前のキャストよりも次のキャストで着底時間が遅れればその間で深さが増しています。1mで何秒かかるか把握しておくとより正確です。
ボートで水深があり目視が難しい場合は、1oz前後のシンカーで同じことを行います。
ブレイクラインの釣り方おすすめ3選
巻き物ルアーでリサーチ
ブレイクラインには魚が必ず着いているとはいえ、広大なエリアからブラックバスの当たりをとることは容易ではありません。どこで釣れてもおかしくないため、足で稼いで幅広く探ります。
その時おすすめなのが、手返しの良い巻き物ルアーです。ブレイク沿いを泳ぐ習性から、しっかりと底を狙えるルアーが最適です。遠投してしっかりと底をとって巻く。シンプルですが最も確率が高いです。
クランクベイトやバイブレーションは王道で、シャッドテールワームの直リグをズル引きも効果的です。
変化をボトムバンプで狙い撃ち
単調なブレイクラインに存在する、ちょっとした変化を見逃してはいけません。
例えば、「そこ1か所だけ岩が沈んでいる」「穴が掘れている」「地質が変わる」などブレイク沿いを移動するブラックバスは、そのような変化に着いて身を隠したり休憩をしています。
テキサスリグ、ダウンショットリグ、ラバージグで丁寧に探ります。
浅瀬で変化を目視できる場合や、ブラックバスが見えている場合はビッグベイトも有効的。身を潜めているバスに対し、縄張りに侵入するイメージでルアーを通します。威嚇バイトを誘発して釣ることができます。
回遊待ち
最後に紹介するのは忍耐の釣りで、どう考えても「バスは必ずここを通る」と確信の持てるエリアでひたすらキャストを繰り返します。群れが回遊してくるタイミングを待ち続け、信じ切った人にのみバイトが訪れます。
コツは、ブレイクライン+αの要因が絡むエリアです。例えば「ブレイクライン+ストラクチャー」「ブレイクライン+流れの変化」「ブレイクライン+餌」このような要因が確認できれば、間違いなくバスが回遊してきます。
釣り方は、バイブレーションを遠投し底をとってのリフト&フォール。ワームのボトムバンプやネコリグで丁寧にゆっくり、放置とアクションを繰り返します。
根掛りの多いエリアでは高比重モデルのスティックベイトのノーシンカーリグを沈めると攻略できます。
まとめ
今回の記事でブレイクラインでの釣りがどれほど魅力的か、そして高確率でバスに出会える方法かを感じて頂けたと思います。
見つけ方と釣り方、両方オールシーズン通用する方法ですので、ぜひフィールドへお出掛けください。
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