フカセ釣りでは主にスピニングリールを用いて釣りをします。
このスピニングリールはフカセ専用のものや、番手、ギア比など様々な種類の製品が販売されています。
特に初心者の方などはいろいろ種類がありすぎてどれを買えばよいかわからないこともあるでしょう。
今回はフカセ釣り用リールのおすすめと番手やギア比について紹介していきます。
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フカセ釣りリールの特徴
フカセ釣りではスピニングリールを使いますが、最も特徴的なのはレバーブレーキがついたスピニングリールを使うところです。
レバーブレーキとは、その名の通りリールについているレバーを使ってブレーキをかけることができるものです。
フカセ釣りは細いラインで、やわらかい竿を使うので大物がかかって強い引きが来た時にレバーでラインをフリーにでき、ライン切れを防ぐことができます。
ドラグ調節ではどうしても瞬間的な強い引きには耐えきれないため、レバーブレーキ付きのリールはフカセ釣りでの重要アイテムとなります。
フカセ釣りでリールにこだわるメリット
大物とのやり取り
フカセ釣りは細いライン、ロッドを使うためリールでのラインの操作がやり取りのカギを握ります。
リールにこだわらないとどれだけいい竿やラインを使っても、大物ゲットは困難になってしまいます。
また大物がかかったときにはリールにはとても大きな力が加わります。
きちんとフカセ釣りにも対応できるリールでないとライントラブルが起きて絡まり、竿が故障する可能性もあるので、リールにはこだわることをおすすめします。
仕掛けの投入のしやすさ
安いリールでは素材がプラスチックでできており、塗装やコーティングが不十分なものが多いです。
そのため仕掛けを投入するときにうまくラインが出ていかないことがあります。
一方、値段の高い製品になると金属加工や塗装、コーティングの技術がふんだんに使われており、仕掛けの投入がスムーズになります。
フカセ釣りは飛距離がとても大事になってくるので、スムーズに投げることができるように設計された製品を買うことをオススメします。
フカセ釣りに適したリールの選び方
番手
フカセ釣りでは主に2000~3000番のスピニングリールを使う人がほとんどです。
おすすめは2500~3000番の製品で、私は2500番をメインで使っています。
レバーブレーキ付きのリールの場合は、手の大きさで小さい製品だと使いづらいこともあるので、実際に釣具屋で手に取ってみて選ぶとよいでしょう。
最近はPEラインでのフカセ釣りも流行っているため、1000番台~2000番の小さめのリールを使う人も増えてきています。
ボディサイズ
スピニングリールには、番号の前に「C」という表記の製品があります。
それは何かというとコンパクトの頭文字のCです。
例えばC3000は3000番のスプールだけど、ボディがコンパクトサイズということです。
なので2500番のリールがスプールの規格だけ3000番ということになります。
このような製品のメリットとしては、重さは変わらないけど巻取り量が多くなることなどがあります。
ギア比
ハンドルが1回転した際にスプールが何回転するかを表す数値です。
ギア比が大きいほど多くのラインを巻き取れるということになります。
このギア比が大きいものをハイギア、低いものをローギアといい、それぞれにメリットデメリットがあります。
フカセ釣り用のリールでは2000HGや3000DHGなど様々なアルファベットでの表記があります。
ここでのHGはハイギア、DHGはデラックスハイギアの略となっているので、購入するときは良く表記を確認して購入しましょう。
糸巻量
同じスピニングリールでもスプールの深さによって糸の巻取り量はかなり変わってきます。
フカセ釣りではキャスティング系の釣りよりもあまり遠くのポイントは狙わないため、深場の釣り場だとしてもせいぜい40~50mほどしか使いません。
そのためあまりスプールの溝が深いものを選ぶと下巻きを多くしたり、ライン交換の時に無駄になる糸が増えたりしてしまうので注意しましょう。
私はどのリールでも下巻きをある程度のところまで巻き、メインで使うラインを40m位だけ巻いて数回の釣行ごとに交換しています。
そうするとラインの癖もつきにくく常にきれいな状態のラインを保つことができます。
フカセ釣り用リールおすすめ12選
シマノ21 ナスキー
こちらはオーソドックスで使い勝手のとても良いスピニングリールの定番の製品です。
1000~5000番の幅広い大きさがあり、2500番のHGバージョンもありフカセ釣りにはちょうどいいサイズのものもあります。
フカセ釣りでのおすすめは2500HGで、コンパクトサイズで長時間の釣りでも疲れにくいので、フカセ釣り初心者の方はまずこれから慣れてみるとよいでしょう。
シマノ22 サハラ
先ほどのナスキーより少しリーズナブルな価格の製品となります。
巻取りの時もスムーズで滑らかな回転が釣りの最中でも感じられる製品です。
コスパはとても良く、値段以上の性能で口コミでの評価もとても高いです。
ナスキー同様2500~3000番台のギア比の種類が多く自分の求めるリールが見つけやすいでしょう。
シマノ16 ラリッサ
こちらはレバーブレーキ付きのリールで、エントリーモデルなので非常にコスパがいいです。
性能はもちろんのこと竿にもマッチしやすい色合いで、脱初心者にはうってつけのリールでしょう。
巻き心地もスムーズでレバーブレーキ機能も高価格製品に劣らないスペックとなっています。
3000番でもコンパクトサイズなので重さも変わらないのが特徴です。
シマノ16 BB-X デスピナ
こちらは先ほどのラリッサのグレードアップ版で、少し軽量化がなされているのが特徴です。
剛性もアップしていて不意な大物にも難なく応えることができます。
レバーブレーキを使ったラインの放出も、かなりパワーアップされていて口コミでの評価もほとんどの人が満足しています。
高価格帯の製品には手が出せないがなるべくいいものを使いたい方にはとてもピッタリです。
シマノ22 BB-X ハイパーフォース
大物クロダイ、グレなどを釣りあげたい方にはこの製品がおすすめです。
とくに磯釣りならではの大物の強い引きにも耐えることができるシマノではとても人気のハイパーフォースというシリーズで、レバーブレーキを多用する釣り場に向いているでしょう。
グレなどはかけた直後の走りがすごいのでレバーブレーキでの操作が重要になります。
なんとこの製品はSUTブレーキという最新のレバーブレーキを搭載していて、これにより逆回転の時のハンドル逆転がなくなっているのです。
これにより全体のブレが防がれて、より大物をばらしにくい設計となっています。
シマノ22 BB-X リンカイ スペシャル 1700DXXG
この製品はシマノ最高峰のレバーブレーキリールです。
鱗海ペシャルというフカセ釣り界ではとても有名なシリーズで、超コンパクトサイズなのが特徴です。
1700番というボディの小ささで主にPEラインでのフカセ釣りに向いています。
ライン操作のしやすさ、レバーブレーキでの滑らかなやり取りで釣り人に負担にならない快適さが評判のいいポイントです。
シマノ 21 BB-X テクニウム
このテクニウムシリーズもとても人気で高級感と非常に高い性能を兼ねそろえた製品です。
こちらの製品にもSUTブレーキというハンドルの逆回転を防ぎながらラインを送り出すことのできる技術が使われています。
しかしこのテクニウムには、よりブレを防ぐSUTブレーキⅡという最高級のレバーブレーキを兼ね備えていて、竿の態勢の立て直しには苦労しないでしょう。
金属加工の精密さにより海水によるダメージも防がれていて長く使えるのが特徴です。
ダイワ19 シグナス LBD
こちらはダイワのレバーブレーキリールのエントリーモデルでこの製品も上位機種同等の性能を発揮することができます。
レバーブレーキリールでは珍しく、20000円台を切る価格で初心者にもやさしい価格設定となっています。
レバーブレーキリールにまず慣れてみたい人にはとてもピッタリで十分大物ともファイトできる製品です。
ダイワ19 ラグザス LBD
こちらの製品は上位機種の性能のまま、低価格でもお求めやすいのが最大の特徴です。
ブレーキ性能がシグナスよりワンランクアップしていて磯での大物とのファイトも安心して戦える設計となっています。
デザインも黒ベースに金色の配色で高級感が感じられるとても良い逸品です。
価格に満足できる性能により評価も非常に高いので、コストパフォーマンスは最高だといえます。
ダイワ20 インパルト LBD
さらに機能性を求める方にはこちらの製品がおすすめです。
レバーブレーキを使うときに軽い力でもしっかりとブレーキが利くように改良され、磯での長時間の釣りにぴったりでしょう。
とくに足場の悪い磯では、大物がかかったときに竿がのされてもきちんとブレーキが利かなければならないためこのブレーキ性能は必須です。
逆回転もスムーズにできて、文句のつけようがない製品です。
ダイワ22トーナメント ISO 競技
この製品は競技用のタイプがあるのが特徴で、競技の大物をなるべく早く浮かせ取り込む釣りのために設計されています。
競技用というだけあって、巻取りのパワー性能がとても良くなっています。
さらなる上のハイギアを追い求めた技術を使っており、ブレーキの制動能力もほかの製品に比べアップしています。
ブレも少なくまさに競技用といった製品となっています。
ダイワシーバス モアザン 17 -LBD
こちらはダイワのレバーブレーキリールのなかでもシーバスをターゲットに作られた製品です。
シーバスは大型でかなりパワーがあるためそれに負けない性能をこのリールは搭載しています。
ラインの送り出しが思い通りにでき、ベアリング性能がかなり高く、最高のパフォーマンスを実現しています。
ラインの巻取り量がPEライン用なのでPEでのフカセ釣りには使い勝手がかなり良いでしょう。
まとめ
今回はフカセ釣り用リールおすすめと選び方について紹介しました。
フカセ釣りはかなりの大物もターゲットになるポテンシャルの高い釣りです。
万が一大物がかかったときにはリールでのライン操作が釣りあげることができるかのカギを握っているので、リールにはこだわって釣りに臨むとより楽しくなるでしょう。