フェザーフックは、バス釣りアングラーであれば一度は目にしたことがある思います。
しかし、自らルアーのフックをフェザーフックへ交換されている方は意外に少ないのではないでしょうか?
フェザーフックは、特徴を理解して装着すればルアーのポテンシャルをさらに引き出すことができます。
今回は、そんなフェザーフックの特徴と『自作は可能か?材料は?』といった疑問の解説とフェザーフックのおすすめ10選をご紹介します。
フェザーフックとは
バス釣りで使われるフェザーフックは、一般的にトレブルフックに鳥の羽や毛などの天然素材やティンセルなどの化学繊維の糸が巻きつけられたフックのことを指します。
フェザーフックは、プレッシャーが掛かっている魚や厳寒期などの低水温によりコンディションがシビアな状況で特に効果を発揮します。
また、フェザーフックは通常のトレブルフックから自作することも可能です。
ただし、専用の道具(ホビンホルダーやスレッドなど)が必要となったり、ある程度の経験を積まないと綺麗に作成できないなど、ある程度のハードルがあります。
そのため、市販品で各素材ごとの違いなどの特徴を把握してから、チャレンジしてみることをおすすめします。
フェザーフックを使うメリット
フックの存在感が薄くなる
市販されているフェザーフックの多くが、フェザー部分がフックよりも大きい(長い)ものになります。
フェザー部分がフックより大きいことにより、ルアーが水中に入った際、フェザーの中にフックが隠れるので、魚にフックの存在を認識されづらくなります。
また、フックだけでなく、ルアーのシルエットもボヤけるので魚へのプレッシャー対策にもなります。
バイトチャンスを増やせる
フェザーフックは、ルアーが動いてなくてもフェザー部分が自発的に漂います。
そのため、ステイ中でも魚へ常にアピールしますので、バイトチャンスを増やすことできます。
特に、大きい音や動き、反射などで魚に気付かせた後、ステイでバイトを誘うようなルアーと相性が良く、ポッパーやジャークベイト、ビッグベイトなどによく使われます。
一投で長く誘える
フェザーフックは、水の中でフェザーが抵抗となり、アクションさせた際のルアーの動く距離を抑えることができます。
そのため、短い距離やピンスポットでも、ルアーを十分にアクションさせることができます。また、一投でのルアーのアクション回数を増やすことができるので、魚からのバイトチャンスの増加にも期待できます。
特に、冬の時期で魚が動かない時に有効です。
フェザーフックを使うデメリット
ルアーの動きが制限される
フェザーフックは、フェザーが水の中で抵抗となります。また、フェザーは吸水性が高いため、通常のフックよりも重たくなります。
例えば、シャッドなどのタイトアクション系のルアーにフェザーフックを装着した場合、フェザーが受ける水の抵抗と重さにより、ノーアクションとなる可能性があります。
ルアーのアクションや自身がフェザーフックに求める機能や特徴を把握したうえで使用するのがおすすめです。
フックやスプリットリングが錆びやすい
フェザーフックに使われている天然素材(鳥の羽、毛)は、吸水性が高い素材となります。
濡れたフェザーフックはしっかり乾燥させないと、フェザーに水分が残ったままとなり、フックが簡単に錆びてしまいます。
また、濡れたフェザーフックを長時間、ケースやタックルボックスの中に入れたままだと、フックだけでなく、スプリットリングまで錆びが広がります。
通常フックより高価
フェザーフックはトレブルフックに天然素材やティンセルなどを巻き付けて作られるため、通常のフックよりも高価になります。
そのため、フェザーフックを自作される方もいますが、専用の工具の用意、綺麗にフェザーを巻き付けるにはある程度の経験が必要となります。
市販品では欲しいフックサイズがないなど自作せざるおえない場合以外は、まずは各社からリリースされているものから選ぶことをおすすめします。
フェザーフックを使うと効果のあるルアー
ポッパー
ポッパーは、ポップ音で誘うタイプ、水面のネチネチアクションで誘うタイプに大きく分けられますが、フェザーフックは、どちらのタイプとも相性がよいフックになります。
フェザーフックの効果として、ポッパーの移動距離を抑え、より多くのアクションが可能となります。また、ステイ中もフェザーが魚へアピールする、ルアーのシルエットがボヤけ、魚へ違和感を与えません。
ジャークベイト
ジャークベイトにもフェザーフックは効果的です。特に、冬から~早春の低水温期で、魚が早い動きに反応が付いていけない時に有効です。
フェザー効果により、ジャークの移動距離を抑えることができるので、動けていない魚へもアピールできます。
また、ジャーク後のステイでも、フェザーによりルアーシルエットがボヤけるのでバスに違和感を与えず、低水温期のバイトが弱い魚へもフェザーにより吸い込みが良くなります。
ビッグベイト
ビッグベイトは様々なアクションができるルアーです。
中でも、ビッグベイトをゆっくり動かしたい時やi字系のように使いたい場合、またはルアーを追いかけてくるが最後で見切られてしまう場合にフェザーフックが効果を発揮します。
また、ビッグベイトに使われているフックはサイズも大きいため、フェザーによってフックの存在感が薄くなるのもフェザーフックを使うメリットです。
スイムベイト
ナチュラルなアクションで魚を誘うスイムベイトですが、厳寒期から春本番にを使われる方が多いのではないでしょうか。
スイムベイトにフェザーフックを装着すれば、フェザーが水の抵抗を受け、スイムベイトをよりスローにリトリーブすることができます。また、フックをフェザーで隠せるため、スイムベイトがよく使われるクリア・ステイン系の水質でより効果を発揮します。
フェザーフックの選び方
素材
フェザーフックによく使われる素材は大きく3種類(ハックル、マラブー、ティンセル)あり、それぞれ違った特徴があります。
ハックル
ハックルはニワトリの羽になります。特徴は、素材が柔らかく、水の中ではフックを中心にゆっくり、漂ように広がります。また、水噛みが良く、ネチネチと移動距離を抑えてアクションするポッパーなどによく使われます。
マラブー
マラブーの素材は七面鳥やダチョウの羽が使われています。
マラブーの特徴は、吸水性が高く、ハックルよりも柔らかい素材のため、水中では生物のように漂います。
ティンセル
キラキラ光るファイバー素材など、化学繊維の糸が束ねられた素材になります。
ハックルやマラブーと違い、水をほとんど吸水せず、水の抵抗も受けにくいため、i字系や小型のルアーでもアクションを阻害せず、使いやすいのが特徴です。
アシストフックなどにもよく使われます。
カラー
フェザーフックには多くのカラーが設定されています。
カラーの選び方で迷われるのであれば、フェザーフックを取り付けるルアーのベリー部(お腹側)の色に合わせるのがおすすめです。
フェザーの色がベリーの色に合っているとルアーとの一体感が出るので、魚に違和感を与えづらくなります。
一方、ベリー部とは全く違う色、例えばお腹側が白・フェザーフックが黒のように一体感を出さずに、バイトマーカーとして違う色を選ぶのも有効です。
フックサイズ
フェザーフックのフックサイズは、普段使用しいるフックのサイズを基準に選ぶのがおすすめです。
ただし、フェザーフックは、フェザー自体が水の抵抗を受ける・水分を含むと重たくなる特徴があるので、余裕があれば、通常使用しているフックの前後1番手違いのサイズを揃えられると、よりベストなフックサイズが見つかるはずです。
フェザーフックおすすめ10選
まとめ
フェザーフックは、使われる素材の特性やその特徴にあったルアーに装着すれば、さらにルアーのポテンシャルを発揮させることができます。
特に、最初からフェザーフックが付いているルアー以外、まだフェザーフックを使ったことがない方はぜひ、今回の内容を参考にぜひ、フェザーフックを使ってみてください。
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