フィッシングカヤックを車で搬送する際に、必要な道具の一つに「ルーフキャリア」があります。
各メーカーから「カートップ式」や「リフター式」などの様々な商品が出されており選択が難しいのが現状です。
その結果「ルーフキャリアはどのように選べばいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ルーフキャリアについて選び方や特徴を詳しく解説した後に、筆者おすすめの10選を紹介したいと思います。
カヤックに適したルーフキャリアの特徴
カヤックに適しているルーフキャリアを一言で言うならば「摩擦が大きく、しっかりと車に固定できるもの」になります。
極論、ワンボックスタイプの車であれば2本のバーにキャリアパット(クッション材)を巻くだけでも、ルーフキャリアとしての役割を十分果たします。
しかし、車種によってはその構造上、2本のバー同士の間隔をとることができず、十分な固定力が得られないものも多く存在します。
また、車高の高い車へ一人で積載するには、それに見合った体力(筋力)がなければできないことは言うまでもありません。
そこで、これらの車でもカヤックを積載できるよう、各メーカーから様々な商品が販売されています。
①キャリアパットやゴム製アタッチメントを取り付け、摩擦力を上げるタイプ
②アタッチメントをとりつけ、その上にカヤックを乗せるタイプ
③車のサイドに降ろしたリフターを使い、カートップへ押し上げ固定するタイプ
④可動式アームを伸ばしカヤックを立てかけ、積載時の負担を軽減するタイプ
それぞれ、自分の体力や乗せる車両の形状に応じた選択が重要になります。
カヤックに適したルーフキャリアを使うメリット
車とカヤックにキズをつけない
カヤックに適したルーフキャリアを使用することで、車やカヤック本体に付くキズを軽減できます。
その理由としては、車の屋根とカヤックとの間隔をあけることができるためです。
ルーフキャリアがない(バーのみの状態)でカヤックを積載すると、車とカヤックとの距離が非常に近くなります。
そのため、車によっては走行中の振動でカヤックが上下に揺られ、双方にキズが付く恐れがあります。
ルーフキャリアを使用し双方の間隔をあけることで、この不安要素を解消できます。
積載に不向きな車でもカートップが可能
セダンタイプの車のように天井が丸みを帯びているものは、本来カヤックなどの長めの積載物を積むのには適しておりません。
その理由は2本のバー同士の間隔を広く取れず、十分な固定力が確保できないためです。
たとえ2点で固定していたとしても、2点の固定箇所の間隔が狭くなるにつれ摩擦力が減り、その固定力は乏しくなります。
しかし、適切なルーフキャリアを選び摩擦力を上げることで、本来積載に不向きな形状の車でもカートップでの搬送が可能となります。
積載補助の役割
一般的なフィッシングカヤックは重さが20~30㎏程あります。
また、長さもあるため一人で持ち上げると横風の影響をかなり受けます。
そのため、一人での積載はバランスを取ることが非常に難しく、常にカヤックが落下するリスクと隣り合わせです。
カヤックが落下すると、最悪の場合カヤックに亀裂が入り修復不能な状態に陥ることも考えられます。
ルーフキャリアの中には、この不安要素を解消し、一人での積載時の負担を軽減する商品がありますので参考にしてみてください。
カヤックに適したルーフキャリアの選び方
リフター
リフター型とは、車のサイドに降ろしたリフターを使い、カートップへ押し上げ固定するタイプになります。
①30㎏以上の重たいカヤックを所有している方
②カヤックをカートップまで持ち上げる自信がない方
などにおすすめのタイプになります。
車の横でリフターへの固定作業を終えるため、車の上での作業がなくなります。
また、持ち上げる際もダンパーの支えにより全荷重を支える必要がありません。
持ち上げた際にバランスを取る必要性もなくなり、積み上げが非常に楽にできる点が特徴です。
ただし、費用が高額である点がデメリットとしてあげられるため、購入時には注意が必要です。
カートップ
カートップ型とは「キャリアパット」「Jの字アタッチメント」「ゴム製アタッチメント」などを使用するものを指します。
以下、それぞれの選び方について解説します。
①長めのカヤックを所有している方
長さが4m以上あるカヤック(プロフィッシュ45で全長4.3m)は、2本のバー同士の間隔を1m以上取ることをおすすめします。
1mよりも短い場合は、バーに「キャリアパット」を巻くのみでは十分な摩擦力が得られにくくなります。
そのため、「ゴム製アタッチメント」や「Jの字型アタッチメント」をつけたキャリアの選択がおすすめです。
②積載に不向きな形状の車の方
セダンのように屋根への積載が不向きな車両においても「Jの字型アタッチメント」や「ゴム製アタッチメント」は効果を発揮します。
また、ワンボックスタイプ(スライドドア式)の車では、バーを固定する箇所があらかじめ決められているものが多くあります。
その場合、上記のようなアタッチメントを使用するか、クロスホルダーを使用し、バー同士を組み合わせて間隔を取る方法がおすすめです。
そのためにはバーが6本(横×2本、縦×2本、横×2本、クロスホルダー×8個)が必要になります。
③短めのカヤックを所有してある方
短めのカヤックであれば、必然的にその重量も軽い傾向にありますので、一人で抱え上げての積載が可能となります。
またカヤックの全長に対して、2本のバーの間隔を広く取ることができるため、固定に際してのメリットとして作用します。
そのため、バーに「キャリアパット」を巻いただけのシンプルなキャリアが、費用を最も安くできおすすめです。
2台同時に積載
2台のカヤックを積載したい時、長いバーであれば2台とも平置きでの積載が可能です。
一方、短いバーの場合は一方のカヤックを重ねるようにして積載しなければなりません。
しかし、カヤック同士では表面が滑りやすく、走行中に固定がずれて落下する恐れがあります。
そのような時は「⊥の字型アタッチメント」と「ゴム製アタッチメント」を組み合わせることで2台同時積載が可能になります。
ただし、車の屋根やバーの強度の問題もありますので、複数台積載する際には事前に双方の強度チェックを怠らないようにしましょう。
カヤック用ルーフキャリアおすすめ10選
THULEHullavator Pro(TH898)
車のサイドに降ろしたリフターを使いカートップする商品。
車のサイドで固定が完了するため、カートップでのわずらわしい作業が不要となる。
またダンパーのサポートにより、持ち上げる際の力も少なくて済むため、力に自信のない方へおすすめ。
ただし重量が17.5㎏と非常に重い点や、価格が高額な点がやや難点と言えます。
YAKIMAショーダウン SUP/カヤックキャリア(yakima-8004081)
アメリカの大手アウトドアギアブランド「YAKIMA」から出されている商品。
こちらも、車のサイドに降ろしたリフターを使いカートップする商品。
重量9.5㎏、価格もTHULEの同種製品よりもお手頃な値段設定となっている。
積載幅も最大91㎝(バイキング忍で幅82㎝)となっており、多くのフィッシングカヤックに対応している。
「リフター式キャリアを安く購入したい」そのような方へおすすめできる商品です。
まとめ
今回はカヤックを搬送する際に使用する「ルーフキャリア」について、選び方や特徴を解説してきました。
一概にルーフキャリアと言っても様々な商品があります。
この記事が、皆様の商品選びの参考になれば幸いです。
釣具の売れ筋ランキングも
チェックしよう!