シーバスフィッシングにおいてランディングネットは無くてはならないアイテムの一つですが、お店に陳列れている種類が少なく、どれを使って良いか悩むことが多いと思います。
その上、このランディングネットがシーバスをキャッチする上で非常に大事なアイテムにもかかわらず、釣具屋などで種類豊富においているお店が少なく、実際に試すこともできないので選ぶのが難しいのが現状です。
荷物が多く、ウェーディングベストを普段から着用することが多いシーバスフィッシングの場合は、背中に背負ってランディングネットを持ち運びすることが主流となります。
そこで今回は背中に背負うタイプのシーバスランディングネットを、持ち運びに必要な道具を含め10アイテムご紹介したいと思います。
タップできる目次
背中にシーバスランティングネット(タモ)を背負うメリット
機動性UP
シーバスで使用するランディングネットは楕円形のものが多く、サイズもM~Lサイズを使うので非常にかさばる上に、ランディングシャフトも5m前後を使用するのでなおさら持ち運びが大変です。
そんな時にランディングネットを背負ってしまえば、両手が開くので非常に快適で、スムーズに移動ができます。
咄嗟のボイルにもすぐに対処できるので、釣果UPにつながると言っても良いかもしれません。
キャッチ率UP
ランディングネットが嵩張るのは先ほど書きましたが、手持ちで移動しているとどうしてもキャストしている場所とは別の所にネットをおいて釣りをすることになり、大抵は手の届く範囲にネットがない状況になってしまいます。
その状況で魚がヒットをしたら、魚とやりとりをしながらネットを取りに行くことになるのですが、そうこうしているうちにバラしてしまった、なんて経験をされた方も少なくないと思います。
その点背中に背負っていれば、いつでも手元にネットがあるのでバラシを減らす事ができます。
置き忘れ防止
釣り場にランディングネットを置き忘れて来てしまう人がよくいます。
釣り仲間でも何人も聞いたことがあり、釣り場で誰のものかわからないネットを見たことは1回や2回ではありません。
値段が高いアイテムなので紛失した時の喪失感は半端ではありません、そうならないためにも背中に背負って肌身離さず持っておく事が有効になるでしょう。
背中にシーバスランティングネット(タモ)を背負うデメリット
肩が凝る
フレームとネット、ランディングシャフトを合わせると1kgを超える重さになるランディングネットを背中に背負っているとかなり肩が凝ります。
肩が凝ってきたら釣りに集中できず、釣果を落としてしまうこともあるので、できるだけ重くならないように軽量なアイテムを選ぶ事が重要です。
ただし、ランディングシャフトは「軽量=折れやすい」というジレンマも抱えているので、自分の使用用途に合わせて選ぶ様にしてみてください。
個人的には軽量の中価格帯製品を定期的に買い換える様にしています。
取り出しにくい
背中に背負ったランディングシャフトに手がなかなか届かずに取り出せない!というイライラを感じた事がある方も多いと思います。
これに関してはかなりの慣れが必要と思いますが、あまり短すぎるランディングシャフトを使っているとこの現象が起きやすいので、背中に背負う場合は5m前後のシャフトを使うと良いでしょう。
落とす
背中に背負ったままテトラの上をジャンプしたらネットがテトラの隙間に落ちてしまったり、木などにネットが引っかかって背中から外れてしまうことがあります。
まさかと思うかもしれませんが、意外と起こってしまうので、背中に背負う場合はランヤードケーブルをつけて不意の落下に備えましょう。
自分のネットを落とすだけであれば良いのですが、後ろを歩いている人がいる時にネットを落としたら、障害物にしかなりません。
自分のせいで後続者が怪我をしたらと考えることも大事なことです。
背中に背負うシーバスランディングネットの選び方
軽さ
長時間背中に背負うことになるので、できるだけ軽い物を選ぶ方が良いでしょう。
しかしあまりに軽いものを選ぶと耐久性に問題があることも考えられるので、できるだけ名前の通った安心できるネットを選ぶことが失敗しない選び方です。
チタンやカーボンを使ったフレームであれば非常に軽量で耐久性もあるのでオススメで、ネット部分はラバータイプもフック絡みが少なく良いのですが、重量が軽い通常のナイロンネットをおすすめします。
サイズ
各社さまざまなサイズのネットを出していますが、シーバス用に買うのであればLサイズを選ぶのがオススメです。
理由は3つ、大きな魚を安全にキャッチするためにネットを使うので小さいと意味がないこと、余裕を持ってランディングできるのでキャッチ率がUPすること、青物などにも流用できること、要するに大は小をかねるということになります。
何本もネットを所有して、釣り場に応じて使い分けることも良いと思いますが、まずはLサイズから初めてみてください。
形
丸、楕円、先がちょっと曲がっている、5角形などオーソドックスな形から変形タイプまで、魚をすくいやすくするためにいろんな形のネットが発売されています。
一通り使ってみた結果、丸はシーバスには向かないと思いますが、それ以外の形はシーバスにおいて問題なく使用ができる形です。
予算に合わせて気になるアイテムを選ぶ様にすると良いでしょう。
背中に背負うシステム
ランディングネットを背中に背負うためには、ネットを背負うための背中に大きなD管がついたウェーディングベストが必要になり、ネット側にも必要なパーツが5個あります。
ネット、フレーム、ランディングシャフト、タモジョイント、タモホルダー(ステータイプ、マグネットタイプ、ランヤード)があり、セットになっているものや、別々で買うアイテムがあります。
背中に背負うシーバスランティングネットおすすめ10選
昌栄ino プラス Lサイズ
シーバス用のランディングネットと言えば昌栄のinoプラスシリーズを外すことはできません。
サビや塩ガミに強く軽量なチタン製のフレームを使っているため、ネットとタモジョイント込で重さ340gと非常に軽量であり、形状もフレームの先が特徴的な曲がり方をしていて、軽さと相まってランディングのしやすさはピカイチです。
しかも嬉しいことに、ナイロンのネットとタモジョイントが最初からついており、ジョイント部分が緩む事がなく快適に使用する事ができます。
高価な商品にはなりますがこの軽量さは他には変えられない魅力があるので、予算が許すのであれば、ぜひオススメしたいアイテムです。
メジャークラフトヘキサネット
こちらはコストパフォーマンスに優れたメジャークラフトのランディングネットです。
特徴的なヘキサゴンフレームを使用しており、自重が300gと軽いことも相まってランディングがしやすいのが売りですが、素材はアルミを使用しているので腐食に気をつかう部分はあります。
必要十分な性能を持っているので、最初のランディングネットとしてはとてもオススメのアイテムとなります。
ダイワランディングネットFL
ダイワのランディングネットはサイズが35、45、70と分かれていますが、シーバス用なら70を選びましょう。
オーバル型で軽量のアルミを使用しており、タモジョイントも付属、サイズもかなり大きいので余裕を持って魚をすくうことができます。
性能としては申し分ないので、タックルをダイワで揃えたい方や、オーソドックスなオーバル型のランディングネットを探されている方はぜひ一度使ってみてください。
プロックスカーボンフレーム
まさかのカーボン素材フレームで自重が161gと衝撃の軽さ、こんなフレームは他にはありません。
残念ながらネットやタモジョイントは付属していないので、別途買う必要がありますが、それでもこのカッコ良さと、軽量さは他にはない特別な魅力があります。
ぜひ一度手にとって、釣り仲間から何それ!!と言われてみてください。
がまかつフィッシュケアランディングネット
魚に優しくフックも絡みにくいラバーコーティングネットを使ったランディングネットです。
アルミ製の軽量フレームのおかげで、ラバーネットを使いながらも自重が482gと抑えられているのもとても嬉しいポイントで、フレームの先が曲がっていることでランディングもスムーズに行えます。
価格も抑えられているので、ラバーネットを検討しているかたはぜひチェックしてください。
プロックスオールインワンソルト
なんとネット、シャフト、タモホルダーが全てセットになっていて、背中に背負うためのアイテムが全て揃っています。
これだけのセットでありながら驚くほど安価に購入できるので、これからシーバスを始める方に是非使っていただきたいネットです。
コストパフォーマンスに定評のあるプロックス製品なので安心して使うことができます。
メジャークラフトFIRSTCAST(LSFC-600)
折りたたみ式のランディングネットとランディングシャフトがセットになったアイテムなので、袋から出してそのまま使う事ができます。
背中に背負うためには、タモシャフトとタモステーを追加で購入する必要がありますが、とてもお買い得なセットなのでトータルコストは抑えることができます。
こちらも日本の釣具メーカーでコストパフォーマンスと言えばメジャークラフトと言うほどの有名メーカー品なので、安心して使用していただけます。
Hapysonランディングネット(YF-220)
ヘッドライトを多数販売するハピソンが作ったランディングネットは、なんとフレームの根元に魚を照らすLEDライトが付いています。
しかも付属品も完璧で開封後すぐに背中に背負うことができ、ナイトゲームなどで大活躍するでしょう。
ネットが少し小さいのがネックですが、思っている以上にナイトで使い勝手が良く、重宝しています。
BuccaneerジャベリンIII 600
ネットでお世話になることが多い、ナチュラムのオリジナルブランド、バッカニアから発売されているランディングネット。
フレーム、ネット、シャフト、背負うためのベルトがセットになっており、安価に設定されているので、驚きのコストパフォーマンスです。
コアマンランディングフレーム inoプラス Lサイズ
コアマンと昌栄のブランド(TOOL)がコラボレーションしたシーバス用ランディングネット。
基本的な作りはinoプラスと同じチタン製でネットとタモジョイント込みでも340gしかない超軽量使用なので、基本的な魚をすくう動作や持ち運びは最高です。
基本性能の良い部分はそのままに、先端の曲(ベント)した部分をチューブで補強とペイントをすることで視認性と耐久性をUP。
ネットもオールブラックにする事で、日中水中での視認性と汚れが目立ちづらくなっています。
シーバスデイゲームにこだわる同社のこだわりが詰まったアイテムです。
持ち運びに必要な道具おすすめ5選
コアマンSUPER LIGHT VEST(SLV-024)
背中にランディングネットを背負うためにはD管付きのベストが必須となります。
パズデザインとコアマンがコラボしたゲームベストは、パラシュート生地とビーズ状浮力体を使用することで驚くほど軽量で快適な着け心地を実現していて、なんと重量は1kgほどしかありません。
ランディングネットを背中に背負う理由の一つとして機動性UPがありますが、重い物を背中に背負うと肩が凝ってしまうので、ゲームベストも軽量にしておけば快適に釣りを行うことができます。
昌栄BLACK SHEEP ランディングシャフト
inoプラスを発売している昌栄のランディングシャフトは、4.6mで428gと少し重めではありますが、シャキッとした使い心地で振り出しも非常にスムーズ、その上耐久性もピカイチのシャフトです。
結局このシャフトにたどり着くシーバスアングラーが多いのがよく分かるぐらい基本性能がしっかりしたシャフトです。
シマノマルチランディングシャフト
シマノが2022年に発売した最新のランディングシャフトはびっくりするほど軽量ながら、コストパフォーマンスに優れた製品です。
4.5mのモデルで自重がたったの305gと市販のシャフトの中でも最軽量クラスとなっているので、そうなると気になるのは耐久性と使用感ですが、振り出し感はスムーズでシャキッとしており好印象です。
1年ほど使っておりますが、海水に着けてしまうようなシーンもありましたが塩ガミする事なく使えておりますが、シャフト事態が少し肉薄な感じがするので、魚を引き上げる際に無理をすると折れてしまいそうな予感がします。
昌栄フレックスアームVerII ロックタイプ
こちらのタモジョイントは塩ガミを起こしにくく、スムーズな使い心地が長く続くこと、メンテナンス穴がついているなど、他のジョイント製品と比べて圧倒的に作りがしっかりしているので本当にオススメです。
ジョイント部分に不具合が起きてシーバスをバラしたなんて事になるより、少し高価ではありますが、安心できる部品を使うことで得られるメリットの方が大きいと思います。
プロックスタモホルダーライト
最後はシャフトステーのご紹介となりますが、シャフトステーといえばこの商品を使われているかたが多く、多分に漏れず私も使用しておりますが、コストパフォーマンスに優れ、ステーとしての役割を十分に果たしてくれるので何も不満がありません。
注意していただきたいのは、サイズがS,Mあり取り付けられるシャフトの太さが違うので、ご自身のシャフトの直径を測ってから購入するようにしてください。
まとめ
シーバスマンと言えばランディングネットを背中に背負ったスタイルを思い浮かべる人も多いと思いますが、ベテランのシーバスアングラーがあのスタイルに落ち着くのはシーバス釣りにおいて理にかなったスタイルと言えるでしょう。
ぜひ今回ご紹介したアイテムを使って、タモを背中に背負ってシーバス釣りにチャレンジしてみてください。