MH(ミディアムヘビー)クラスのバス用スピニングロッドは、プロ、上級者が度々メディアやSNSなどで使用しており、現在日本のバスフィッシングシーンにおいて非常に注目度の高いロッドです。
しかし、ライトクラスのロッドに比べ、まだまだ多くのアングラーには浸透していないのが現実といえます。
「MHクラスはベイトでいいでしょ?」「選び方が分からない」「硬すぎで使いづらそう…」と感じる方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「MHクラスのバス用スピニングロッドの特徴や、使うメリット・デメリット」になど、幅広い情報を解説していきます。
また、最後には「コスパ抜群・実績・人気ランキング上位」など、さまざまな面にフォーカスして厳選した「MHクラスのおすすめロッド10選」をご紹介します。
MHクラスのバスに適したスピニングロッドの特徴
MHクラスのスピニングロッドは、ベイトロッド並の「高いロッドパワー」を備えている点が最大の特徴として挙げられます。
スピニングロッドは主にML〜Hクラスが展開されており、中間のMから一つ上にあたるのがMHなので、当然の如くバットからティップまで太く強度のある設計が施されているからです。
そのため、ライトクラスのロッドでは困難な重いソフトルアーからハードルアーを幅広く扱うことができ、広大なフィールドのサーチ・カバー攻略など、スピニングタックル一本で攻略ができるようになります。
また、近年では卓越したロッドパワーを活かし、カバー攻略に特化させた「パワーフィネス」専用モデルが各メーカーからリリースされ、情報感度の高いアングラーはイチ早くタックルの一部として取り入れています。
MHクラスのバスに適したスピニングロッドを使うメリット
バスに主導権を与えない
MHクラスのスピニングロッドを使うことで、フッキングやファイト中などの場面でバスに主導権を与えない点がメリットです。
先述した通り卓越したロッドパワーを備えているため、渾身のパワーを込めてフッキングをしても折れるリスクが少なく、上顎の一番硬いところへガッチリと掛けることができます。
また、複雑で入り組んだカバー、ブッシュ、レイダウンなど、ライトクラスでは難攻不落なポイントで魚を掛けても難なく障害物から引き剥がすことが可能となります。
そのため、バスに主導権を与えない「アングラー優位」のゲーム展開へ持ち込むことができ、より確実に魚をキャッチすることができます。
多彩なアプローチを可能にする
MHクラスの高いロッドパワーとスピニングリールならではの高い操作性で、多彩なアプローチが可能になる点もメリットのひとつです。
スモラバや2〜3インチの小型ワームなど、ベイトタックルやベイトフィネスでは扱えない、または扱いづらいルアーを容易に使うことができるからです。
例えば、風が強い時はベイトタックルではキャスト精度が落ちバックラッシュのリスクが高い場面でも、MHのスピニングタックルでしたらカバーに小さく軽いルアーを投入することができます。
また、卓越したロッドパワーの恩恵でミノーやクランク、バイブレーションなどの幅広いルアーをカバーできるため、フィールド全体を効率よく釣っていくことが可能となります。
つまり、タックル一本で広い景色に挑むことができ、さらには「強」「弱」のアプローチを多彩にこなす、頼もしいロッドです。
MHクラスのバスに適したスピニングロッドを使うデメリット
繊細なアクションは難しい
ロッドパワーがある反面、硬すぎて繊細なアクションがやりにくい点がデメリットです。
例えば、サイトフィッシングなど繊細なアプローチが必須の場面で、ロッドが硬いと思い通りのアクションが出せず不自然な動きとなります。
浮いた魚は警戒心が強いため、少しでも違和感を感じれば口を使いません。
なかには、操作性を重視した硬いバット部に柔らかいティップを組み合わせたモデルも展開されているので、ご自身の釣りのスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
MHクラスのバスに適したスピニングロッドの選び方
長さ
まずロッドを選ぶ際に覚えおきたいポイントは、飛距離はロッドの長さに正比例することです。
つまり、ロッドは長くなるほど飛距離を出しやすく、短ければ近距離の操作性が上がります。
オカッパリでは、1mでも2mでも遠くに飛ばし魚とルアーの接点を作ることが大切なので「6フィーチ後半から7フィート」の長めのロッドが適しています。
しかし、長すぎると操作性や取り回しが劣るため、初心者の方は特に注意が必要です。
ボートでは近距離アプローチが主体となるため、操作性を重視した「6フィート前半」以下の短いロッドが有利となります。
これらはあくまでオーソドックスな選び方なので、全てのロジックに当てはまる訳ではないです。
よく行かれるフィールドの環境やアプローチ法を明確にして、ご自身に合うロッドの長さを選ぶことが重要です。
ティップ(穂先)の硬さ
ティップ(穂先)の硬さは、ベイトロッド同様バットからティップまでガチガチに硬いタイプと、ティップ部分にL〜MLクラスを採用したタイプがあります。
硬いタイプは幅広いウェイトのワームやハードプラグを扱うことができるため、あらゆるフィールドで抜群のバーサタイル性を発揮するでしょう。
しかし、ティップが硬くフィネス展開は極めて困難なため、カバーへのアプローチや見えバス攻略といったテクニカルな釣りには不利となります。
一方、ティップが柔らかいタイプはパワーフィネスモデルに採用しており、バット部はタフで穂先はしなりやすいといった特徴があります。
そのため、スモラバの吊るしやネコリグなど小刻みなシェイキングを要する場面でポテンシャルを発揮し、またバットパワーの恩恵で入り組んだカバーで魚を掛けても容易に引き離すことができます。
MHクラスのバス用スピニングロッドおすすめ10選
シマノポイズンアドレナ(2611MH)
シマノの独自の技術力とジャッカルのバスフィッシングの経験値を融合し開発されたポイズンアドレナです。
ナノピッチブランク、ハイパワーXコア、カーボンモノコックグリップなど、トップレベルの技術をこの一本に凝縮しています。
その恩恵を凄まじく僅か105gと圧倒的な軽さを実現しており、長時間の釣行でも疲労感を軽減し、高い集中力を維持することができるでしょう。
感度も抜群なので軽量リグを扱う際にしっかりと手元に伝達して、絶対的にアクションがよくなりバイトチャンスに結びつけます。
また、ロッドパワーも兼ね備えているため、カバーが絡むような場所で積極的なアプローチが可能です。
ダイワBLAZON(S68MH-2)
パワースピニングロッドに求められる基本性能をしっかり備えたモデルがダイワからリリースされているブレイゾンです。
低価格帯でありながら上位機種にも搭載される「カーボンモノコックリアグリップ」「エアセンサーシート」を搭載しており、圧倒的な軽さと高感度を実現しています。
抜群のキャスタビリティや、ショートバイトを的確に拾う伝達能力、取り回しのよさなど、さまざまなシチュエーションで抜群のポテンシャルを発揮するでしょう。
また、高強度な素材を採用しているため筋肉質なブランクスを確立し、卓越したロッドパワーを活かしたカバー攻略を実現します。
先行者では攻めきれなかったさらに奥へとアプローチが可能となるため、ぜひ一度手に取り体現してみてください。
アブガルシアホーネットスティンガープラス(641MH)
非常にリーズナブルでコスパを重視したい方におすすめなのが、アブガルシアのホーネットスティンガープラスです。
ハイエンドモデルにも採用されているナノブランクスやマイクロガイドを採用することで、軽量でありながら圧倒的な強度&感度を実現しています。
その恩恵で、5インチクラスのシャッドテールや中型ハードプラグなど、ボリューミーなアイテムを快適に扱うことができ、フィールド全体を効率よくサーチできます。
また、短いレングスを採用することでロッド操作が容易となり、アングラーの意のままのアクションを実現するほか、フッキング動作も容易となるので上顎へしっかりと掛けることができ、的確にモンスターフィッシュをキャッチできます。
まとめ
今回この記事では「MHクラスのバス用スピニングロッド」について特徴やメリット・デメリット、選び方など、さまざまな情報を解説しました。
まだまだオーソドックスではないMHクラスのスピニングロッドを駆使することで、他のアングラーでは攻めきれないポイント攻略や、ライトクラスのロッドと掛け離れた釣りを展開することができます。
「夢の一本」を獲るために、一軍タックルのマストアイテムとして出迎えてはいかがでしょうか。
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