エギングロッドはチニングやロックフィッシュにも使える万能なロッドと良く耳にしますが、逆にロックフィッシュロッドはエギングに使えるのでしょうか。
今回は、ロックフィッシュロッドでエギングをするメリットとデメリット、エギングに対応できるオススメのロックフィッシュロッドについて解説します。
ロックフィッシュロッドといっても防波堤でのライトロックから磯での本格的な釣りまで様々なので、ロッド選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
ロックフィッシュロッドはエギングに使える？
結論から言うと、ロックフィッシュロッドはエギングにも使えます。
ただし、快適な操作性は期待できません。
ロックフィッシュロッドは基本的にパワー重視でブランクスを太くするため、重さが増えます。
対してエギングロッドは軽さ重視なので、使えなくはないが向いてはいないというのがロックフィッシュロッドをエギングに使ったときの印象です。
エギングでロックフィッシュロッドを使うメリット
飛距離
ロックフィッシュロッドは魚を根に潜らせず素早くファイトするためのロッドなのでパワーがあり、飛距離が伸びます。
また、ロックフィッシュでは40g前後までのルアーを使用するため、4号エギ（25g前後）でも余裕です。
飛距離が出せるというだけでも、他のアングラーが攻められないポイントを攻めることができ、エギングでは非常に大きなメリットになります。
深場攻略
ロックフィッシュロッドをエギングで使用する場合、深場攻略に使用するのもおすすめです。
深場になればなるほど、シャクリの力はエギに伝わりづらくなります。
シャクってもエギが動いていなければ、イカにアピールすることはできません。
MH以上のクラスがメインとなるロックフィッシュロッドなら、抵抗が大きくてもしっかりシャクることができます。
エギングでロックフィッシュロッドを使うデメリット
重さ
ロックフィッシュロッド最大のデメリットは重さです。
重いリグを投げることができ、魚に負けないロッドにする必要があるため、ロックフィッシュロッドは全体的に重量が増す傾向にあります。
その上エギングのようにシャクる使い方を想定しておらず、ブランクスも太めです。
太いロッドは空気抵抗が大きくなり、シャクったときの抵抗感が増えます。
単純な重さに加え、この抵抗感もエギングではデメリットです。
エギの号数
4号や4.5号といった大きいエギを投げられるのはメリットですが、逆に2.5号や3号サイズを使用するにはロッドが強すぎます。
エギの距離が近い場合やシャローエリアの場合、エギが動きすぎると水面を飛び出してしまうことがあります。
柔らかめのロッドなら適度にシャクりの力を吸収できますが、ロックフィッシュロッドはそれができません。
シャクリ
さきほど解説したように、エギングでは軽さが重要です。
エギを動かすためにロッドをシャクリ続けるため、ロッドが重いとすぐに腕に疲労が溜まってしまいます。
ロックフィッシュロッドは基本的に自重があり、シャクリにはあまり向いていません。
ロックフィッシュのついでにイカを狙うなら十分ですが、1日シャクリ倒すならやはり専用ロッドがオススメです。
エギングに使えるロックフィッシュロッドの選び方
軽さ
エギングにも使うことを想定するなら、ロックフィッシュロッドでも軽さを重視して選ぶ必要があります。
ロッドは基本的に価格帯が上がると軽くなっていくため、エギングでも十分通用する軽さを求めるなら必然的に高価な機種になる点に注意しましょう。
疲労軽減以外にも、軽くなると感度が上がるメリットもあります。
ロックフィッシュ狙いでは地形や流れの把握に役立ちます。
軽さはエギングでもロックフィッシュでもメリットになるため、重視して選ぶのがオススメです。
長さ
ロックフィッシュロッドは7フィート台から9フィート台まで幅広い長さが揃っています。
エギングにも使う場合は、8フィート台を基準に選びましょう。
足場の低いポイントが多ければ短いロッド、足場の高いポイントが多ければ長いロッドが扱いやすいです。
ただし、ロッドは短ければ軽く、長ければ重くなることを忘れてはいけません。
どのくらいエギングにウェイトを置くのか、どのくらいの重さなら負担なくシャクれるか、十分に検討する必要があります。
パワー
ロックフィッシュロッドはMHからH程度の硬さが一般的です。
対してエギングロッドは基準がML～M程度なので、3号までのエギは扱いにくくなります。
ロッドのパワーは狙うロックフィッシュの大きさやポイントの水深、使いたいエギの重さに合わせて選びましょう。
また、エギングロッドのブランクスは曲がってから元に戻るまでの反発力が強くハリがあります。
これはシャクリやすさに直結するため、単純なパワーだけでなくハリの強さも選ぶ上では重要です。
エギングに使えるロックフィッシュロッドおすすめ10選
ダイワハードロックX 86M
ハードロックXは、強靭なバットを作るブレーディングXや糸絡みを減らすSiCトップガイドなどを搭載した、コストパフォーマンスの高いエントリーモデルです。
86Mはエギングにも最適なパワー感で、ルアー重量は5〜35gとエギの重さを幅広くカバーします。
150gと少々重いのがデメリットですが、1万円前後で購入できるロッドとしては十分な性能です。
ダイワHRF 83MH
HRFシリーズは、ハードロックXの上位機種ともいえるロッドです。
ブランクス全体の軽量化はもちろん、軽量で感度に優れたエアセンサーシートなどを搭載し、MHクラスでも118gとエギングロッドにも迫る軽さを実現しています。
83MHのルアー重量は40gまで対応し、4号以上のエギも気にせず振り抜くことができます。
シマノハードロッカーBB S83ML+
こちらはシマノのロックフィッシュ向けエントリーモデルになります。
さきほど紹介したハードロックXに比べて少し高価ですが、86MHで135gとかなり軽量です。
ハードロッカーBBにはMLクラスのロッドもラインナップされており、ライトロックとエギングが両立できます。
ハイパワーXが搭載されているためブランクスもハリがあり、エギングも快適に楽しめるロッドです。
シマノハードロッカーXR S76ML+
ハードロッカーBBの上記機種にあたるこちらのモデルは、XガイドやチタンSiCガイドなど、よりトラブルレスな性能を高めた本格的なロッドとなっています。
7フィート台で取り回しが良く、自重106gとエギングロッドと変わらない軽さで
S76ML+はエギングにも最適です。
このモデルはグリップエンドが短めで、シャクリの際に引っ掛からないのもオススメできるポイントとなっています。
アブガルシアソルティースタイル ロックフィッシュ STRS-702M-KR
こちらは1万円台で購入可能なアブガルシアのロックフィッシュロッドです。
アブガルシアらしい黒をベースに金を差し色にしたデザインが目を引きます。
ショートロッドなので、ナイトゲームや大型狙いのボートフィッシングに適しています。
ルアー重量が5〜16gと少し軽めなので、2.5号や3号をメインで使用する秋イカシーズンにオススメです。
メジャークラフト3代目クロステージ CRX-802MH/S
コストパフォーマンスの高さで選ぶならこちらのロッドがオススメです。
実売価格1万円前後のロッドですが、マイクロピッチクロスフォースによる強いブランクスや糸絡みの少ないガイドなど、価格からは考えられない装備を備えています。
気になるとすればロッドグリップが安価なタイプになっていることです。
安価なロッドグリップだと、ロッドを握り込んだときに手に馴染まず、シャクる時に手が痛くなってしまうことがあります。
メジャークラフトトリプルクロス TCX-792M/S
前述した3代目クロステージの上位機種にあたるのが、こちらのトリプルクロスシリーズです。
ロッドグリップ部分が改良され、全体にEVA素材が使用されています。
価格差は5000円ほどですし、少しお金に余裕がある方は、こちらを選んだ方が快適です。
ルアー重量は5～25gとなっており、4号エギまでキャストできます。
がまかつラグゼ ダイダラ S80H
本格的にロックフィッシュを狙いたい方にオススメなのが、こちらのラグゼのダイダラシリーズです。
S80Hの自重は150gと重めですが、非常にパワーのあるロッドとなっています。
といっても、8gまでの軽量なリグにも対応し、バーサタイルに使えるロッドです。
エギは4.5号までもしっかり振り抜けるので、大型狙いの深場攻略で活躍します。
ヤマガブランクスアーリーforRock 104H
前述のダイダラシリーズ同様、本格的にロックフィッシュを狙う方向けなのが、ヤマガブランクスのアーリーforRockシリーズ。
こちらは10フィート台のロッドとなっており、遠投性能の高さが強みです。
重いリグを遠投することで、通常ショアからでは攻略できないポイントまで狙うことができます。
対応するルアー重量は15～60gなので、完全に大型エギ専用です。
あくまでロックフィッシュをメインとして使いたい方には良いでしょう。
ヤマガブランクスブルーカレント 85 TZ/NANO All-Range
ブルーカレント 85 TZ/NANO All-Rangeは、ライトゲームならどんな釣りでもこなせてしまう超万能ロッドです。
ロックフィッシュ、エギングはもちろん、チヌやシーバス更にはアジング・メバリングまでこれ1本で対応できてしまいます。
自重は80gと超軽量、ショアからのライトロックには最適なロッドです。
まとめ
ロックフィッシュロッドとエギングロッドは求められる性能が異なるため、どちらの釣りを重視するかで選ぶべきロッドが変わってきます。
ロックフィッシュロッドはパワーを上げるために重量が増す傾向にあり、エギングでの想定も使用する場合は必ず軽さにこだわりましょう。
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