コンパクトに仕舞えることが特徴の振り出し式ロッドはショアジギングロッドにも採用されています。
メタルジグを遠投し激しくしゃくるロッドアクションと、青物の引きにも耐える耐久性が必要となるショアジギングですが、近年では振り出し式のテレスコロッドの耐久性が上がったことから注目を浴びるようになりました。
今回はショアジギングにおすすめの振り出し式ロッドについて、メリットや選び方を交えて紹介していきます。
振り出し式（テレスコ）とは？
振り出し式ロッドとは、伸縮することができるロッドのことを指します。
一般的なロッドは2本継ぎなど、複数のピースを継ぎ足して伸ばしますが、振り出し式は分割せずにグリップ部に収納する仕組みになっており、それを伸ばして使います。
これまでは耐久性に難があるとしてファミリーフィッシング用など、負荷の少ない釣りに使用されていましたが、耐久性が上がってきたことからルアーフィッシングでも徐々に採用されるようになってきました。
振り出し式のショアジギングロッドを使うメリット
収納性
振り出し式ロッドの最大のメリットは、コンパクトに収納することができる収納性です。
パックロッドもコンパクトに収納が可能ですが、分割したロッドを保管しないといけない煩わしさがあります。
振り出し式は一体型となっているため、使用しないときは縮ませて保管することができます。
携帯性
ショアジギングではアクセスのよい堤防だけではなく、足場が悪く、釣り場まで遠い磯のような場所も好スポットとなります。
そのような場所へ向かう際には、手でロッドを持って歩くことは危険が伴います。
振り出し式のロッドであればコンパクトに収納することができ、バッグなどに収納することができる特徴があります。
パックロッドのように複数本に分割する必要もなく、1本で済むため携帯性に優れていることがメリットとなります。
準備が楽
携帯性に優れたロッドは振り出し式ロッドだけではなく、4ピースなどに分割できるパックロッドがあります。
どちらもコンパクトに収納することができますが、パックロッドに比べて振り出し式ロッドは準備が楽なメリットがあります。
パックロッドはそれぞれのピースを繋げてからラインを通す必要がありますが、振り出し式ロッドはラインを通したままロッドを伸縮することができるため、釣りの準備を素早く行うことができます。
振り出し式のショアジギングロッドを使うデメリット
耐久性が低い
振り出し式ロッドは以前に比べて耐久性が高くなり、ショアジギングなどのハードな釣りにも採用されるようになってきました。
それでも2ピースロッドなどと比較すると耐久性が低く、メインのロッドとして使用するには少し不安な面もあります。
特にガイドが外れやすいトラブルが目立ちます。
緩みやすい
振り出し式ロッドはキャスト、ファイトを重ねるとだんだんとゆるみ、ロッドが捻じれてしまう場合があります。
これは通常の2ピースロッドやパックロッドも同じようなことが起きるため、定期的な確認が必要となります。
ロッドがねじれた状態で釣りを続けると、ライントラブルやガイドの破損、最悪の場合ロッドが折れる原因になる場合もあるため、こまめに確認するようにしましょう。
泥、潮噛みしやすい
振り出し式ロッドはロッドグリップ部のピースに収納する仕組みのため、ロッドの汚れや海水が付いたまま収納すると中で錆びてしまったり、汚れが詰まってしまいます。
釣行後のメンテナンスが重要となり、しっかり海水や泥を洗い落として収納しないと次の釣行の際にはガイドが錆びていたり、ロッドが伸縮できないなどのトラブルが起きる可能性があります。
釣行後のメンテナンスをしっかりと行うことでこれらのデメリットは解消できるため、お手入れは毎釣行後行うようにしましょう。
振り出し式のショアジギングロッドの選び方
長さ
振り出し式のショアジギングロッドを選ぶ際には通常の2ピースロッドなどと同じような基準で選んでもらってもかまいません。
長さは9.6ft以上のロッドをメインに使用します。
足場が悪いような磯などでは10ftを超える長さのロッドを使用することでスムーズにランディングすることができます。
硬さ
ショアジギングロッドの硬さは投げるメタルジグの重さによって変わってきます。
40g程度までのメタルジグを使用する場合にはライトショアジギングに分類され、MからMHクラスのパワーがあるロッドを使用します。
60g程度の重ためのメタルジグを使用する場合にはショアジギング向けのロッドを使用し、ロッドの硬さはMからHクラスなどを使用します。
値段
振り出し式ロッドは耐久性が低く、ルアーフィッシングに使用されてきたのもここ最近の話です。
耐久性が以前と比べて高くなり、ショアジギングにも対応してきましたが2ピースロッドなどに比べるとまだまだ不安が残ります。
振り出し式ロッドを選ぶ上で重要なのが、ロッドの値段です。
安価な振り出し式ロッドもありますが、耐久性が低く使い物にならない場合もあります。
振り出し式ロッドを選ぶ際には、安すぎるものは避けて、ある程度の値段のロッドを選ぶようにしましょう。
振り出し式のショアジギングロッドおすすめ8選
遠里吉樹SHOREJIGING（TE-100MH）
メタルジグであれば80g、プラグ類であれば70gまで扱うことができ、ターゲットもブリやサワラ、シイラなど大型魚がメインとなります。
本来であればサブロッドでの扱いがメインとなるテレスコロッドですが、ショアジギングに適応する耐久性があるためメインロッドとしても使うことができます。
仕舞寸法110.5cmと少し長めですが、2ピースロッドなどに比べるとコンパクトになっています。
ダイワCROSSBEAT SW（96MH）
ライトゲームからライトショアジギングまで幅広くラインナップされている振り出し式ロッドシリーズです。
9.6ftと操作性に優れた長さのため、メタルジグを用いたショアジギングに適しています。
40g程度のメタルジグを使用したライトショアジギングにぴったりのロッドで、中型青物やサゴシなどがターゲットになります。
仕舞寸法52㎝と非常にコンパクトなため、旅行先などにもキャリーバッグに忍ばせて持ち運ぶことができるサイズ感が特徴です。
メジャークラフトソルパラX（SPXT-96LSJ）
初心者に大人気のソルパラシリーズからラインナップされている振り出し式のロッドです。
30g程度のメタルジグを使用したライトショアジギングモデルとなっており、ターゲットは中型青物やサワラなどがメインとなります。
ショアジギングだけではなく、サーフなどでも使用することができる軽快さを持ち合わせているため汎用性が高いロッドとなっています。
シマノコルトスナイパーBB（100M-T）
ショアジギングで人気のあるコルトスナイパーシリーズの振り出し式ロッドになります。
シマノ製のロッドは軽量かつ、高い耐久性が人気となっており振り出し式ロッドの中でも耐久性に優れています。
60gまでのメタルジグを扱うことができるため、ロッドパワー、遠投性共に優れていることから、安心してショアジギングで使用することができます。
サブロッドではなく、メインロッドとして使用することができるでしょう。
アブガルシアクロスフィールド（XRFS-904M-TE）
ショアジギングのなかでも30g程度のメタルジグをメインに使用するライトショアジギング用のテレスコロッドです。
9ftと少し短めのため堤防などの足場が良い場所での使用がメインとなります。
ハードケースが付属しているため折れやすいテレスコロッドをしっかりと保護することができるのもおすすめなポイントです。
メインロッドとしてショアジギングをするには少しパワーが足りないため、サブロッドとして使用することをおすすめします。
シマノフリーゲーム（S96M）
魚種にとらわれないマルチロッドとして人気のあるフリーゲームシリーズのテレスコロッドです。
S96Mは主にサーフゲームやショアジギングに使用され、タチウオや中型青物など様々な魚を狙うことができます。
2ピースロッドと比べてもロッドの曲がりに違和感がなく、パワーロスなくファイトすることができます。
値段以上の質感と耐久性があるため初めての方にはこちらのロッドをおすすめします。
アルファタックルトラギア（S906H）
40g程度のメタルジグを使用したライトショアジギングに適している振り出し式ロッドです。
仕舞寸法53㎝と非常にコンパクトなため、バッグに忍ばせておくことができます。
自転車などを使用して釣り場に向かう際にも荷物にならない機動性が特徴で、ランガンをメインにするアングラーにおすすめします。
値段の割に評価もよく、シイラやシーバスなど問題なくやり取りすることができる耐久性があります。
ダイワモバイルパック（965TMH）
ショアジギングなど負荷の大きな釣りに対応することができる本格的な振り出し式ロッドです。
ロッド重量が175gと非常に軽量なため、ロッドアクションを快適に続けることができます。
感度に優れたグリップや軽量なガイドが使用されているなど、2ピースロッドと比べても遜色ないロッドです。
ダイワ製なので品質にもこだわっており、メインロッドとしても使用することができる安心感があります。
まとめ
以前と比べて耐久性が大きく向上した振り出し式ロッドは機動性に優れており、使うアングラーによっては大きな武器となります。
ショアジギングに対応している振り出し式ロッドは、ある程度の負荷を考慮して設計されているため耐久性が高く、操作性に優れています。
今回紹介した振り出し式ロッドを使用してショアジギングにチャレンジしてみてください。
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