ブラックライトでアニサキスを発見。
近年サバやイカ、その他多くの魚にアニサキスが発見されています。
アニサキスは口にしてしまうと、激しい腹痛や嘔吐などが発生することがある厄介な寄生虫です。
生の新鮮な魚を食べたいもののアニサキスは怖いですね。
ところがブラックライトの光を魚の身に当てるとアニサキスが光るため、アニサキスが発見できます。
このブラックライトの発する光はよく日焼け止めなどで目にするUV、つまり紫外線のことです。
今回はアニサキスを発見するために紫外線を照射するブラックライトを紹介します。
アニサキス発見ブラックライトとは?
ブラックライトは簡単にいえば紫外線を照射するライトであり、蛍光物質を光らせます。
そのためブラックライトを魚の身に当てると、アニサキス内の蛍光物質が光り、アニサキスの発見を可能にします。
たとえば、暗いイベント会場やバーで白色のワイシャツが光って見えることがありますが、これは高周波の紫外線による同じ原理で光っています。
イベントやお店の装飾用など、市販されている多くのブラックライトの紫外線は波長が315nmから400nmの範囲のものです。
アニサキスの発光物質が反応する波長は365nmから370nmであるため、この波長を照射するブラックライトがアニサキス発見ブラックライトとして適したものといえます。
アニサキス発見ブラックライトを使うメリット
魚を冷凍する必要がない
冷凍せずに魚を生の状態で食べることができます。
アニサキスは酢では死にませんが、マイナス20度で24時間以上冷凍すると食べても害がなくなります。
家庭用の冷蔵庫の場合多くの冷凍機能がマイナス18度辺りのため、48時間以上冷凍する必要があります。
ただし解凍の過程で細胞が壊れる場合があり、身の質が低下する点が難点です。
ところがブラックライトでアニサキスを発見し除去すれば、冷凍することなく魚を生でたべることが可能です。
魚をすぐに食べれる
アニサキスの害を予防するために魚を冷凍する場合、家庭用の冷蔵庫を使用するなら48時間以上の時間が必要です。
しかし釣ってきた魚や買ってきた魚を生で食べるならその日にすぐ食べたいものです。
ブラックライトでアニサキスを発見して除去したら、すぐに生で魚を食べることができます。
やはりすぐに生の状態で魚を食べる方が理想的です。
魚の身が傷みにくい
魚にブラックライトを照射しても、魚の身は傷みません。
ブラックライトは紫外線を照射する仕組みですが、紫外線により魚の身が傷む心配は無用です。
紫外線はUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類ありますが、ブラックライトが照射する紫外線はUV-A波で最も安心できます。
UV-B波、UV-C波は、320mn以下の短い波長で人体に害を及ぼす紫外線です。
たとえば溶接アーク光や殺菌灯で使用されています。
魚を生で食べるかを判断
ブラックライト照射でアニサキスの数を見て、生で食べるかどうかを判断できます。
アニサキスは内臓に寄生し、時間の経過に従い魚の身に移動します。
魚の身に多くのアニサキスが発見された場合、生で食べることは避けた方が無難です。
一つには魚の鮮度が落ちている可能性が考えられる。
もう一つにはアニサキス発見の見落としの可能性が増加するためです。
ブラックライト照射でこの判断ができます。
アニサキス発見ブラックライトの選び方
波長を調べる
必ず紫外線の波長が365nmから370nmのブラックライトを選びます。
アニサキスの蛍光物質が反応する紫外線の波長は365nmから370nmです。
つまりこの波長からずれているブラックライトでは、アニサキスを光らせて発見することができません。
アニサキス発見のためにブラックライトを選ぶ際、必ず波長を確認してお選び下さい。
防水性
防水性の優れたブラックライトをおすすめします。
アニサキスを発見するためにブラックライトを使用する場所は大抵キッチンです。
しかもキッチンで魚をさばきながらブラックライトを使用する場合、どうしても手が濡れた状態になります。
防水性がしっかりしていないブラックライトを使用した場合、ブラックライトの故障につながる可能性があります。
この点を考えれば、防水性のしっかりしたブラックライトがおすすめです。
コストパフォーマンス
ブラックライトの値段は、LEDライトの数や電池の種類などで変わってきます。
またどこのメーカーが製造した商品かがブラックライトの値段を決定する主な要素です。
あまり安すぎると最大限の光が照射できるまで、しばらく時間がかかるブラックライトもあります。
以上のような値段と性能を天秤にかけ、予算の範囲内で可能な限り性能の良いブラックライトを選びます。
コンパクト
コンパクトなサイズに設計されたブラックライトが多く販売されています。
一人でアニサキスを発見するためブラックライトを使用する場合、片手で操作しやすい懐中電灯タイプやベンライトタイプが断然使用しやすいです。
また一度ブラックライトで魚の身に紫外線を照射しても、アニサキスの見落としの可能性があります。
そのため複数回異なる角度から、ブラックライトで魚の身に紫外線を照射することをおすすめします。
この場合やはり、コンパクトなサイズのブラックライトを使用した方が疲れにくいものです。
アニサキス用ブラックライトおすすめ12選
まとめ
ここ近年アニサキスの被害を多く耳にするようになりました。
生の魚をたべる文化が脅かされかねない事態ともいえます。
ブラックライトは釣り人にとって強力な助っ人です。
ブラックライトについて紹介しましたのでぜひ参考になれば幸いです。
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