秋のエギングシーズンに一番使われていると言っても良いのがMLクラス(ミディアムライト)のエギングロッドです。
その理由は柔らかめで、硬いロッドだと簡単に寄せてこれるような200g程度の新子のアオリイカでも引き味が存分に楽しめるからです。
ずばり、秋のエギングにはMLクラスがあれば快適に楽しめると言えます。
ということで今回は、MLクラスのロッドについて徹底解説しながら、パワーと高感度を両立しているおすすめの10選をご紹介していきます。
MLクラスのエギングロッドの特徴
MLクラスのエギングロッドは柔らかめで、1年のうちで一番数釣りが楽しめる秋のハイシーズン向けのモデルです。
扱えるエギは2号~3.5号までというモデルが多く、その中でも秋に使用頻度の高い2.5号~3号が特に扱いやすいため、秋のエギングでよく使われています。
それなら春は使えないの?という声が聞こえてきそうですが、秋のエギングに特化しているというだけで、春の大型アオリイカ狙いも十分可能です。
MLクラスのロッドは秋イカをメインに、春イカにも対応しているオールラウンダーなロッドと思っていただければ大丈夫です。
MLクラスのエギングロッドを使うメリット
1年を通して使える
1つ目のメリットは、MLクラスは1年を通して使えるという点です。
メインシーズンとなる秋はもちろんのこと、春の大型アオリイカシーズンにも流用することができます。
春の1kgを超えるようなアオリイカは掛けた直後に強烈に引きますが、最初の突っ込みさえ耐えることができれば、寄せてくること自体はそこまで難しくありません。
ですので、MLクラスは秋に特化しているものの、春も使える汎用性が魅力と言えます。
2.5号~3号のエギを扱いやすい
2つ目のメリットは、秋のエギングで使用頻度の高い2.5号~3号のエギを扱いやすいという点です。
9月~10月に釣れるアオリイカのサイズは平均200~300g程度なのですが、このサイズは2.5号~3号のエギに特に好反応なんですね。
つまり、ちょうどMLクラスで扱いやすいエギのサイズと、そのサイズのエギに興味を示すイカのサイズが絶妙にマッチしているんです。
子イカでも引き味が楽しめる
3つ目のメリットは、秋の子イカでも引き味がしっかり楽しめるという点です。
筆者としては、これがMLクラスの最大のメリットだと感じています。
先ほど、秋に釣れるサイズの平均は200~300gだと書きましたが、これはあくまで平均サイズなので、500gもいれば200gを下回るような小ぶりなサイズも釣れることがあります。
ただ、そのような小さいサイズでもMLクラスならしっかりと引き味を楽しめるのが大きな魅力でもあります。
MLクラスのエギングロッドを使うデメリット
大型のエギが扱いにくい
1つ目のデメリットは、大型のエギが扱いにくいという点です。
MLクラスはスペックで見ると3.5号のエギまで対応していますが、実際に3.5号のエギを扱ってみると、ロッドによってはキャストしにくかったり、シャクリにくいと感じたりします。
これは竿の柔らかさが原因となっており、慣れるまでは少々コツが必要です。
具体的な対策としては、キャストの際はロッドにしっかりとエギの重みを乗せてから振り切ることです。
また、3.5号のエギをシャクる時は激しくシャクろうとせず、ロッドの反発を利用してシャクるのがコツです。
ブレの収束が遅め
2つ目のデメリットは、ブレの収束が遅めという点です。
ブレの収束とは、シャクった後の竿先のブレが収まることで、このブレの収束スピードが速い方がストレスなく釣りに集中しやすいです。
というのも、シャクった直後のイカのアタリに対して、竿先のブレが長く続いていると小さいアタリが分かりにくい時があるからです。
この辺りは、さらに硬いMやMHクラスのロッドと比較すると柔らかいMLクラスの方が起こりやすいですね。
合わせが遅れる時がある
3つ目のデメリットは、合わせが遅れる時がある点です。
MLクラスは柔らかめのロッドのため、硬いロッドと比較すると合わせが遅れがちです。
これは合わせの動作が水中にあるエギまで伝わる速度が違うからです。
硬いロッドだと伝達スピードが速いですが、柔らかいロッドだと合わせた後に曲がりこんでから伝わるため、若干遅れがちになってしまうんですね。
MLクラスのエギングロッドの選び方
長さ
長さは8.3フィート(2.51m)~8.6フィート(2.59m)程度のものがおすすめです。
その理由は取り回しがしやすく操作性が良いからで、筆者も含めこのクラスの長さを使用している人は多いです。
これ以上短いロッドや長いロッドもありますが、釣り場を選ぶこともあるため、オールマイティにどこでも使いやすい8.3~8.6フィートが入門ロッドとしてはぴったりでしょう。
この2つの選び方の基準としては、自分の通っている釣り場が漁港回りや足場の低い堤防がメインの人は8.3フィート程度。
磯や足場の高い堤防でも釣るという人は8.6フィート程度のロッドを選べば快適なエギングが楽しめます。
重さ
筆者自身、これまで色々な重さのロッドを使用してきましたが、選ぶ際の目安としては110g程度までのロッドがおすすめですね。
エギングという釣りは1日中シャクり続けることも珍しくなく、その動作は腕への負担が思った以上に大きいです。
そのため、自分の懐事情と相談しながらもできるだけ軽いロッドを選ぶのがおすすめです。
というのも、筆者は過去に重いロッドを使用していて腕が腱鞘炎のようになってしまったことがあるからです。
もちろん、人それぞれ腕の力は違いますが、大体このくらいの自重であれば重いと感じることはないはずです。
軽くて疲れにくいロッドの方が集中力も持続しますし、軽いことで感度も良くなるため釣果にも繋がりやすいです。
ロッド素材
結論を言いますと、最初の1本を選ぶならチューブラーロッドがおすすめです。
ロッド素材には主にソリッドとチューブラーという2種類があります。
ソリッドは穂先の詰まったロッドで、柔らかく潮流を感じ取りやすいメリットがあります。
一方、チューブラーは中身が空洞になっており、反響感度が高く硬さもあるため、ビシバシと強めのシャクりを行いやすいメリットがあります。
その理由は、メリットにも書いたように硬さがあるため、ソリッドより多少雑に扱っても折れたり破損することが少ないからです。
つまり初心者の人でも扱いやすいんですね。
ですので、最初はチューブラーロッドでエギングに慣れ、ナイトエギングや潮流の変化の多い場所で釣りをするようになった時にソリッドロッドを使ってみるのがおすすめです。
MLクラスのエギングロッドおすすめ10選
ダイワエメラルダスSTOIST RT 88ML
ダイワのフラッグシップモデルであり、パワー、高感度、操作性全てが揃っているロッドがエメラルダスSTOIST RT88MLです。
実売価格は8万円を超えますが、その分ダイワの技術が惜しみなく注ぎ込まれており、84gという超軽量を実現しながらもパワーは落とさず、高感度も併せ持った最強のエギングロッドと言えます。
特に嬉しいポイントとしては、操作中にブランクタッチが可能なため、直接指を当てることで今まで感じることのできなかった小さなアタリや違和感まで感じ取ることができる点ですね。
これにより、渋い状況やスレたポイントで他のアングラーと差をつけることが可能です。
まとめ
MLクラスは秋の数釣りをメインに、春の大型アオリイカにも対応している汎用性の高いロッドです。
エギングはライトゲームの中でも特に人気の釣りのため、品揃えが豊富なことに加え、各社が競い合うことで価格以上に質の良いロッドが多くなっています。
その中でも今回厳選したロッドは評価の高い実用的なものばかりなので、ぜひとも参考にしていただき、自分に合った1本を見つけてみてくださいね。
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