雪がとけ春に向かう3月、渓流釣りが解禁され、待ちに待ったアングラーが熱を帯びて渓流へ通い始めます。
綺麗に透き通った渓流に泳ぐ美しいネイティブトラウトは、アングラーの心を掴んで離さない最高の釣りです。
リールやルアーもそうですが、渓流では特にロッドで釣果を左右される事も多々あります。
そこで今回は、渓流ネイティブトラウトロッドの中でもグラス素材で出来たロッドに注目して、メリットデメリット、選び方などを踏まえお勧めのロッドをご紹介いたします。
渓流ネイティブトラウトに適したグラスロッドの特徴
グラスロッドとは、ガラスクロスと樹脂の2つの素材から出来たロッドの事です。
カーボン素材のロッドがメインとなりますが、グラス素材ならではの長所もあり、グラスロッドを好んで使うアングラーの方もいらっしゃいます。
カーボンロッドは、反発が強く、中が空洞になった作りですが、グラスロッドは反発が弱く、竿内部も中空になっていません。
つまり、カーボンロッドとグラスロッドは正反対の性質を持っています。
グラスロッドでしか出来ない事も有りますので、下記でご紹介いたします。
渓流ネイティブトラウトでグラスロッドを使うメリット
軽い力でよく曲がる
グラスロッドは、グニャッと綺麗に軽い力で綺麗に曲がります。
カーボンロッドでは出来ない曲がりをグラスロッドは出来るため、渓流などキャストする場所が限られるポイントでも最小限の力でロッドを曲げキャストできます。
ルアーの軽い重い関係なく、ロッドを曲げキャストできるので渓流での釣りに適しています。
破損しにくい
グラス素材は、ほぼ折れることがないと言ってもいいほど破損しにくいロッドです。
前途でも書いた通り、中空構造のカーボンロッドとは違い、グラスロッドは芯まで詰まった構造なので折れにくいのが特徴です。
初心者の方でも安心して使用できる事もメリットと言えます。
フリップキャストなど低弾道でのキャストをする場合やロッドを持ち運ぶ際などにも安心できるロッドです。
バイトを弾きにくい
グラスロッドの最大のメリットと言っても過言でもないのが、バイトを弾きにくいという事です。
トラウトは非常にバイトを弾きやすく、アタックしてきたのにフッキングに至らずチャンスを逃す事が多いです。
何度もアタックしてくることは少なく、ワンチャンスを物にできないと、スレてしまいもうアタックしてくることはなくなります。
ポイントをランガンしながら釣り登る渓流では特に、ワンチャンスが重要となります。
ティップが柔らかく、カーボン素材と違い反発力が弱いため、バイトを弾くことなくフッキングできます。
渓流ネイティブトラウトでグラスロッドを使うデメリット
パワーがない
カーボンロッドは、ハリやコシが有り一定の所からは曲がり込まず、反発(ため)がパワーとなり魚を寄せますが、グラスロッドは反発が少ないためパワーがカーボンロッドよりも弱くなります。
しかし、ロッドのしなりで魚をいなす事には優れているので、ドラグ設定を少し強めにするなどリールで微調整をする事で解決できます。
重い
グラスロッドは、カーボンロッドの様な中空構造ではなく、中までしっかりと詰まったソリッド構造で出来ているため、カーボンロッドの様な軽量感はありません。
少しダルさ、持ち重りを感じるのがグラスロッドの特徴です。
全てグラス素材で出来たロッドは特に重いですが、中がカーボン素材の複合、グラスコンポジットロッドではこの重さが改善されます。
感度が悪い
カーボン素材は、振動伝達に非常に優れた素材なので、釣りにおける感度ではとても優れていますが、グラス素材はカーボン素材に比べて感度は劣ります。
渓流なので、トラウトがバイトしてくるところが見えるので感動面はそこまで重視する必要はありませんが、ブラインドで釣りをされる場合には、感度が悪くカーボンロッドの様な使用感は得られません。
渓流ネイティブトラウトに適したグラスロッドの選び方
フルグラス
バットからティップまで全てグラス素材で出来たロッドは、価格が安く、破損しにくいため初心者の方にもおすすめです。
重さがありダルさが有りますが、バイトを弾きにくく慣れればキャストも非常にし易くなります。
上級者の方が敢えて、このロッドを使い楽しむ方が居るほど、実釣性能には問題ありません。
グラスコンポジット
グラス素材とカーボン素材のハイブリッド構造のグラスコンポジット。
グラス素材での短所である重さ、ダルさ、パワーの無さなどをカーボン素材を芯に入れる事で解決したロッドとなります。
ハリがあり、よく曲がり、バイトを弾きにくいと言ったカーボンロッドとグラスロッドのいいとこ取りをしたロッドとなります。
価格は少し高めになりますが、貴重なバイトをモノにするのには非常に適したロッドです。
レングス
一番重要になるのはレングスです。
長ければ長いほど、グラスロッドのデメリットが目立ち、ダルさや重さを感じるようになりますのでショートロッドを選ぶのをお勧めいたします。
渓流では長くても6フィート台までのロッドとなります。
キャストのしやすさ等、トータルで見た時には3フィート後半から4フィート後半台が一番メインとなると思います。
行かれるポイントが狭いほどショートロッドの方が使いやすくなります。
スピニングは小手先でいくらでも微調整が効きますが、近年流行りのベイトフィネス ではある程度ロッドの曲がりが必要になるため、よりしなやかに曲げるため5フィートほどがおすすめです。
渓流ネイティブトラウト用グラスロッドおすすめ8選
まとめ
渓流ネイティブトラウトの楽しみ方は正に十人十色。
試行錯誤をして、辿り着く一匹との出会いはなんとも言えない感動があります。
自然の中で息を潜めながら、あの手この手で夢中になる渓流トラウトはアングラーの心を掴んで離しません。
リールやルアー、ラインと様々こだわりがあるかと思いますが、特に重要になるのはロッドです。
キャストがしやすい、アクションがつけやすい、バイトを弾かない、バレにくい等、ロッドの違いで釣果も変わってきます。
是非お気に入りの一本で渓流に出掛けてみてください。
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