餌釣りだけでなくルアーゲームとして、一年中身近な場所で楽しむことができる釣りがチニングです。
チニングと言えばワームを使ったリグが有名ですが、ハードルアーにも果敢にもアタックしてくることからプラグゲームが近年話題となっておます。
様々な釣り方が存在するチニングの中でもスリリングな駆け引きが楽しめるプラグの世界にアングラーは魅了されています。
今回は、チニングで効果的なプラグの選び方から使い方まで解説していきます。
チニングでハードルアーを使うメリット
初心者にも簡単
基本的に多くの技を必要としません。
投げる、巻く、止めるの三種類の動作だけでもチヌは喰ってくるので誰でも簡単に楽しむことができます。
投げるポイントや巻く速さ、止めた時のプラグのレンジなど奥が深いので極めるまでには相当な練習と経験と勘を養わなければいけません。
しかし操作性は難しくないので初心者アングラーさんにとって敷居は高くありません。
慣れてきた時にドッグウォークなどの技を覚えていくと更に駆け引きを楽しむことができます。
手返しが良い
プラッキングは手返し良く広範囲に探っていくことができます。
ワーミングも餌釣りに比べると手返しが良いのですが、プラッキングは更に効率的です。
トラブルが起きにくいので手元まで返ってきたら、そのままキャストに移ることができます。
浅場でも使い勝手が良いので場所を選ばず広範囲に探ることができます。
チヌの場所を早く特定できることはその日の釣果に直結します。
高活性のチヌに有効
反応が出やすいのもハードルアーの魅力の一つです。
アピール力が強いのでチヌが見つけてくれれば勇猛果敢に攻め込んできます。
活性の高い「やる気のある」チヌから順番にファイトを挑まれますので連発することも少なくありません。
コツさえ掴めば、活性の低いチヌのやる気を変化させることもできるので便利なアイテムです。
多彩なアクション
チニングは様々な場所でできるので、その分ルアーの数も多くなります。
リバーチニングの場合はバイブレーションだったり、シャローポイントであればフローティングミノーやポッパーが有効です。
それぞれに特性があるので色々と試すと面白い発見があるかもしれません。
場合によってはフックなどをカスタムして自分だけのチューンで挑むのも醍醐味の一つです。
自分の引き出しが多ければ多い程、チヌへのアプローチ回数が増えるのです。
チニングでハードルアーを使うデメリット
ロストが怖い
根が多い場所でやるチニングにとって根がかりは最大の敵です。
ジグヘッドよりも一発のロストで負うダメージが大きいのがハードルアーの難点です。
ジグヘッドとは違い、単体の価格が高いのでロストをした時の損失は大きいものとなります。
慎重になる気持ちは誰でも一緒ですが、勇気を出して一歩踏み込みましょう。
ロストをしない方法を探るのもチニングの醍醐味です。
飛距離が出にくい
バイブレーションは飛距離が出ますが、プラグは軽いものが多いので飛距離は落ちる場合があります。
チヌの居場所を特定しても届かない場合があります。
特に浮力があるものは注意が必要です。
近距離をピンポイントに打ち込むことで釣果UPが期待できるものが多いので、適切なものを使ってください。
風に弱い
軽いプラグは風の影響を受けやすいので注意が必要です。
浮力があるものは飛距離が出ないだけでなく、風で流されてしまい着水しても動きが定まらない場合があります。
不自然な動きに敏感なチヌはすぐに見切りを付けてしまうので、こういう状況下では釣果が上がりません。
その場合はジグヘッドや低重心のルアーに変えましょう。
ボトム攻略に向かない
チニングの基本はボトム攻略にあるのでシンカーリグを使うことが主流です。
バイブレーションはボトムアプローチには優れていますがスナッグレス性能が高くありません。
また浮力の強いハードルアーはそもそも中層以上のレンジを狙うため、ボトムコンタクトに向いていません。
チニングに適したハードルアーの選び方
種類
バイブレーション
多くの素材が金属製で出来ているので飛距離が出て、ボトムコンタクトに優れています。
巻くだけでルアーがブルブルと震え、手元に振動が伝わってきます。
着底後少し浮かせ、巻いてください。
スナッグレス性能はほぼないので、根がかりしないようにロッドワークでストラクチャーを回避していきましょう。
アタリが出ても手を止めないでください。
追い食いする可能性が高いのでそのまま巻きましょう。
上級者向けのルアーと感じるかもしれませんが、フックをシングルに変えることでスナッグレス性能は向上しますので初心者でも簡単にアピールすることができます。
ポッパー
水をかき分けた時にポコポコと音や泡を発生させてチヌを誘います。
そのポコポコ音がベイトが逃げる際に出る際に発生するラップ音に似ているので、チヌのスイッチが入りやすくなるのです。
5月から9月は水温が高くなるので、チヌは浮いてきます。
その際に浮力の強いポッパーを使うとアピール力に魅了されたチヌが追いかけてきます。
使い方はルアーに寄って若干異なりますが、アングラー側の操作次第でポッピングやスラッシュといった誘い方ができるので色々と試してみてください。
浅い場所で波があまりない河川などで使うと効果的です。
ペンシル
ルアー単体でのアピール力は強くないので、チヌのやる気を感じない時に使うと効果的です。
というのも、他のハードルアーはアピール力がとても強いので活性が低いチヌは違和感を覚え警戒してしまいます。
そのため、サーチルアーとして広範囲を探るのに適しています。
誘い方はドッグウォークやスキーイングが有名です。
ロッドを小刻みに横に揺らすことでルアーがジグザグに動いてくれるのでチヌが追いかけてくる状態になります。
ミノー
小魚の形をしているルアーで、ルアーの顔部分にリップと呼ばれる板が付いています。
この板が水を切り波紋を呼ぶので、魚に対してのアピール力が強いものとなります。
引き波を立たせることで魚が感知し、追いかける状況を作り出します。
レンジを選ぶことができるルアーなので状況に合わせて使うことができるのが特徴で、シャローからボトムまで全範囲をカバーできるので多数持っておくと非常に便利です。
ストップ&ゴーのストップを上手く使うとチヌが喰ってくることが多いので、是非試してみてください。
サイズ
チニングの場合、3cmから8cmぐらいのハードルアーを使います。
チニングには色々なパターンがありますが、どのパターンにおいてもチヌが捕食しているのは約3cmぐらいから5cmのものが多いのでそのサイズから試してみてください。
チニングの最中に現れるゲストとしてシーバスが掛かる場合があります。
その場合はルアーサイズを下げるとチヌが、上げるとシーバスが掛かるので釣り分けをしたい場合は参考にしてみてください。
深度
フローティング
水面に浮くタイプです。
リーリング中に浮き上がるようになっています。
5月から9月の水温が高い時やシャローエリアで大活躍するトップウォーター用のタイプです。
根がかる心配がほぼないので安心して投げることができます。
ただ飛距離が出にくくなっているので、近場を狙い撃ちする時に使ってください。
ラインの弛みとのバランスが非常に大事になってくるので、ラインコントロールに気を使ってください。
サスペンド
一定のレンジをキープすることが可能なタイプです。
スローシンキングやスローフローティングと表記するメーカーもありますのでご注意ください。
浮き上がらず、沈まずの状態で引いてこれるので、ジャストなレンジが分かっている場合はドンピシャにハマるタイプとなっています。
着水後にカウントしてから巻き始めることをおすすめします。
また、巻いている途中でストップ&ゴーで誘うこともでき、ストップしている時にゆっくりとフォールし、その最中に喰ってくるので集中してください。
シンキング
沈むタイプです。
ルアーによって沈下スピードが違うので明るい時に岸際で確認しておくことをおすすめします。
落ち方もリップの形状などによって変化するので、その辺りもチェックしておきたいところです。
根のギリギリをスイミングさせることにより、チヌのスイッチが入ることがあります。
ただ、根がかりと隣り合わせなので気を付けてください。
砂地などで使うと安心して使うことができます。
カラー
その時期によって使うカラーリングを変えると有効的です。
夏場以外はナイトゲームが主体となるので、目立つチャート系は使いやすいものとなっています。
しかし、常夜灯の下によくあるアミパターンの場合はナチュラル系によく反応するので、その時のパターンをいち早く察知することが釣果の鍵となってきます。
環境によって変化するので色々と種類を揃えておきたいところです。
チニング用ハードルアーおすすめ16選
まとめ
種類が多くてどれを使うか迷ってしまいますが、その時々の状況に合わせてルアーを選んでください。
知識が釣果に変わる瞬間は非常に楽しいものなので、色々試して引き出しを増やしましょう。
お気に入りのルアーで極上のチヌとのひとときをお楽しみ下さい。
釣具の売れ筋ランキングも
チェックしよう!