今でこそ楽しむ人が増えてきたカヤックフィッシングですが、道具選びで頭を悩ませる人はまだまだ多いですよね。
特に、快適に釣りを楽しむためのポイントとなるのがリール選び。
リールが違うだけで、魚のキャッチ率も変わってきます。
そこで、カヤックフィッシングにおすすめのリールを紹介したいと思います。
スピニングリールとベイトリールを合わせて10種類紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
カヤックフィッシングで使うリールの特徴
カヤックフィッシング専用のリールというものはありません。
現在カヤックフィッシングを楽しんでいる人たちも、ルアーで使っているリールを転用したり、船釣りのリールを使ったりしています。
なので、カヤックフィッシングに必要なリールの性能を考えた上でリール選びをすることになります。
カヤックフィッシングでリールに必要な性能は、大体次の通りになります。
- 汎用性
- ラインの巻き付け量が多い
- 巻き取る力が強い
- 海水対応
- 握りやすい
- 強靭なボディ
- などなど
カヤックフィッシングでは、限られた道具で釣りを楽しむようになります。
なので、餌釣りもできればルアーも投げれるリールであったり、ジギングとキャスティング両方できたりと、リールに汎用性が求められます。
また、不意に大型魚がヒットすることが多いのがカヤックフィッシング。
その時に対応できるように、強い巻き取り力や強靭なボディが求められます。
これらの特徴を満たしていれば、スピニング・ベイト問わずに色々なリールが使われています。
あとは自分の好みやスタイルにあったリールを選べば良いでしょう。
ちなみに、僕はベイトリール派です。
その理由は、ほとんどルアーのジギングしかしないのと、沖縄の海はガーラやタマン、時にはサメもヒットするので、パワーが必要だから。
スピニングリールで壊された経験があるので、ベイトリールを使うようになりました。
カヤックフィッシングリールの選び方
それでは、カヤックフィッシングに使うリールの選び方を紹介いたします。
ここは押さえておいた方が良いポイントだけ紹介しますので、参考にしてくださいね。
種類
カヤックフィッシングで使われるリールは2種類あります。
種類ごとの特徴と、選ぶポイントを紹介しますね。
スピニングリール
スピニングリールは、トラブルレスで扱いやすく初心者におすすめのリールです。
とにかく汎用性が高く、餌釣りやジギングもでき、軽いルアーも扱いやすく遠投もしやすいリールです。
逆に弱点は巻き取る力が弱くなりがち。
リール内部のギアの構造上、手の力が少し分散されます。
また、ロッドガイドが下向きになるので、ロッドとカヤックの縁でラインが挟まれやすくなり、ラインブレイクの可能性が高くなります。
このような特徴を踏まえて、スピニングリールを選ぶ際は、巻き取る力が強いノーマルギアを選びましょう。
ルアーキャスティングをするときは、ルアーアクションを入れたりするので、ハイギア(HG)でも大丈夫です。
ベイトリール
ベイトリールは、少し扱いが難しいリールなので、経験者におすすめ。
ベイトリールは、手の力がそのまま巻き取る力になりやすいので、大型魚にも対応できる力があります。
また、ロッドガイドが上向きになり、ラインがロッドとカヤックの縁に挟まれにくいので、ラインブレイクの可能性が低くなります。
つまり、より大型魚を釣りやすいリールなんです。
逆に、弱点としてはライントラブルが多くなります。
クラッチを切ってラインを放出する際、スプールが自由に回転する構造になっています。
なので、ラインの放出スピードよりスプールの回転スピードが早くなってしまうと、ラインがぐしゃぐしゃに絡まってしまいます。
これがいわゆる「バックラッシュ」ですね。
メタルジグや仕掛けをフォールさせている時やキャスト時は、親指でスプールを軽く抑える「サミング」をしなければいけないので、扱いが難しくなるんです。
また、このライントラブルと関連しますが、軽いルアーが扱えなくなります。
ベイトリールでキャストする時やフォールさせるときは、ルアーの重さで行います。
ルアーが軽すぎると、ラインが全然出なくなり、キャストもフォールもできなくなるんです。
このようなベイトリールの特徴を踏まえると、重さのあるルアーや仕掛けを使う時、大型魚を狙うようなときはベイトリールを使うと良いでしょう。
番手
カヤックフィッシングをするポイントには、様々な水深があります。
浅い場所だと5メートルくらいの場所から、深いと100メートル前後の場所まで様々。
なので、リールに巻いておけるラインの量は、多ければ多い方が良いです。
ですが、その分リールが大型になるので、持つのが大変!
扱いやすくかつラインの量も充分なリールの番手は、スピニングリールだと大体3000〜4000番台。
ベイトリールだと大体200〜300番台です。
この番手のリールであれば、PEラインの1.5号が100~200メートルくらいは巻けますし、扱いやすい大きさなのでおすすめ。
ギア比
ギア比は、高速巻き取りができるのか、それとも力強くゴリゴリ巻き取るのかで選び方が違います。
例えば、鯛ラバはゆっくりと巻き続ける釣りで、魚がかかっても強引に巻き続けます。
なので、力強くトルクフルに巻けるローギアがおすすめ。
逆にルアーキャスティングは、キレの良いアクションをつけたりする巻きの釣りなので、高速巻きもできるエクストラハイギア(XG)が適しています。
カヤックフィッシングに適しているのは、そのあいだのノーマルギアやハイギア(HG)のリールです。
キャスティングやジギングでアクションもつけやすいですし、大型魚にも力負けしないのでおすすめですよ。
海水対応
カヤックを湖などの淡水で使うなら、特に気にしなくても良いです。
ただ、カヤックフィッシングをしている人の多くは、海で釣りを楽しんでいます。
なので、海でカヤックフィッシングをする場合は、絶対に海水対応を選んでください。
もし海水対応していないリールを海で使ってしまうと、使った後の洗浄や分解・清掃が大変です。
めんどくさくなって放っておくと、リールが使えなくなってしまうこともあるので注意ですね。
価格で選ぶ
リールに限らず、釣り具は性能が良くなるのと比例して金額も高くなります。
各ブランドのフラッグシップモデルやハイエンドモデルは、大体5~7万円くらい。
値段相応の性能を持っているので、ゆくゆくは使ってみるのもありなんですが…
正直高いです!
値段的にも手頃で、性能も良いものを選ぶなら、1~3万台で選ぶと良いでしょう。
そのくらいの価格帯でも、カヤックフィッシングに必要な性能を充分に持っているので、ぜひ探してみてください。
性能を吟味して、自分にピッタリ合うリールを見つけましょう。
カヤックフィッシング対応スピニングリールおすすめ5選
それでは、カヤックフィッシング対応のリールを紹介いたします。
まずはスピニングリールから紹介しますので参考にしてください。
シマノアルテグラ C3000HG
このアルテグラは、シマノの上位機種に搭載されている機能を、ふんだんに搭載しながらも、お手頃な価格に押さえたコスパ最強のリールです。
カヤックフィッシングに必要な剛性については、「HAGANEギア」や軽量カーボンのCI4+を使用し、軽量かつ強靭なボディになっています。
シマノ独特のマイクロモジュールギアやサイレントドライブ搭載により、静かでシルキーな巻きごごちになっているので、気持ちよくリーリングできますね。
シマノセドナ C3000HG
こちらは、シマノのリールの中でも低価格帯で、性能の良いリールです。
「HAGANE」という、金属加工技術を活かした設計思想により、ギアやボディがより強靭になっています。
低価格帯とは思えないほどの使いやすさと性能なので、初心者の最初のスピニングリースとしてもおすすめ。
僕もカヤックでスピニングを使うときは使っていますよ。
シマノナスキー C3000HG
アルテグラと同じ価格帯の、コスパの高いおすすめリールです。
このナスキーから搭載されたサイレントドライブは、静かで滑らかなシマノ独特の巻き心地を提供してくれます。
また、ギアにはHAGANEギアが使われており強靭さも高く、ボディ内への海水の侵入を防ぐコアプロテクトにより、サビや腐食にも強いリールになっています。
初心者から中級者まで、幅広くおすすめのリールですよ。
ダイワフリームス LT3000
ダイワの「LTシリーズ」は、コンパクトかつ頑丈なリールがコンセプトになっています。
その中でも特に性能にこだわったのがこちらのフリームスです。
21年モデルからは、「ZAION V」というカーボン含有樹脂でボディを整形していて、強靭かつ軽量を実現しています。
軽くて頑丈でコンパクトというのは、カヤックフィッシングにはもってこいのリールですね。
ダイワクレスト LT3000-C
ダイワの「LTシリーズ」の中でも低価格帯のリールです。
ボディは、ダイワオリジナルの強化プラスチック、スプールはアルミの鍛造になっていて、「LTシリーズ」のコンセプトである軽量かつ強靭を低価格帯ながらも実現しています。
カヤックフィッシングでは、リールの強靭さと軽量さは武器になるので、カヤックフィッシングで使うリールとして、初心者におすすめですね。
カヤックフィッシング対応ベイトリールおすすめ5選
次に、カヤックフィッシング対応のベイトリールを紹介します。
僕はベイトリール推しなので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
シマノソルティーワン HG
シマノのジギング用ベイトリールの中では、一番低価格なんじゃないでしょうか。
ドライブギアの強度を上げるために、高強度の真鍮を採用したり、ボールベアリングには耐蝕性能の高いS A-RBを採用したりと、低価格帯らしからぬ性能を持ったベイトリールです。
また、キャスト時の飛距離やルアーのフォール性能の向上のため、スプールを2つのボールベアリングのみで支える構造になっています。
ジギングだけでなくキャスティングもできる、オールラウンダーですね。
シマノグラップラー 300HG
ソルティーワンよりも上の価格帯になるシマノのジギングベイトリールです。
金額は上がりますが、それ以上の高性能。
ボディにHAGANEの思想を取り入れ強靭にし、ハイエンド機種に負けない性能を持っています。
このリールのギア比は6:2に設定されていて、ジギングから鯛ラバまで釣りを選ばないオールラウンドベイトリールになっています。
まさにカヤックフィッシングに最適なベイトリールなんじゃないでしょうか。
シマノオシアコンクエスト 200HG
シマノの「オシアシリーズ」になるこのベイトリールは、推しも押されぬシマノのフラッグシップモデルです。
カヤックフィッシングで使っている人も多いんじゃないでしょうか。
大型魚に対応するための「HAGANEボディ」を始め、マイクロモジュールギアや高耐久クラッチなど、シマノの技術を惜しみなく注ぎ込んでいます。
ある程度カヤックフィッシングを経験した人は、絶対に欲しくなりますよね。
僕も欲しいです!
ダイワキャタリナBJ 100SH
太刀魚やシーバスなどを狙ったベイジギング用のベイトリールなので、その性能はカヤックフィッシングでも充分すぎるほど活躍します。
アルミマシンカットで形成された小ぶりのボディは、手でしっかりと掴むことができ、ジャークやフッキングもしやすく、大型魚の引きにも対抗しやすくなっています。
見た目以上に強靭なリールなので、カヤックフィッシングでも活躍してくれるでしょう。
ダイワソルティガ BJ 100SH
ダイワのハイエンドモデルの中でも人気の「ソルティガシリーズ」ですが、その中でもベイジギング用に作られたベイトリールです。
もちろんカヤックフィッシングでも使用できます。
ハイパーデジギアやマグシールドボールベアリングなど、耐蝕・耐久性能にとにかくこだわっていて、カヤックフィッシングでガンガン使用してもとにかく安心。
こちらもぜひ経験者なら使ってみたいリールですね。
まとめ
どんな釣りをするのか、どんな場所で釣りをするのかによって、選ぶリールは変わってきます。
ですが、自分の好みや使いやすいものを選ぶのも一つの方法です。
いろんなリールを見て、自分にあった道具を選びましょう。
この記事がそのための手助けになれば幸いです。
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