近年、ベイトリールの性能が上がりバックラッシュなどのライントラブルの発生が抑えられるようになってからは、使用しているアングラーの増えたベイトロッドによるシーバスフィッシング。
今回はロングキャストなどでも使え、飛距離とアキュラシー性能をバランス良く持ち合わせた8ft台のベイトロッドをおすすめ11選としてご紹介したいと思います。
8ft台のシーバス用ベイトロッドの特徴
湾奥、河川、干潟やウェーディングゲームなど、とにかく幅広く使える長さのベイトロッドです。
ロングキャストを考慮したシーバスゲームに対応したベイトロッドと言えるでしょう。
使用時のメリット
前述の通り、飛距離が出るため短いベイトロッドでは狙いづらかったポイントを攻める事が出来ます。
また、ベイトロッド特有の手返しの良さは損なわれていないので効率良く多くのポイントを攻める事が可能です。
更にベイトリールになる事でラインのヨレが激減する為、太めのラインが使えると言うのも重要な利点になっています。
付け加えると、ラインの太さはロッドと合わさってそのままタックルの強さになりヒットしたシーバスを障害物から一気に寄せたり、急な流れに乗ったシーバスとのやり取りの際にアドバンテージを得たりとベイトタックルならではのファイトを可能にしてくれる要因です。
最後に感度の良さもベイトロッドの良い所に挙げられます。
ベイトリールはガイドまでラインが真っ直ぐに出ている事でラインのたるみが少なくなっており、ルアーの振動はもちろんの事、慣れてくると流れの強さまでしっかりと感じ取ることが可能です。
使用時のデメリット
ベイトリールの宿命とも言えるバックラッシュについてはやはり発生してしまいます。
その為、慣れないうちは思うように釣行が出来ないことも良くあり、これについては慣れていくしかありません。
そもそもベイトタックルでの釣行はシーバスフィッシングに限らず常にバックラッシュとの闘いとも言えます。
また、キャスト技術も状況に応じて変えていく必要があるので、オーバーヘッドやピッチング、アンダースローなど、始めたてでは一朝一夕ですぐ出来ない事も多くあるのが事実です。
これを「使いこなすまでの楽しみ」と捉えていかないとベイトタックルを使いこなしての釣行は難しいと言えます。
弾性による飛距離の差について
ロッドの弾性としては一般的なL〜MLが妥当だと思います。
そもそも使うルアーや狙うポイントによっては無理に遠くにキャストする必要がない為、釣り方や場所によってベイトタックルを選定しておくのが大前提です。
キャスト時の基本的な力の掛かり方は振り抜く腕ではなく、あくまでロッドのしなりによる荷重移動が重要であり、どのようなロッドを使用してもそこが上手くいかないとルアーの飛距離は出ません。
低弾性ロッドでルアーの荷重をしっかりとテイクバックで感じながら、ゆっくりとした振り抜きでもルアーの飛距離は出せますし、逆に高弾性ロッドを使っても腕の力で振り抜くだけでは思ったようにルアーは飛んでくれないものです。
もちろんしっかりとしたキャストの技術があれば「高弾性ロッドでルアーの荷重をしっかり掛けつつ、しなりを加えて一気に振り抜く」という作業を行える為、その飛距離は素晴らしく出ます。
ただ忘れてはいけない事として、飛距離を出す過程でロッドの振り抜きを早めるが故にキャスト中の軌道修正がしにくくなってしまうので、ルアーコントロール性能は低下してしまうという事です。
飛距離や正確性、アタリに対するフッキング率などもしっかり考慮してロッドの弾性を選びましょう。
8ft台のシーバス用ベイトロッドおすすめ11選
基本的な選び方をおさらいした所で、おすすめする8ft台のベイトロッド11選をご紹介します。
シマノエクスセンス ジェノス(B88M/R)
ロッドのブランクスに「スパイラルX」加工などが施されており、ねじれに強く高弾性を実現したロッドです。
グリップもカーボンモノコック製かつ、握り易い形状・材質で作られているので感度も良好、長時間の釣行に適しています。
サーフでロングキャストをするのに振り抜き易いロッドでありながらも、しっかりと大型シーバスとのやり取りもこなしてくれると言う上位機種の名に恥じない良いロッドです。
テイルウォークビーキャスII(83ML)
ガイドにフジKガイドを採用し、本来の持ち味であるブランクスの高感度と合わせてシーバスのバイトをキャッチし易く加工されたロッドです。
グリップもホールドし易く、パワーのあるシーバスとのファイトでも力負けする事なくグリップに力を込めてやり取りし易くなっています。
また、急激な魚の変化による衝撃を逃がせるように設計されているのでサーフゲームを中心にとても使い易いロッドとして完成されています。
シマノディアルーナ(B86ML)
比較的手頃な価格帯ながら、上位機種に肩を並べる性能を持っているロッドです。
軽量素材を使用しながらも、ブランクスには「スパイラルX」などを採用しておりハイパワーかつ高感度なロッドとして設計されています。
長さ・弾性共に最も使い易い水準で作られている為、リバーシーバスからサーフでのウェーディングまで幅広く使える事から、初心者からでも長く使っていける頼りになるロッドです。
ダイワラテオ(89MLB)
港湾部でのライトルアーを使用したゲームから、リバーシーバスゲームまで使い回せるロッドです。
ダイワのフラッグシップモデルであるモアザンと比較してもさほど遜色のない性能があり、軽量かつロッドに粘りがあるので不意の大型シーバスにも柔軟に対応してくれます。
これから始める初心者の方から、サブ機として新しいロッドの購入を考えている中級者までしっかり満足させてくれる1本です。
ダイワレイジー(89MLB)
シーバスフィッシングのエントリーモデルながら、ミノーやバイブレーションなど幅広いルアーと場所を問わない環境適応性を備えたロッドです。
ロッドの操作性・感度、そしてパワーもエントリーモデルとは思えない水準で設計されており、ベイトタックルを使い慣れたベテランアングラーでも納得のいく仕上がりを見せています。
価格帯以上のパフォーマンスを見せてくれる非常にコスパの良いロッドです。
シマノエクスセンス インフィニティ(B806M/R)
シリーズ最軽量の120gという本体重量ながら、38gまでのルアー重量に耐える柔軟性があるのがこのロッドです。
大きめのトップウォータープラグやジョイントベイトなども扱え、ベイトリール特有の太めのラインと合わせる事で大型のシーバスを狙った釣行に真価を発揮します。
レギュラーテーパーのロッドなのでしなりが強く、ルアーをキャストし易いところも優秀です。
ルアー飛距離も出せるため、河川の合流部を狙うなど攻めの釣行が可能なロッドとなっています。
ApiaGRANDAGE STD(C88M)
ロッド自体にあまりクセがなく、誰が使っても安定して使用可能な設計になっているロッドです。
しかしながら使用可能なルアーが5〜45gと、軽いルアーからメタルバイブレーションまで余裕を持ってキャスト可能な水準のロッドで、釣り場を選ばずどこへでも持ち込める仕様となっています。
ルアーをキャストする際の荷重移動が分かりやすく、初心者でも比較的飛距離を出しやすいのも優秀です。
アブガルシアソルティーステージ KR-X シーバス(SXSC-832M-KR)
ライントラブルになりにくいフジのニューコンセプトKRガイドを採用し、ルアーをキャストする際やフッキング後のラインの動きをスムーズにしたロッドです。
キャスト性能が良い為、橋脚周りやシェードなどを狙う時にもブレが少なく使い易い上に、汎用性も高くウェーディングや河口、オープンスペースでの釣行までオールラウンダーなパフォーマンスを発揮してくれます。
アブガルシアソルティーステージ KR-X シーバス(SXSC-802X-BB-KR)
ソルティーステージからリリースされている大型シーバスをターゲットとしたビッグベイト対応のベイトロッドです。
使用可能ルアー重量は12〜110gと幅広く、ビッグベイト以外を使用しても釣行可能となっています。
また、トルクフルなブランクスながら軽量で、200gを大きく切っているため長時間ビッグベイトをキャストし続けてもアングラーに負担の少ない設計です。
ダイワラブラックスAGS(87MLB)
ダイワの上位機種シーバスロッドとして有名なロッドがラブラックスです。
最上位の機種に比肩する性能は「AGS(エアガイドシステム)」によって、キャスト性能・キャストの正確性を向上させる事で実現しています。
本体の軽量化も様々な技術を搭載して設計している為、パワーがありつつも高感度なロッドとして完成している印象です。
サーフなどでフルキャストした時のルアーの飛び方は、一度体験するとその爽快感が忘れられません。
シマノルナミス(B86ML)
ルアーキャスト時の安定性と正確性を追求した軽量ロッドとしておすすめするのがシマノからリリースされているルナミスです。
一般的なシーバスフィッシングで多く使われる軽めのミノーなどをきっちり泳がせる事が出来るため、テクニカルな釣りに適しています。
28gまでのルアー荷重で設定されておりバイブレーションなども心地良くキャスト出来るので、港湾部などのフィールドで特に大活躍するロッドです。
まとめ
使いこなす事でスピニングタックルよりも更に自分の手足のように扱えるのがベイトタックルの面白みでもあります。
8ft台のベイトロッドはシーバスフィッシングに使用するベイトロッドの中で最も様々なシーンに向いているロッドと言っても過言ではありません。
是非おすすめしたベイトロッドを使いこなして楽しいシーバスゲームを体験してみて下さい。
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