アジングにはクーラーボックスが必須です。
なぜなら、食味抜群のアジを快適かつ美味しく持ち帰ることができるから。
クーラーボックスがなければ、釣れば釣るほどかさばって快適さを損ねるだけでなく、せっかくの新鮮な魚も傷んでしまいます。
とはいえ数え切れないほどの種類が出回っているため、どれを選んでいいか分からないという方も多いでしょう。
そこで、おすすめのクーラーボックスを13に絞ってご紹介します。
最終的にどれを選ぶかは、アングラーのスタイルや好みによって違うでしょう。
安くてコスパ重視のモデルやこだわりのカスタムパーツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
アジングにクーラーボックスはいらない?邪魔?
「アジングにクーラーボックスなんていらないよ」と思われる方もいるかもしれません。
おそらくその理由は、「移動の邪魔だから」ではないでしょうか。
たしかにアジングは足で探ることが重要で、機動性の妨げになるものは極力排除するべきでしょう。
しかし逆に言えば、だからこそ釣った魚を快適に持ち運ぶ手段が必要とも言えます。
全部リリースするなら別ですが、アジはさほど生命力が強くないため、キャッチ&リリース向きではありません。
新鮮な状態で調理すれば最高に美味しい魚ですから、持ち帰らない手はないでしょう。
邪魔なものを持ち歩かず、なおかつ魚を新鮮に持ち帰りたい…ということは、邪魔にならないクーラーボックスがあれば良いわけです。
実際に、アジングを楽しむ多くのアングラーはコンパクトで機動性に優れたモデルを選んでいます。
アジングでクーラーボックスを使うメリット・デメリット
アジングにクーラーボックスを持ち出した場合、具体的には以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
メリット
釣った魚の鮮度を落とさずに持ち帰れる
新鮮に持ち帰って美味しく食べられることが一番のメリットでしょう。
アジは保存の仕方によってはすぐに鮮度が落ちてしまい、せっかくの釣りたての新鮮さも台無しになってしまいます。
釣り上げたらすぐに締めて冷たいクーラーボックス内に入れることで、暑い時期や長時間の釣行でも鮮度を保つことができます。
イスやロッドスタンド、小物入れとしても使える
堅牢性の高いものを選べば上に腰掛けることができ、ちょっとしたときにイス代わりになります。
足場が良くて柵のない場所なら座ったまま釣ることもできるでしょう。
必須ではないものの使ってみると意外に便利で、手放せなくなります。
また、クーラーボックスにさまざまなカスタムパーツを取り付けることで、ロッドスタンドや小物入れとしても活用可能。
カスタムパーツについては後述します。
手返し良く次のキャストに移行できる
アジングは当たれば数釣りもできるのが魅力ですが、釣った後の処理に手間取っていると効率が悪くなってしまいます。
サッとクーラーボックスに放り込んですぐに次のキャストに移ることができれば、手返し良く釣果を伸ばせるでしょう。
デメリット
荷物が増える
釣れても釣れなくてもクーラーボックスを持ち歩かなければならない、というのがもっともデメリットとして感じられる点でしょう。
そのため、できるだけ軽量コンパクトで持ち運びに便利なモデルを選ぶことがポイント。
さらには釣った魚の保存だけでなく、ロッドスタンド等も含めた便利アイテムとして取り入れるのが良いでしょう。
持ち運びの煩わしさよりも、利便性のほうが遙かに大きく感じられるはずです。
費用がかかる
当然ながらクーラーボックスを購入しなければならないので、その分の初期投資は必要になります。
おすすめ商品の価格帯は、おおよそ10,000円〜20,000円ほど。
機能性を多少犠牲にしても安いほうがいいという人には、5,000円を切るモデルでもそこそこ使えるものがあります。
予算と相談して、自分に合うものを選んでみてください。
メンテナンスの手間がかかる
クーラーボックスも洗わずに繰り返し使っていると魚臭くなってしまうため、メンテナンスは必要です。
釣った魚をビニール袋に入れて持ち帰る場合などと比べると、掃除の手間については否めないところ。
構造によっては掃除しにくく面倒になってしまいかねないため、蓋が取り外せるなど、メンテナンス性の良いものを選ぶのもポイントです。
アジング用クーラーボックスの選び方
アジング用のクーラーボックスは何を基準にして選べば良いのでしょうか?
重要なポイントは以下の3つ。
- サイズが大きすぎないこと
- 予算内でなるべく保冷力の高いもの
- 拡張性が高いものがよりベター
一つずつ解説していきましょう。
サイズ(容量)
大きすぎると移動の妨げになるため、コンパクトなものがおすすめ。具体的には10L前後のものを選びましょう。
釣れるアジのサイズは大きくても30〜40cm程度なので、それ以上に大きなものは必要ありません。
「入りきらなくなるのでは?」という心配はほぼ不要と言って良いでしょう。
筆者も9Lと12Lのモデルを使用しています。
実際に9Lのクーラーボックスがいっぱいになるまで釣って帰ったこともありますが、最大25cmほどの魚が20匹以上入りました。
容量が不安な場合は、別途大きなものを車内等に常備しておくと良いでしょう。
保冷力
クーラーボックス本来の存在意義ともいえる保冷力は、断熱材の材質によって左右されます。
断熱材の種類は主に以下の3つ。
- 真空断熱パネル・・・もっとも保冷力が高いが、その分重めで高価
- 発泡ウレタン・・・中間的な性能の定番素材
- 発泡スチロール・・・保冷力は弱めだが軽くて安い
上記のように、保冷力は重量および価格とトレードオフの関係にあります。
保冷力の高いものほど持ち運びには不利になるため、予算が許すからといって保冷力の高いものを選ぶのが良いとは限りません。
フットワークの軽さが重要なアジングでは、保冷力よりも携帯性を優先するのが良いでしょう。
重いクーラーボックスのせいで機動力を損なってしまい、結果的に釣果を落としてしまっては本末転倒というもの。
発泡スチロールでも厚みのあるものを選べば、数時間程度の釣行なら真夏でも十分な保冷力があります。
日をまたいで魚を持ち運ぶ必要のあるとき以外は、基本的に発泡スチロールか発泡ウレタンのものを選ぶのがおすすめです。
カスタム性能
カスタムパーツによる拡張性の高さも重要な要素です。
アジングにおいてクーラーボックスは単なる保冷容器ではなく、さまざまな機能を備えた便利アイテムとして考えることが重要。
主なカスタムパーツはロッドホルダー、小物入れ、メジャーステッカーなどがあります。
製品によってほぼワンタッチで取り付け可能なものと、ビス穴を開ける必要があるものがあるので注意してください。
価格の違い(安い/高い)
アジングに最適化して考えると、高価な商品ほど良いとは言い切れません。
トータルバランスでおすすめの価格帯は15,000円前後。
短時間の釣行でコスパを重視するなら5,000円程度のものでも使えますし、数日間の遠征ならばもっと高価な大型クーラーボックスを検討しても良いでしょう。
一般的な数時間のライトゲーム用に最適な商品は、やはり2万円以内がメインと考えて間違いありません。
機能性
細かい部分の機能性は、釣り場での扱いやすさを左右します。
まずはフタがワンタッチで開閉できること。
レジャー用の大型クーラーボックスによくある、バックルを2つ外さなければ開かないタイプはアジングにはあまり向きません。
片手に魚を持って片手でフタを開け、すぐに魚を放り込めるタイプならばずっと手返しが良くなるでしょう。
さらにいえば、メインのフタのほかに魚を入れるための投入口のあるものがベスト。
フタを開閉するたびにクーラーボックスないの冷気が逃げてしまいますので、投入口のあるなしは保冷力に大きく関わるポイントです。
またメンテナンス性の面からは、フタが完全に取り外しできるタイプがおすすめです。
クーラーボックス内に海水を張って潮氷で締める場合は、水栓があるかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
アジング用クーラーボックスおすすめ10選
ダイワクールラインα ライトソルト GU1000X LS
クールラインα ライトソルト GU1000X LSは、ロッドホルダーと小物入れが付属、両開きかつ取り外し可能なフタ、投入口ありとほぼすべてがそろった、まさにアジングのためのクーラーボックス。
断熱材は発泡ウレタンなので、日帰り釣行には十分な保冷力があります。
メーカーでは「座れる」と記載してはいませんが、静耐荷重約80kgとのことなので、そっと腰掛ける程度は問題ないでしょう。
ただ、滑り止めの脚材「ふんばるマン」は付属しないため、別途購入をおすすめします。
ダイワクールライン α3(2022モデル)GU1000X
ダイワの2022年最新モデルです。
ロッドホルダー等のパーツが不要ならばこちらがおすすめ。
同じウレタン断熱材ながら保冷力がアップしています。
さらに、「座れて便利」と謳われており堅牢性も向上。
多彩なカラーラインナップも魅力です。
シマノフィクセル ベイシス9L(UF-009N)
シマノ製の発泡ウレタンモデルならこちらでしょう。
シマノは全体的に同等スペックだとダイワ製品よりもやや価格が高くなりますが、その分細部の作りが良い印象。
保冷力や堅牢性も高いうえに軽量です。
ダイワクールラインα ライトソルト S1000X LS
ライトソルトシリーズの断熱材に発泡スチロールを使用したモデル。
保冷力はやや劣りますが、短時間の釣行であれば問題ないでしょう。
ちなみにダイワの保冷力基準「KEEP」指数で比較すると、ウレタンのGU1000Xは「KEEP35」、スチロールのS1000Xは「KEEP25」となっています。
KEEPとは、クーラーボックス内の氷が溶けきるまでの大まかな時間を算出したもの。
実際の日帰り釣行では、釣ってから調理まで24時間以上かかることは少ないのではないでしょうか。
ダイワクールライン α3(2022モデル)S1000X
こちらも上記でご紹介した最新モデル「α3」のシリーズで、断熱材が発泡スチロールの廉価版です。
とはいえ最新モデルだけあって、保冷力はライトソルトシリーよりもやや高め。
低予算でも保冷力を確保したい人におすすめです。
シマノフィクセル ライト 9L(LF-009N)
シマノ・フィクセルシリーズのもっとも廉価なモデルです。
シマノ基準の保冷時間目安で23時間と、保冷力はやや劣るものの、やはり軽量さが魅力でしょう。
むしろ重量1.5kgでこの保冷力を確保されていることが驚きです。
プロックス(PROX) マーク無しクーラー MNC10W
プロックス製のシンプルなクーラーボックス。
ボディ表面にロゴの類いが一切なく、ユーザーが好きなようにカスタマイズできます。
ご紹介する中ではもっとも安価で、保冷力はほどほど。
ただ、片手で開閉できるフタや投入口など最低限の装備は備えており、安価な製品の中ではデザイン性が突出しています。
シマノフィクセル ライト ゲームスペシャル Ⅱ 9L
周辺パーツをすべて搭載したオールインワンモデル。
「フィクセル ライト」をベースに、2連ロッドホルダー、アシストポーチ、サイドポケット(ハード)、内部トレイ、ハイグリップラバー脚と、およそありとあらゆるパーツを最初から備えています。
しかもすべてのパーツは穴開け等が不要で、ほぼワンタッチで着脱可能。やや値は張りますが、各パーツの価格を考えれば妥当なところでしょう。
シマノフィクセル リミテッド 9L(HF-009N)
フィクセルシリーズで、真空パネルを3面に使用した上位モデルです。
保冷力が高い分高価にもなりますが、3面真空パネルにしてはかなり軽量なため、予算が許すならば検討しても良いのではないでしょうか。
ダイワクールライン α3(2022モデル)SU1000X
「α3」の最上位モデルで、底面の断熱材に真空パネルを採用。
保冷力は「KEEP41」とシリーズ中最高を誇ります。SU(真空断熱パネル)タイプだけは滑り止め脚の「ふんばるマン」が付属するため、ややお得感があります。
アジング用クーラーボックスに付けるカスタムパーツおすすめ3選
シマノクーラーサイドベース(NA-A01V)
シマノの「ダブルロッドレスト」「クーラーサイドポケット ハード」等をワンタッチで脱着可能になるパーツ。
フィクセルシリーズ用のパーツですが、真空パネルの入っていない面なら他メーカー製のクーラーボックスにも使用可能です。
クーラーボックス側面のパーツを入れ替えたり取り外したい場面は意外とあるもので、このパーツがあれば場面によってパーツを使い分けることができます。
ダイワCPキーパーマルチ
ダイワ製のロッドホルダー。
底ブタの上げ下げによって、ロッドを貫通させるか底で保持するかを選ぶことができます。
釣り場ではフタを閉めてロッドが地面に付かないようにし、ロッドを差して移動する際は貫通させれば安定して持ち運びができるでしょう。
取り付けは両面テープで位置決めの上、ビスネジで止める方式になります。
コーモラン メジャーステッカー 120
クーラーボックス上面に貼るメジャーステッカーは数社から発売されていますが、見た目にもこだわりたい人にはCORMORAN(コーモラン)のステッカーがおすすめ。
目立つメーカーのロゴがなく、すっきりとしたデザインながら数字が読みやすいため、写真をSNS等でシェアする際も映える見た目になります。
カラーラインナップは「ブラック/レッド」と「ホワイト/ブルー」の2パターンあり、クーラーボックス本体の色に合わせて選べるのも嬉しいポイント。
まとめ
アジングにクーラーボックスを持ち出せば「食べる楽しみ」が加わり、釣りの魅力をさらに深く感じることができるでしょう。
単に魚を持ち帰る手段として使うだけではなく、カスタムパーツを駆使することでクーラーボックスの利便性は何倍にもなります。
ぜひご自分の釣りスタイルに合ったクーラーボックスを見つけて、もっとアジングを楽しんでみてください。
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