シーバスフィッシングにおいて醍醐味の一つとも言えるウェーディング。
水の中に浸かり、川や潮の流れを肌で感じながらシーバスと対峙する。
ひとたびシーバスが掛かれば、比喩などではなく目の前で豪快なファイトを楽しむことができます。
脳みそが溶けそうなほど、興奮と感動が押し寄せます。
非日常体験を意外なほど身近な場所で楽しめるのがウェーディング。
今回はそんなウェーディングの際に必ず必要になるウェーダーを紹介していきます。
シーバスに適したウェーダーの特徴
ウェーダーには2種類のタイプがあり、ウェーダーとブーツが一体になっているタイプと、ウェーダーとブーツが別になっている物があります。
動きやすさを考えるとブーツが別になっているタイプが良いのですが、今回はこれからウェーディグを始められる方のために、簡便でコスパに優れたブーツ一体タイプに絞って話をしたいと思います。
まず注意したい2大ポイントが、形状とソールの素材になります。
場所によってはお腹の上ぐらいまで水に入る時もあるので、チェストハイと言われる形状を選ぶと間違い無いでしょう。
シーバスの場合ソール(ブーツの裏の形状)はラジアルソールとフェルトスパイクを使うことがほとんどです。
余裕がでてくれば、暑い時は防水透湿素材でムレを防ぎ、寒い時はネオプレーン素材で防寒をするなど、応用をきかせていきましょう。
シーバスでウェーダーにこだわるメリット
機動力
河川に浸かって数百メートル歩く、砂浜を数キロ歩くことも珍しくありません。
ときにはウェーダーを履いたまま、ポイントを移動することも。
やってみればよくわかると思いますが、慣れないうちは翌日筋肉痛になるぐらいです。
できる限り動きやすさにこだわり、機動力を確保しましょう。
疲労軽減
動きやすさも疲れを防ぐことになりますが、思いのほかムレや寒さも疲労に繋がります。
ゴアテックスやネオプレーンなどの高級素材も良いのですが、ムレ対策として裏地にメッシュが貼られていることは重要です。
寒さ対策として少し余裕のあるサイズにして防寒ズボンを中に履けるようにするなど、不快度を下げることで疲労感も全く変わってきます。
安全性
非常に魅力的なウェーディングですが、危険であることに間違いはありません。
ウェーディングベストとウェーダーは命に関わる大事な道具。
あまりにもコストにとらわれすぎると思わぬところで危険な目に合うかもしれません。
消耗品であるという意識は必ずもち、経年劣化が見られたら買い換えることをおすすめします。
シーバスに適したウェーダーの選び方
試着
普段自分が着ている服と同じ感覚でサイズを選ぶと、間違いなく失敗します。
一度はお店に行って試着して自分のサイズ感を確かめましょう。
できれば購入予定のウェーダー、少なくとも同じメーカーの物を試着してサイズ感を合わせましょう。
そのとき注意してほしいのが中に何を着るか。
夏場なら薄手のタイツで良いのですが、冬場はフリースやダウンパンツなどを中に履くことがあります。
できれば余裕のあるサイズにすることをおすすめします。
ポイント選定
ウェーダーのソールを決めるために、自分がどこでウェーディングをするのか想定しましょう。
河川でのウェーディングで岩場が多いのであれば、フェルトスパイクが滑らず安全です。
逆にサーフが多ければ、フェルトスパイクは歩きにくいのでラジアルソールがおすすめ。
どちらもするというのであれば、私は安全第一でフェルトスパイクをおすすめします。
耐久性
高級なウェーダーは基本的に耐久力があります。
釣行回数が多い方は安価な物を選ぶとすぐに浸水したり、破れたりする可能性が高いので、ある程度の物をえらびましょう。
釣行回数が少ないのであればコスパを重視しても良いと思います。
ウェーダーは使わずに置いておいても、接着剤などがどうしても経年劣化していきます。
あまり使う機会が少ない場合は、高級ウェーダーを買っても勿体無いことになる可能性があります。
素材
ナイロン・・・春〜秋
比較的暖かい時、春〜秋にかけてはナイロン素材のウェーダをメインで使います。
ナイロンにも非透湿タイプと透湿タイプがありますが、快適度合は透湿タイプ、コスパは非透湿タイプをにメリットがあります。
コストに余裕があれば、透湿タイプをおすすめします。
ハイブリッド・・・通年
膝より下がネオプレン、膝より上が透湿ナイロンになっているタイプ。
お互いのいいとこ取りで、動きやすいのが特徴です。
1年を通して使うことができますが、真夏は暑いと感じることがあるかと思います。
ネオプレン・・・冬
冬場はネオプレンをおすすめします。
水温も20℃を下回ってくると、寒さとの戦いが始まります。
しかしネオプレン素材を使ったウェーダーなら安心です。
寒さは全然違うので、一度使ってみてほしい素材です。
ソール
フェルトスパイク・・・オールラウンド
シーバスで一番使うソールです。
フェルトの靴底にスパイクピンが打っているので、苔の生えた石やぬるついた地面でもしっかりグリップします。コンクリートなど硬い地面は逆に滑りますが、オールラウンドに使えるソールです。
迷っていれば、このソールを購入するのが良いです。
ラジアル・・・サーフ
ゴム素材で歩きやすいのが特徴です。
岩の上や苔などが生えていると滑りやすいので、サーフなどの使用がメインになります。
フェルト・・・渓流
フェルト素材のソールは渓流で使用することが多いです。
苔がついて濡れたツルツルした石の上を歩く際には、このソールを選びます。
形状
チェストハイ
シーバスでウェーディングをするならこれ一択です。
胸あたりまで浸かることもあり、波をかぶることもあるので、安心感が違います。
ただし、チェストハイウェーダーを履いてうつ伏せに転ぶと、水深20センチくらいでも立ち上がれずに溺れる恐れがあります。
必ずウェーディングベストを着用してください。
ウエストハイ
渓流域では使用している人が多いタイプです。
渓流釣りはシーバスに比べて、運動量が全く違います。
少しでも軽量で動きやすい格好をするので、このようなタイプのウェーダーも使うことがあります。
ヒップウェーダー
こちらはちょっと水に入るのに便利なウェーダーです。
脱ぎ着がとても便利なので、水遊びや渓流での使用にはおすすめです。
シーバス用ウェーダーおすすめ8選
まとめ
ウェーディングは冒険と感動の連続です。
今回ご紹介したウェーダーを使って、ぜひ楽しんでみてください。
しかし、危険と隣り合わせの遊びと言うことを忘れ無いでください。
ウェーディングベスト、フラッシャーライト、エイ対策は必須、単独釣行は控え、安全に楽しみましょう。
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