10数年前にはサーフでベイトタックルを使用する人はほぼいませんでしたが、最近では少しづつではありますが専用タックルも販売される様になりました。
現在もまだまだサーフでのベイトリール使用率も高くはありませんが、メリットも多く存在します。
そんなサーフで使えるベイトリールをメリットやデメリット、選び方などを踏まえながらおすすめなリールをご紹介したいと思います
サーフに適したベイトリールの特徴
サーフで対象となる魚は青物からヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ、シーバスなどがメインになります。
青物などは特に大型になるものも多く、必然と巻き取りのパワーが必要になります。
サーフではメタルジグを使用することが多いので飛距離をしっかりと稼ぐことができ、素早く巻き取れるハイギアが適しています。
大型魚にも負けないパワーと遠投性、巻き取りのスピードの3点をしっかりと兼ね備えていることがサーフに適したベイトリールの特徴です。
サーフでベイトリールを使うメリット
巻きのパワー
ベイトリールは構造上ハンドルからスプールに伝える力が強く、巻き取る力が強いことが特徴的です。
巻き取りのパワーが強いことによって、大型魚もドラグでラインを出すことなくゆとりをもってやり取りすることができます。
引きの抵抗の大きいバイブレーションやブレードジグを使用する時にも巻きのパワーが強いと、楽に巻けるので疲労も軽減されます。
飛距離
飛距離はスピニングリールに分があると一般的には言われていますが、重く空気抵抗が少ない物を投げる時にはベイトリールの方が適しています。
技術的には少し難しい部分もありますがスプールから一直線にラインが放出されるのでガイドとの接触が少なく、抵抗が飛距離に影響を与えづらいからです。
メタルジグなどを使用することの多い場合ではスピニングよりも飛距離を出すことが出来るので、サーフではとてもメリットになります。
手返し
キャストする際にスピニングリールでは指にラインをかけ、ベールを起こしてキャストをするというのが一連の流れです。
ベイトリールではクラッチを切ればキャストができるので動作が少なく済みます。
時合や鳥山が現れた際などは如何に素早くキャストをするかで釣果に差が生まれ、手返し良くキャスト出来ることはサーフでとても強みになります。
太いライン使える
ベイトリールはガイドとラインの接点が少ないので抵抗が少なく、ラインの太さによっての飛距離に差がでづらいです。
スピニングで飛距離を重視する場合にはラインを細くする必要があり、不意な大型魚への対応が大変になることがあります。
ベイトリールでは上記の巻きのパワーと太いラインであれば、大型魚でも主導権を譲ることなくやり取りが出来るので安心です。
サーフでベイトリールを使うデメリット
バックラッシュ
バックラッシュはベイトリールを扱う上で上級者になっても切り離すことはできない永遠の課題です。
重度のバックラッシュになると全てのラインが駄目になることもあり、1日の釣行を断念せざるを得ないことにも繋がります。
練習で頻度を減らしたりする事は出来ますが、バックラッシュはベイトリールに付き物なので注意が必要です。
軽量ルアー
ベイトリールは重いものをキャストする事は得意ですが、軽いものをキャストすることはスピニングリールに比べ苦手になります。
なので軽めのプラグやワームなどはスピニングリールの方がキャストし易く、トラブルなく使用出来ます。
サーフでベイトリールをオールマイティに使うには多くの課題があり、スピニングリール以上の技術が必要です。
ドラグ性能
スピニングリールに比べてベイトリールのドラグは、パワーはあるけれど性能は劣ります。
サーフはオープンエリアが主なので、ラインを出してやり取りする方が体への負担が少なく済みます。
ドラグ性能がイマイチな分ラインの太さや巻きのパワーでキャッチ率はカバーすることは出来ますが、体への負担が大きくなるので注意が必要です。
サーフに適したベイトリールの選び方
スプール径
ベイトリールのスプールは重量などにも影響されますが、径が大きくなるほど重い物を遠投することに特化していきます。
一般的に一番バーサタイルに使う径は34mm前後、軽量ルアーを扱うベイトフィネスリールで28〜32mmです。
サーフでは1ozクラスのメタルジグなど遠投する場合が多いので、36〜42mm程度が大きすぎることもなく適しています。
現在のベイトリールでは34mm程のスプール径であっても、ブレーキ性能の向上により問題なくサーフに使うことのできる物もあります。
極端な小口径は用途が違う物になるので注意が必要です。
ギア比
サーフでは大きく2つの理由から選べるのはハイギアの一択になります。
一つは他の釣りに比べて圧倒的に飛距離が必要になるので、キャスト後にルアーを回収することが大変だからです。
回収が遅いとメリットである手返しの良さがが消えてしまいます。
もう一つはメタルジグを使用した際に、魚にベイトではなくルアーと見切られてしまうことにあります。
リアクションでの釣りの要素が強いので見切られてしまうと釣果に直結してしまいます。
具体的には最低でもギア比7以上、もしくはエクストラハイギアと呼ばれるギア比8以上の巻き取り長さが長いタイプの物がおすすめです。
ドラグ
サーフでは手軽に大型魚を狙うことが出来るので、人気のエリアなどでは等間隔に人が入り混み合うことも珍しくはありません。
基本オープンエリアなのでラインを出しながらやり取りすることは出来ますが、必要以上に出してしまうと他の人とお祭りしてしまうこともあります。
フラットフィッシュや小型の青物までであればドラグ5kgくらいでも問題はありませんが、大型魚をメインとする場合には8kg以上が好ましくなります。
メインフィールドのアベレージサイズを基準としながら、ワンランク強いドラグパワーのあるリールを選ぶと失敗が減ります。
ブレーキ
ベイトリールには大きく分けてマグネットブレーキ、遠心ブレーキ、電子制御のDCブレーキの3種があります。
それぞれ一長一短がありますが、1番のポイントとして如何に自身がトラブルなく投げられるかを重視すると良いです。
サーフは飛距離重視の釣りですが、飛距離を意識し過ぎるとキャスト時のトラブルによりラインブレイクやルアーロストに繋がります。
電子制御のDCブレーキはオートマティックに適切なブレーキをかけてくれるので、初心者でもトラブルレスに使うことができますが価格が高いので注意が必要です。
価格と相談をしながら自身が1番トラブルレスに使うことの出来るブレーキを搭載したものを選ぶと失敗が少なくなります。
サーフ用ベイトリールおすすめ10選
まとめ
まだまだマイナーなジャンルであるサーフでのベイトタックルですが、快適にサーフで使うことの出来るベイトリールも増えてきました。
難しさはあるけれどメリットも多くあり、ベイトリールでの大遠投の楽しさはスピニングリールを凌ぐかもしれません。
是非おすすめを参考にしていただき、サーフでのベイトリールゲームを楽しんでください。
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