近年、人気が高まっているショアジギング。
従来は沖堤防や磯場でのジギングを指すことが多かったですが、現在はサーフでのジギングも地位を確立し、多くの人に親しまれています。
サーフにはベイトを追いかけて中型~大型の青物も回遊してきます。
サーフで青物を狙う際、沖でナブラが見える時や波が荒れているときもメタルジグは非常に有効です。
今回はサーフでの青物狙いに適したメタルジグを13個紹介いたします。
タップできる目次
サーフ青物に適したメタルジグの特徴
サーフでのジギングは、『巻きの釣り』です。
遠投した先をジグで広く探るため、ルアーを回収する回数がとても多くなります。
ですので基本的にはただ巻いているだけでブルブルとアクションし、楽に巻いてこれるジグを選ぶことが重要です。
オフショアでの船上ジギングとは異なり、ワンピッチで激しくジャークする際のようなジグは使用しません。
沈下速度が速すぎず、巻いたらしっかり浮いてくるジグがオススメです。
サーフ青物にメタルジグを使うメリット
沖のポイントを狙える
メタルジグは鉛で出来ており高比重なため、飛距離を出しやすいです。
たしかに泳ぎが良いプラグ系のルアーよりはアピール力こそ劣りますが、飛距離はまず負けません。
サーフでの釣りはポイントが広大なので、飛距離の出るルアーでとにかく多くのポイントを探ることが肝心です。
手前に魚が寄っていることのほうがむしろ少ないため、ジグを遠投すれば沖のブレイクラインや沖で小魚を捕食する魚にもアプローチすることができます。
着底が分かりやすい
強風や波高なシーンでは、ルアーが潮流に流されてしまうことが多々あります。
そんな時にも、波に流されにくくルアーがどこにあるのか、今どういった動きをしているか分かりやすいのもジグの良いところです。
青物を狙う際はある程度底を切ってルアーを巻いた方がヒットする確率は高いですが、まずはしっかりボトムを取り、そこからレンジを調整するといったことがしやすいです。
言ってしまえば、他のルアーでは釣りが成立しないようなコンディションでも、ジグであれば泳がせることが出来ることもあります。
手返しも良い
高比重なためボトムタッチも早く、ジャカジャカと巻いてくれば素早くポイントを探ることが出来ます。
ミノーやシンキングペンシルでは浮き上がりやすく、もう一度ボトムに落としたりとかゆっくり巻かなくてはいけない場面でも、ジグであればきびきびと動かすことが容易です。
波が荒れていない場面でも、広いポイントを迅速にサーチするためにまずはジグから投げるというアングラーも多いです。
サーフ青物にメタルジグを使うデメリット
強靭なタックルも必要になる
サーフ青物で10gとか20gのジグを投げ、スローに誘う人もいますが、基本的にはそれが出来るシーンであればミノーやワーム、シンキングペンシルで誘った方がアピール力が高いです。
ですので、サーフで使用するジグは30g程度の重さ以上のものが多くなります。
特に40g以上の重さのジグを投げるとなると、そのウエイト対応のロッドでないとキャストできません。
ロッドが固く・重くなる傾向にもあるので非力な人は特に疲れますし、そういったロッドを所持していない場合にはタックルを買いそろえる必要もあるでしょう。
サーフ青物に適したメタルジグの選び方
楽に巻けるものを選ぶ
サーフ青物の釣りは、何度もキャストを繰り返しますしルアー回収の回数も非常に多いです。
そのたびにジャークとか、ロットをしゃくっていては体力が持ちません。
ですので、ただ巻いてくるだけでしっかりアクションしてくれるいわゆる『ただ巻きジグ』のようなものを選ぶといいです。
今回紹介するものにもただ巻きジグが多数あります。
ウエイトも選定も大事にする
結論から言うと、サーフ青物のジグは30~40gの間がベストです。
たしかに、ある程度水深があるサーフでは50gでも通用する場合もありますが、ジグを浮かせるために相当早巻きをしなくてはいけませんし、タックルも大物用のようになってしまいます。
30gから40gの間のジグを中心に揃えていき、それぞれのジグの動きの違いで使い分けていくのがベストです。
選び方がわからない人は、あの魚用のジグで!
特に初心者の方は、サーフ青物用のジグはどういったものを選べばよいか悩んでしまうと思います。
そんな時にはヒラメ用ジグを選んでください。
近年人気が高まり種類が豊富なだけでなく、やはり体力を使わずに巻けるようにただ巻くだけで動きが良いものが多いからです。
ヒラメ用とうたっているだけで、青物も普通に釣れます。
サーフ青物に適したメタルジグおすすめ13選
メジャークラフトジグパラショート
ジグといったらこれと言えるぐらい定番のモデルで、コスパにも優れています。
箱出しで前方にはアシストフック、後方にはトレブルフックがついているため、そのまま使えるため初心者の方に特におすすめです。
ただ巻きでも動くし、ハイピッチなジャークやスローな誘いでもしっかりアクションします。
メジャークラフトジグパラサーフ
ジグパラシリーズの中でも特にサーフに特化したモデル。
特徴は初期搭載されているブレードで、このブレードが水を受けまるでミノーのようにS字にアクションします。
後方重心のボディーで飛距離が出るし、ブレードがしっかり水流を受け尻下がりにならず違和感なく青物にアピールします。
ただ巻きだけで十分通用する魅力的なジグです。
シマノコルトスナイパー イワシロケット
イワシを模したフォルムが特徴のジグです。
メーカーテストでは30gで平均100mの飛距離をたたき出した、まさにかっ飛びジグ。
ただ巻きやジャーク、トゥイッチに対応するがおすすめは竿先を少し煽るジャークやトゥイッチです。
ただ巻きでも泳ぎはするが、スローな動きでは結構尻下がりになるため早めのリトリーブでシャキシャキと誘いたいジグです。
シマノコルトスナイパー アオモノキャッチャー
名前にアオモノとついているだけあり、対青物で抜群の実績を誇るモデルです。
中央寄りの重心が、フォール時にひらひら落ちる食わせの間を演出します。
対青物用に設計されたジグという事もあり、前方についたダブルフックが強靭で伸びにくいことも人気の要因になっています。
イワシロケットよりもスローな誘いやただ巻きに向いているイメージです。
ハヤブサジャックアイ マキマキ
ブレード付きジグで人気の高いモデルです。
五目釣り向けの巻きジグだが、アピール力の高いホロ付きブレードの効果なのか青物の実績が高いです。
ただ巻きの手軽さや箱出しですぐに使えるところも非常に手軽で、サーフでのジギング愛好者にも支持されています。
マリアムーチョルチア
見た目は普通のジグだが、ただ巻きで良く泳ぐので長い間愛されています。
重心バランスの良さとコンパクトなサイズが相まって飛距離も申し分ないし、ただ巻きで十分にアクションするところも非常に良いです。
しかもアシストフックトレブルフック付きでコスパが良いのも魅力。
メーカーも、『しゃくりはいらないです。』
と説明しているので、楽にただ巻きで巻いてみましょう。
ダイワサムライジグ
ダイワのロングセラーモデルのジグです。
こちらもシンプルなアクションが得意なジグで、基本はリーリング1回につき1回シャクるワンピッチジャークですが、ただ巻きでも十分良い動きをします。
2022年に旧タイプからリニューアルしたばかりで、更に肉薄で水かみが良くなり、重心を見直したことで飛距離もアップした。
カラーランナップも豊富でコスパも良いジグです。
ダイワTGベイト
鉛よりも高比重なタングステン材料を用いた、タングステンジグの先駆け的なジグです。
高比重のため、深いフィールドや風が強いコンディションの際に操作しやすくボトムを感知しやすいのが特徴です。
フォール時にはユラユラ落ちリトリーブも動きが良いが、高比重な分、底を擦らないように巻き速度をしっかり調整したいところです。
マルシンドラッグジグ
コスパに優れ、長年愛されてきたジグです。
チェーン店や町の釣具屋でも常に購入できるようなイメージがあります。
安価な分、御世辞にもただ巻きでも良い動きとは言えないが、飛距離も出るしフォールや早巻きで高活性な魚を手早くサーチするのに向いているジグです。
安価な分、リアのトレブルフックのみしかないので対青物の際は、フロントにアシストフックを付けて対応したい。
オーナー激投ジグ
とにかくよく飛び、クラス最高峰と言っても良い飛距離を誇るジグです。
その名の通り投げて狙うジグであり、沖でボイルが起きている際や他のジグでは届かないポイントを探るのに重宝します。
決して泳ぐジグではないので、ポイントに届けた後は早巻きやスキッピングで活性の高い青物の追撃を狙いましょう。
メガバスマキッパ
その名の通り巻きっぱなしで青物を狙える話題沸騰中のジグです。
ブレード付きなので、泳ぎが良く着水後にすぐ巻けば潜りすぎないところも扱いやすいです。
可愛いフォルムですが、ダブルフックとシングルフックが搭載されており、青物等の大きな魚との勝負をしっかり見据えている。
『おまかせアイ』がついているので、そこにフロントフックを外しトレブルフックに変更するとかチューンもしやすい構造です。
シマノスピンビーム
もともとはサーフヒラメで実績の高い巻きジグです。
しかし、筆者はこのジグでサーフでの大型のブリ等の実績が高いです。
スローに巻けば中層からボトム近辺を探れますが、早巻きすればしっかり表層付近を水中から飛び出さずに誘うこともできます。
後方重心のボディーですが、リトリーブすると水平姿勢に近くなるしフォールはひらひらと落ちる万能なルアーです。
ジャクソンメタルエフェクト ロングキャスト
よく飛ぶジグの代表格的なジグです。
メタルエフェクトシリーズにはフォール特化モデルとブレードが付いたただ巻き特化モデルもあるが特におすすめしたいのがロングキャストモデルです。
空気抵抗を極限まで抑えたフォルムと、ボディーに切られた溝が飛行姿勢の安定と水中での泳ぎの安定につながり、ルアーの暴れを抑えます。
その分、ただ巻きでは少々おとなしい動きになるがショートジャークはもちろんのこと、フォールで食わせの間を作ることにもたけた万能ルアーです。
とにかくよく飛ぶので、今まで届かなかったポイントに届くかもしれませんよ。
まとめ
サーフ青物は大型になると引きの強さも別格です。
うまく回遊のタイミングに当たると連発することも多いため、広いサーチが得意なメタルジグをぜひ試してみてはいかがでしょうか。